2011年2月16日、ツアー・オブ・オマーン(UCI2.1)第2ステージが平坦基調の139kmで行なわれ、リーダージャージを欠く70名によるゴールスプリントでマシュー・ゴス(オーストラリア、HTC・ハイロード)が勝利。ツアー・ダウンアンダー以降好調を維持しているゴスが総合トップに立った。

スタートラインに並んだテオ・ボス(オランダ、ラボバンク)やマーク・カヴェンディッシュ(イギリス、HTC・ハイロード)スタートラインに並んだテオ・ボス(オランダ、ラボバンク)やマーク・カヴェンディッシュ(イギリス、HTC・ハイロード) photo:A.S.O.ツアー・オブ・カタールとツアー・オブ・オマーンの最大の違いは山岳の有無にある。ほぼ真っ平らなカタールに対し、山岳地帯を有するオマーンのコースバリエーションは豊かだ。

大会最短139.5kmコースの第2ステージには、中盤81.5km地点に標高395m・登坂距離4kmの登りが設定されている。ラスト50kmはほぼフラットなコースレイアウトだ。

オマーン特有の地形の中を進むプロトンオマーン特有の地形の中を進むプロトン photo:A.S.O.スタート直後に集団から飛び出したのはマーク・キャシディ(アイルランド、アンポスト・ショーンケリー)。これにダニエーレ・ラット(イタリア、ジェオックス・TMC)らが追いつき、5名の逃げが決まる。71km地点でタイム差は3分40秒をマークした。

この日最初のスプリントポイントが設定された81.5km地点の登りが近づくと、メイン集団は活性化。ペースアップしたメイン集団からはリーダージャージのテオ・ボス(オランダ、ラボバンク)やトル・フースホフト(ノルウェー、ガーミン・サーヴェロ)、トム・ボーネン(ベルギー、クイックステップ)、マーク・カヴェンディッシュ(イギリス、HTC・ハイロード)らが相次いで脱落した。

レース中盤の登りで集団から脱落したテオ・ボス(オランダ、ラボバンク)レース中盤の登りで集団から脱落したテオ・ボス(オランダ、ラボバンク) photo:Cor Vosスプリントポイント通過後、しばらくして先頭5名はメイン集団に吸収されてしまう。30名ほどに絞られたメイン集団の中には、ディフェンディングチャンピオンのファビアン・カンチェラーラ(スイス、レオパード・トレック)の他、アレクサンドル・ヴィノクロフ(カザフスタン、アスタナ)らの姿も。

メイン集団には遅れて40名ほどが合流。ボスやカヴェンディッシュを含む30名ほどの集団は、96km地点で2分30秒遅れ。リーダージャージは最後まで集団に復帰することができなかった。

ハイスピードダウンヒルをこなすファビアン・カンチェラーラ(スイス、レオパード・トレック)らハイスピードダウンヒルをこなすファビアン・カンチェラーラ(スイス、レオパード・トレック)ら photo:A.S.O.ゴールまで40kmを切るとパトリック・シンケウィッツ(ドイツ、ファルネーゼヴィーニ・ネーリ)とアドリアーノ・マローリ(ランプレ・ISD)がアタックして揺さぶりをかける。シンケウィッツは一旦吸収されても再び攻撃を仕掛ける積極的な走りを見せ、最終的にアンドレー・グリブコ(ウクライナ、アスタナ)と2人で逃げを試みた。

しかしスプリンターチームが牽引するメイン集団はゴール前でシンケウィッツとグリブコを吸収。最終的に70名ほどの集団によるゴールスプリント勝負に持ち込まれた。

ベンナーティを下したマシュー・ゴス(オーストラリア、HTC・ハイロード)ベンナーティを下したマシュー・ゴス(オーストラリア、HTC・ハイロード) photo:A.S.O.チームスカイのマシュー・ヘイマン(オーストラリア)が強力なリードアウトを見せ、最終ストレートでエドヴァルド・ボアッソン(ノルウェー)を発射する。しかしボアッソンを勢い良く抜き去ったダニエーレ・ベンナーティ(イタリア、レオパード・トレック)とゴスが先頭に。ベンナーティを力で抑え込んだゴスが両手を大きく広げてゴールした。

ここ数年でトップスプリンターの仲間入りを果たしたゴス。前日2位のカヴェンディッシュが遅れたため、HTC・ハイロードは臨機応変に作戦を変え、ゴスで勝利を狙った。1チームにトップスプリンターが2人いることは大きなアドバンテージだ。

リーダージャージを獲得したマシュー・ゴス(オーストラリア、HTC・ハイロード)らリーダージャージを獲得したマシュー・ゴス(オーストラリア、HTC・ハイロード)ら photo:A.S.O.「先頭集団の中にチームメイトが5名も残っていたので、ずっと彼らに守られながらゴールに向かった。ゴール前は少し上り基調で、予想以上にタフなコースレイアウトだった。何とか良いポジションをキープして、良いカタチで勝負に持ち込めたんだ。」

「とにかく今年は最高のシーズンスタートを切れている。シーズン最後までこの勢いを維持したい。」ツアー・ダウンアンダーでステージ1勝&僅差の総合2位に入ったゴスが、好調を維持したままオマーンでステージ初勝利。今シーズン2勝目を飾った。

この日10分以上遅れてゴールしたボスに代わって総合リーダーの座に就いたゴスは「チームとして最低でもステージ1勝はしたいと思っていた。目標は達成できたので、これからは総合成績に集中するよ」とコメント。しかし上りと個人TTを得意とするボアッソンが6秒差の総合3位につけており、厳しい闘いになるのは間違いない。

翌第3ステージは今大会最長の208km。終盤にかけて山岳地帯を通過するが、難易度が低いためゴール勝負に持ち込まれる可能性が高い。ゴスは「明日も集団スプリントに持ち込まれると思う。僕かマーク・カヴェンディッシュのどちらかがスプリントするよ。」と意気込んだ。

レース展開や選手コメントはレース公式サイトより。

ツアー・オブ・オマーン2011第2ステージ結果
1位 マシュー・ゴス(オーストラリア、HTC・ハイロード)       3h18'17"
2位 ダニエーレ・ベンナーティ(イタリア、レオパード・トレック)
3位 エドヴァルド・ボアッソン(ノルウェー、チームスカイ)
4位 フレフ・ファンアフェルマート(ベルギー、BMCレーシングチーム)
5位 ダニーロ・ホンド(ドイツ、ランプレ・ISD)
6位 オスカル・ガット(イタリア、ファルネーゼヴィーニ・ネーリ)
7位 ルーカ・パオリーニ(イタリア、カチューシャ)
8位 ラース・ボーム(オランダ、ラボバンク)
9位 サイモン・クラーク(オーストラリア、アスタナ)           +03"
10位 グレガ・ボーレ(スロベニア、ランプレ・ISD)

個人総合成績
1位 マシュー・ゴス(オーストラリア、HTC・ハイロード)       6h56'36"
2位 ダニエーレ・ベンナーティ(イタリア、レオパード・トレック)     +04"
3位 エドヴァルド・ボアッソン(ノルウェー、チームスカイ)        +06"
4位 ピーター・セリー(ベルギー、トップスポート・フラーンデレン)    +07"
5位 タネル・カンゲルト(エストニア、アスタナ)             +09"
6位 ダニーロ・ホンド(ドイツ、ランプレ・ISD)             +10"
7位 ルーカ・パオリーニ(イタリア、カチューシャ)
8位 フレフ・ファンアフェルマート(ベルギー、BMCレーシングチーム)
9位 ラース・ボーム(オランダ、ラボバンク)
10位 パトリック・シンケウィッツ(ドイツ、ファルネーゼヴィーニ・ネーリ)

ポイント賞
エドヴァルド・ボアッソン(ノルウェー、チームスカイ)

新人賞
マシュー・ゴス(オーストラリア、HTC・ハイロード)

チーム総合成績
チームスカイ

text:Kei Tsuji
photo:Cor Vos, A.S.O.
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