ダウンアンダー総合2位＆ミラノ〜サンレモ優勝のゴスがランキング首位

3月21日、UCI（国際自転車競技連合）は最新のワールドツアーランキングを発表した。初戦ツアー・ダウンアンダーを総合2位で終え、ミラノ〜サンレモで優勝したマシュー・ゴス（オーストラリア、HTC・ハイロード）が個人ランキング首位。オーストラリアとHTC・ハイロードもそれぞれ首位に立っている。

ミラノ〜サンレモを制したマシュー・ゴス（オーストラリア、HTC・ハイロード） photo:RCS Sport熾烈なバトルの末に第4戦ミラノ〜サンレモを制したゴスが個人ランキング首位に躍り出た。ゴスは初戦ツアー・ダウンアンダーで総合2位（80ポイント）と数度のステージ上位（13ポイント）という好成績を残し、第2戦パリ〜ニースでもステージ優勝（10ポイント）。そしてミラノ〜サンレモの優勝（100ポイント）で獲得ポイントを203ポイントまで伸ばし、断トツのランキング首位に立った。

ティレーノ〜アドリアティコ総合3位、ミラノ〜サンレモ6位のミケーレ・スカルポーニ（イタリア、ランプレ・ISD）が2位。ティレーノ〜アドリアティコ総合優勝のカデル・エヴァンス（オーストラリア、BMCレーシングチーム）とパリ〜ニース総合優勝のトニ・マルティン（ドイツ、HTC・ハイロード）が108ポイントで3位と4位につけている。

国別ランキングではゴス、エヴァンス、そしてツアー・ダウンアンダー総合優勝者キャメロン・マイヤー（ガーミン・サーヴェロ）を上位に送り込んだオーストラリアがトップで、イタリアとドイツが追う展開。チームランキングでは昨年最多勝のHTC・ハイロードがトップ。安定した強さを発揮するラボバンクと、今年プロチーム入りを果たしたばかりのBMCレーシングチームが続く。

今後はスペインでステージレースが2戦連続し、ベルギーではクラシックレースが毎週末開催。5月7日開幕のグランツール初戦ジロ・デ・イタリアまでビッグレースが目白押しだ。

3月〜4月UCIワールドツアーレース
3月21日〜27日　ボルタ・シクリスタ・ア・カタルーニャ（スペイン）
3月27日　ヘント〜ウェベルヘム（ベルギー）
4月3日　ロンド・ファン・フラーンデレン（ベルギー）
4月4日〜9日　ブエルタ・アル・パイスバスコ（スペイン）
4月10日　パリ〜ルーベ（フランス）
4月17日　アムステル・ゴールドレース（オランダ）
4月20日　フレーシュ・ワロンヌ（ベルギー）
4月24日　リエージュ〜バストーニュ〜リエージュ（ベルギー）
4月26日〜5月1日　ツール・ド・ロマンディ（スイス）

2011年3月21日付けUCIワールドツアーランキング
個人ランキング
1位　マシュー・ゴス（オーストラリア、HTC・ハイロード）　　　　　　203pts
2位　ミケーレ・スカルポーニ（イタリア、ランプレ・ISD）　　　　　　118pts
3位　カデル・エヴァンス（オーストラリア、BMCレーシングチーム）　　108pts
4位　トニ・マルティン（ドイツ、HTC・ハイロード）　　　　　　　　　108pts
5位　キャメロン・マイヤー（オーストラリア、ガーミン・サーヴェロ） 106pts
6位　アンドレアス・クレーデン（ドイツ、レディオシャック）　　　　　88pts
7位　ファビアン・カンチェラーラ（スイス、レオパード・トレック）　　86pts
8位　フィリップ・ジルベール（ベルギー、オメガファーマ・ロット）　　86pts
9位　ベン・スウィフト（イギリス、チームスカイ）　　　　　　　　　　82pts
10位　ロバート・ヘーシンク（オランダ、ラボバンク）　　　　　　　　 80pts

国別ランキング
1位　オーストラリア　　　497pts
2位　イタリア　　　　　　361pts
3位　ドイツ　　　　　　　236pts
4位　イギリス　　　　　　157pts
5位　オランダ　　　　　　150pts
6位　ベルギー　　　　　　113pts
7位　スペイン　　　　　　108pts
8位　スイス　　　　　　　86pts
9位　フランス　　　　　　69pts
10位　ポルトガル　　　　30pts

チームランキング
1位　HTC・ハイロード　　　　　　　354pts
2位　ラボバンク　　　　　　　　　　 216pts
3位　BMCレーシングチーム　　　　　178pts
4位　レディオシャック　　　　　　　175pts
5位　チームスカイ　　　　　　　　　173pts
6位　ランプレ・ISD　　　　　　　　 155pts
7位　リクイガス・キャノンデール　　138pts
8位　オメガファーマ・ロット　　　　126pts
9位　ガーミン・サーヴェロ　　　　　125pts
10位　レオパード・トレック　　　 　94pts

text:Kei Tsuji