コンタドール陽性が大きく報じられたことに続くように、エセキエル・モスケラとダビ・ガルシア・ダペニャ(共にスペイン)のシャコベオ・ガリシアのライダー2人がドーピング陽性となったことをUCIがプレスリリースで発表した。

ボラ・デル・ムンド山頂ゴールを制したエセキエル・モスケラ(スペイン、シャコベオ・ガリシア)ボラ・デル・ムンド山頂ゴールを制したエセキエル・モスケラ(スペイン、シャコベオ・ガリシア) photo:Cor Vos山岳スペシャリストのモスケラは、先のブエルタ・ア・エスパーニャ第21ステージで勝利を飾り、総合でも2位に。

また、チームメイトのガルシアロペスは、2008年のブエルタ第15ステージでのステージ優勝を飾り、総合14位になっている。また、2008年のツアー・オブ・ターキーでは総合優勝を飾り、2010年ブエルタでは総合11位でレースを終えている。

問題となった検査はブエルタ・ア・エスパーニャ期間中の9月16日のレース中のもの。ふたりの尿サンプルからは禁止薬物の「ヒドロキシエチルスターチ」が検出された。検査を行ったのはコンタドールの陽性反応を出したドイツ・ケルンのWADA登録ドーピング研究所だ。

検出されたヒドロキシエチルスターチとは、代用血漿製剤の一種であり、静脈内に注入することで他の薬物の効果を隠すマスキング(隠蔽)剤として作用する効果がある。

モスケラとガルシアの二人にはBサンプルの再検査を求める権利がある。


text:Makoto.AYANO