カーボンバイクの専業メーカー、フランスのタイムよりNXR INSTINCTのニューカラーが発売となった。「ブラックレーベル」は、カーボン素材を活かした精悍なもの。また細部もグレードアップされ、約80gの軽量化も達成している。

タイム NXR INSTINCT BLACK LABEL

タイムのNXR INSTINCTは、フロント三角にタイム初のモノコックを採用したモデル。一般的なカーボンシートを貼り合わせて行くプリプレグ方式ではなく、モノコックでありながらRTMと呼ばれるタイム独自の方法で編み上げて製作される。高級カーボン繊維を使った軽量フレームで懸案となっている破断の危険性についても、母材を強化するナノストレングスを使うことで不安を一蹴した。

TIME NXR INSTINCT BLACK LABELTIME NXR INSTINCT BLACK LABEL

ブラックをベースにホワイトのロゴとレッドがアクセントとなるブラックをベースにホワイトのロゴとレッドがアクセントとなる フロントフォーク・シートステー・チェーンステーは同社フラッグシップ「RXRS ULTEAM」と同じものを使用し、ボトムブラケットはBB30規格専用設計の最新フレームだ。トップモデル「RXRS ULTEAM」と比較するとより振動吸収に重きを置き、長距離や荒れた路面に強いグランフォンドモデルと言えるモデルだ。

今回加わったカラー「ブラックレーベル」は、従来トップモデルのRXRS ULTEAMのみにラインアップされていたもの。ブラックにホワイトロゴとレッドのアクセントが効いた精悍なカラーが、モノコックのNXR INSTINCTでも登場したというわけだ。今回のニューカラーは単なるカラーの変更だけに留まらず、細部の煮詰め直しも同時に行なわれている。

リアエンド部分が肉抜きされ、フォークエンドがカーボンに変更、BBシェルも見直され80gの軽量化に成功リアエンド部分が肉抜きされ、フォークエンドがカーボンに変更、BBシェルも見直され80gの軽量化に成功 具体的にはリアエンド部分が肉抜きになり、フロントフォークのエンドがアルミからカーボンに変更。また、BBシェルも軽量化を図っている。これにより、約80gの軽量化を達成。

フレーム単体重量はなんと、上位モデルのRXRS ULTEAMより軽くなり、1040g(Mサイズ)となった。これはフレーム一体のシートポスト、トランスリンクを切り落とす前の値。シートポストを含めない実際に比較されるフレーム単体重量では、実質900gを切り800g台のフレームとなった。

タイム NXR INSTINCT BLACK LABEL
重量 : 1040g(± 5%)※フレームのみ、トランスリンクシートポスト込み
   1630g(± 5%)※フォーク、ヘッドセット、シートポスト込み
サイズ : 6サイズ(XXS、XS、S、M、L、XL)
フレームスペック : エルゴドライブポジション、インテグラルRTMフルカーボン、
タイム・マトリックス+バイブレーザー、RTMテクノロジー、ナノストレングス、
トランスリンクシートポスト+CMTサドル台座、RXRアルティウム・チェーンステイ、
RXRアルティウム・ウィッシュボーン
フロントフォーク : フルカーボンセーフ+2
BBサイズ : BB30
シートポスト : トランスリンク
フロントディレイラー : 直付け
リアディレイラー : リプレイスメントエンド
ヘッドセット : タイム クイックヘッドセット
ベアリングサイズ : 1-1/8インチ
付属品 : カーボンボトルケージ(1つ)
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