4月29日、京都・向日町競輪場で行われたスクールには、「先行日本一」の村上義弘やシマノレーシング阿部良之ら豪華な講師陣が参加。子どもスポーツ自転車教室に集まった60人の子ども達と楽しい時間を過ごした。

進行はおなじみブラッキー中島氏とがらぱさん進行はおなじみブラッキー中島氏とがらぱさん photo:Hideaki.TAKAGI
全国各地で行われているウィーラースクール、今回は京都府向日市の向日町競輪場が会場だ。豪華な講師陣で有名なこのスクール、今回も競輪選手、シマノレーシングから多数参加、スクールのあとはサイン会などもあり、子どもも大人も楽しめるものだ。

ウィーラースクールとは、自転車が国技のベルギーで行われているスクールで、テクニックやマナーを学ぶもの。日本ではブラッキー中島氏により全国で行われている。今回は主催が日本競輪選手会京都支部、シマノレーシング、そしてウィーラースクールジャパンにより行われた。

「先行日本一」の村上義弘プロ「先行日本一」の村上義弘プロ photo:Hideaki.TAKAGI

中学生までの子どもたちが対象で、レベルによりクラス分けをして、講習、スラロームなどでタイムトライアル、そして400mバンクで周回走行やタイムトライアルをした。
講師陣は、競輪選手から村上義弘らが出席。村上は京都の花園高校出身で現在34歳、S級1班で競輪界を代表する先行選手。そして発起人の山岸正教は京都産業大学出身で現在35歳、S級2班。学生時代は4km速度競争に特にその才能を発揮した選手だ。シマノレーシングからは阿部良之、狩野智也、野寺秀徳、畑中勇介とリエージュ帰りの今西監督も顔を見せた。山岸と狩野は同年で、学生時代ともにトラックの中長距離で活躍した仲だ。

選手たちもスクールの講師には慣れておりお手の物。なかでも阿部、村上の両者はいつでも子ども達の中心だ。そして「自転車マン」野寺はもちろん自前のトライアル車を持ち込んで曲芸を披露して人気者に。
それでも400mTTはみんな真剣に走りぬいて、しっかりと、楽しくスクールを終えた。

発起人である山岸はこう語る。「そもそも今西さん、村上、ボクとでやりましょうと始まったことです。京都の国体とか一緒に出て戦ったつながりです。畑中勇介も真剣。右は福島県の木村喜久メカ畑中勇介も真剣。右は福島県の木村喜久メカ photo:Hideaki.TAKAGI
同窓会のように集まることがあり、ボクらは競輪選手で、今西さんはロードの世界で頑張っている。ボクたちにできること、やはり自転車に育ててもらったので、これからの子ども達に自転車の楽しさを伝えられたらと。まずは自転車の楽しさを知ってもらって、自転車を好きになってもらうことです。その先ロード、トラック、マウンテン、競輪に進んでも、あるいは見るほうで楽しんでもらっても構わない。京都は元々競技が盛んです。そして競輪とアマチュア競技の連盟ともいい関係ができている。ボクらが今着ているジャージも、今日いる高校生達と同じもの。自転車に関わる皆が、一緒にやっていこうという気概がある。今は競輪選手も自転車競技の大会に積極的に出ているし、今年はスズカのチームロードを狙っています。競走の都合にもよりますが、出る限りは狙いますよ」
(左から)村上、狩野、山岸、今西各氏は共通点が多い(左から)村上、狩野、山岸、今西各氏は共通点が多い photo:Hideaki.TAKAGIみんなで記念撮影みんなで記念撮影 photo:Hideaki.TAKAGI
おたのしみはじやんけん大会おたのしみはじやんけん大会 photo:Hideaki.TAKAGI発起人の山岸正教プロ。京都産業大学時代は4km速度のスペシャリストだ発起人の山岸正教プロ。京都産業大学時代は4km速度のスペシャリストだ photo:Hideaki.TAKAGI