佐野友哉、鈴木禄徳が参戦したCSC ウインタークリテリウム第3戦は2月12日開催予定であったが、伊豆では稀に見る大雪の影響で2月26日に延期となり開催した。

コースは見た目では平坦であるが、実際は緩やかな傾斜が付いているホームストレッチに180°ターンのヘアピンコーナー2つを行って戻ってくる単純な往復550mのコースである。

クラス1+2のスタートクラス1+2のスタート クラス1+2
今回もクラス1と2の混走にてレースが行われたクラス1+2では、本来であればクラス3において出走予定であった佐野友哉がオープンとして参戦した。2月、3月の伊豆地方は河津桜への観光客によりほとんどの道で渋滞している。佐野も渋滞につかまりクラス3の出走までに間に合うことができなかったため、クラス1+2にオープン参加として出走した。

ゴールまで佐野友哉を含む4人のメイン集団ゴールまで佐野友哉を含む4人のメイン集団 40周回、22kmで行われたこのクラスでは10周回ごとに賞品があたるポイント賞が設けられている。最初にレースに動きがあったのはこの最初のポイント周回前に前回大会同様に池田圭太(伊豆総合高校)がアタックを仕掛けた。しばらくはメイン集団も様子を伺うようにこの逃げを許すが、周回ポイント目前に多田尚史(JFE セキュリティ自転車部)が追いつき2人のポイント争いとなった。1回目は多田が制しゆ〜サロン無料券を獲得。

ゴールスプリント左側より多田尚史が差込むゴールスプリント左側より多田尚史が差込む このまま2人の逃げを許すかと思われたメイン集団も佐野らの引きによりメイン集団はすぐに1つとなったが、ペースアップによりメイン集団は5人に絞られた。さらに20周回目のポイント周回前にまたしても池田がアタック。これにチェックに入ったのはオープン参加であるがポイント賞だけはもらう事ができる佐野である。池田は最後のチャンスとばかりにスプリントをしたが、またしてもゆ〜サロン無料券を取る事は出来ず、さらに腰痛が悪化しここで脱落していく。

一方の佐野も周回賞を取った後はメイン集団に戻り池田がいなくなり4人で淡々と周回をこなしていく。30周目のポイントも先頭交代の並びのまま通過。中尾衛が3回目のポイント賞を獲得した。最終のゴールスプリントは佐野が先攻する。
これを他の3人がまくり最後は多田が差しきり優勝を果たした。


クラス3
クラス3独走の鈴木禄徳クラス3独走の鈴木禄徳 20周回、11kmで行われたこのクラスには当日申し込みで鈴木禄徳が参戦した。他の選手は初めてシリーズ戦に参戦する選手やクラス2から落ちた選手達であり、鈴木との力の差は歴然としていた。スタート直後、鈴木が軽く踏み集団のペースを上げる。これに誰も付いていく事ができず、既に鈴木1人の独走となった。このまま、1人で他の選手全員をラップし、圧巻の走りで優勝した。

未就学児童の部ゴール勝負未就学児童の部ゴール勝負 同時に開催されている未就学児童と小学生が対象のCSC クリテリウム大会第10戦、今回一番歓声が大きかったのは未就学児童の部であった。奥山友翔、高梨颯樹、岡本健、酒井寛大の4人が出走した。全員同じくらいの力であったため、最後まで見逃す事ができない展開となった。ヘアピンの最終コーナーで酒井寛大がコースアウト、ゴールは3人の争いとなった。BMX車で出走した奥山友翔がスタートより全て立ちこぎで走り優勝。高梨颯樹も最後はもう少しのところまで追いつくも0.7秒差で2位となった。

次は、3月19日(土)に最終戦を開催する。JCRC 第2戦修善寺ステージの前日である。CSC クリテリウム大会は午後からのレースであるので、土曜日はクリテリウムに参戦し、伊豆の温泉に入り疲れを取り、日曜の朝はJCRCのレースに望んでみてはいかがか。


主な成績

クラス1
1位 多田 尚史 JFE セキュリティ自転車部
2位 斉藤 英代 SM Bros.
3位 蠣崎 藍道 伊豆CSC

クラス2
1位 中尾 衛  伊豆CSC
2位 村長 和輝 興誠高校自転車部
3位 高遠 勝彦 SM Bros.

クラス3
1位 鈴木 禄徳
2位 海野 一治 バイクルプラザR・T
3位 渡邉 洋輔 LEGON

クラス1表彰式優勝の多田尚史クラス1表彰式優勝の多田尚史 クラス2表彰式優勝の中尾衛クラス2表彰式優勝の中尾衛


クラス3表彰式優勝の鈴木禄徳クラス3表彰式優勝の鈴木禄徳 クラス1+2のポイント周回賞右側より多田尚史、佐野友哉、中尾衛クラス1+2のポイント周回賞右側より多田尚史、佐野友哉、中尾衛


未就学児童の部表彰式未就学児童の部表彰式 小学校3•4年の部優勝高梨万里王小学校3•4年の部優勝高梨万里王



text:Hisashi Fujii
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