トンドが不慮の事故死　自宅のガレージの扉に挟まれる

シャビエル・トンド（スペイン、モビスター）が23日、練習に行こうとした際に自宅のガレージのドアに挟まれ、不慮の事故死を遂げた。32歳だった。プロサイクリング界は5月10日にワウテル・ウェイラント（ベルギー、レオパードトレック）をレース中の事故で亡くしたばかり。トップ選手の訃報が続く。

ブエルタ・ア・カスティーリャ・イ・レオンで総合優勝を飾ったシャビエル・トンド（スペイン、モビスター） スペインの複数のメディアが伝えたところによれば、スペイン・カタルーニャ在住のトンドは23日午前10時、練習に出発しようとしたところ、自宅のガレージのドアが落ちてきて頸動脈を損傷し、それが原因で死去した。（あるいはサイドブレーキの掛かっていなかった車が動き出してドアとの間に挟まれたとの報道もある）。

現場には家をシェアしているベニャト・インチャウスティ（スペイン、モビスター）がいたという。トンドはアレハンドロ・バルベルデらとシェラネバダの山にトレーニングに行くところだった。モビスターチームもトンドの死去を確認し、公式サイト上で発表している。

パリ～ニース2010第6ステージでステージ優勝したシャビエル・トンド（当時サーヴェロテストチーム） (c)CorVosトンドは2003年にプロデビュー。2010年にはサーヴェロ・テストチームに所属し、パリ～ニース第6ステージとボルタ・シクリスタ・ア・カタルーニャ第3ステージでステージ優勝。ブエルタ・ア・エスパーニャを総合6位で終えている。

サーヴェロテストチームの解散後、山岳の厳しいステージで活躍できる力を高く評価されて今季はモビスターに加入。2011年は3月のブエルタ・ア・カスティーリャ・イ・レオンで総合優勝を飾っていた。4月にはブエルタ・アル・パイスバスコで総合5位になるなど好調だった。




text:Makoto.AYANO