キャニオン・スラムが37歳のベテラン、ルシンダ・ブラント(オランダ、リドル・トレック)の獲得を発表した。ブラントは2028年のパリ〜ルーベ・ファムを最後に現役を引退し、その後チームスタッフに転身する予定だ。



キャニオン・スラムへの移籍が発表されたルシンダ・ブラント(オランダ) photo:CorVos

2009年に選手キャリアをスタートさせたブラントは、ラボバンク・リブ、サンウェブ(現ピクニック・ポストNL)を経て、2020年にリドル・トレックの前身であるトレック・セガフレード・ウィメンに加入。これまでの18年で28勝を積み重ねた。特にジロ・デ・イタリア・ウィメンで強さを見せ、今年で通算15回目の出場を果たし、3度の区間優勝に加えてマリアローザを着用し、山岳賞も獲得した。

2017年のオムロープ・ニュースブラット優勝などワンデーレースでも強さを見せ、オランダ選手権ロードレースでは、2013年と2015年に優勝。またシクロクロスでもトップ選手であり、2021年にシクロクロス世界選手権を制すると、今年1月には5年ぶり2度目のアルカンシエルを獲得した。なお、ロード引退後もシクロクロスは続ける意向だ。

「キャニオン・スラムとは最初の話し合いから好感触で、自分の中に新しい火が灯ったような感覚だった。チームが私に期待する役割について長期的なビジョンを持っていることも分かり、迷わず決断できた」と加入理由を説明したブラント。2028年のパリ〜ルーベ・ファムを最後に現役を引退し、その後チームスタッフに転身する予定だ。

2022年のパリ〜ルーベ・ファムで3位に入ったルシンダ・ブラント(オランダ) photo:CorVos

「ここ数年、選手としての自分の役割は、レースを走ることだけではなくなってきたと感じていた。ある意味では、すでにスポーツディレクターのような責任も担ってきたし、そうした仕事をとても楽しんでいることにも気づいた」と語る。さらに、「パリ〜ルーベで選手としてのキャリアを終える可能性があると聞いたとき、これは絶対に両手でつかまなければならない機会だと思った」と話している。

長年チームのエースを担ってきたカタジナ・ニエウィアドマ(ポーランド)がリドル・トレックへ移籍するなど、変革の時が来ているキャニオン・スラム。またセシリーウトラップ・ルドヴィグ(デンマーク)がウノエックス・モビリティへ移籍するなど戦力が入れ替わるなか、チームはブラントのほか、ジョージア・ベイカー(オーストラリア、リブ・アルウラー・ジェイコ)やシュテフィ・ヘベリン(スイス、SDワークス・プロタイム)など、実力のある選手たちを補強している。

text:Sotaro.Arakawa
photo:CANYON//SRAM
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