iGPSPORTが、ナビゲーション特化型サイクルコンピューターBiNaviシリーズの最上位モデル「BiNavi Ultra」をリリースした。3.7インチの大型カラーディスプレイに金属製のコントロールノブを組み合わせ、マップルの詳細地図によるオフラインナビゲーション、複数ルートを一括で扱うルートコレクション機能を搭載する。



iGPSPORT BiNavi Ultra (c)iGPSPORT

GPSサイクルコンピューターを主力に据え、各種センサーやスマートライト、リアレーダーまで、走行中に使う電子デバイスを自社で一通りそろえるiGPSPORT。サイコンラインアップは中核のiGSを中心にナビゲーションに特化したBiNavi、価格を抑えた BSCシリーズが展開され、ユーザーのニーズに応えられる布陣を採ってきた。

そんなBiNaviシリーズに新型となるBiNavi Ultraが追加される。ウルトラという名前がつく通り、新型はBiNaviシリーズのハイエンドに位置付けられる一台で、ハードウェアとソフトウェアどちらもリッチな作りとなっている。

3.7インチの大型ディスプレイによって可読性を高めている (c)iGPSPORT

ディスプレイはパネルメーカーのBOEと共同開発を行った専用品を採用。3.7インチ、480×854ピクセルの半透過型カラーディスプレイで、明るさが変化する屋外でも走行データを読み取りやすくなっている。本体寸法は108.2×60.9×14.3mm。初代BiNaviと比べると縦方向に7mmほど伸びた一方で、厚みはわずかに薄くなった。重量は画面の大型化に合わせて122gに増えている。

ハードウェア面で注目したいのが、デバイス右側面に新設されたコントロールノブだ。時計のリューズのようなダイヤルは、地図のスクロール、表示ページの切り替え、主要機能の呼び出しといった操作を行うことができ、タッチパネルが思うように機能しない雨天時でも扱いやすさを確保する。ノブとそのベースはいずれも金属製で、屋外で酷使されることを前提に設計されている。

コントロールノブを回すとページ操作などが行える (c)iGPSPORT

BiNaviのメイン機能であるナビゲーションの土台となる地図には、国内では「マップル」による日本詳細道路地図に対応しており、ルートの検索から案内までを通信に頼らず本体だけで完結できる。コースを外れたときの再検索もオフラインで素早く行われる。

位置情報の精度を支える仕組みも手厚く、GNSSはGPS、GLONASS、Galileo、BeiDou、QZSSの各衛星システムに対応。これに加えて、IMUセンサー(慣性計測)とソフトウェアのアルゴリズムによって、デッドレコニング(DR)アルゴリズムを組み合わせた慣性航法を採用した。木々に覆われた林道やトンネル、高い建物が並ぶ市街地など、衛星からの信号が弱まったり途切れたりする区間でも、自車位置を推定しながらルートの追跡と案内を続けられるようになった。

複数のルートをパッケージングしてデバイスに取り込むことも可能 (c)iGPSPORT

登坂情報を表示する「iClimb 4.0」へと進化した (c)iGPSPORT

また、ルートコレクションナビゲーションという新たな機能も追加されている。これは複数のカスタムルートを1つのパッケージにまとめて取り込み、管理できる機能で、ライドの進み具合に合わせて次のルートへ自動に切り替わる。ルートデータを分割して保存しておけば、超ロングライドに対応することもできそうだ。

登坂情報を表示する「iClimb 4.0」へと進化した。ナビゲーションルートを読み込んでいなくても、走行中に上り坂を自動的に発見すると、頂上までの残り距離や獲得標高、勾配の変化などを知らせてくれる。ナビを入れずに出かける普段の練習などでも、上りの情報を頭に入れたサイクリングを楽しめる。

大音量のベルを鳴らすことも可能となった (c)iGPSPORT

本体にスピーカーを内蔵したのも、BiNavi Ultraの大きな変化の一つ。音声ナビゲーションに加えて、電子ベルが備えられており、緊急時に画面のダブルタップで警笛を鳴らすことが可能となった。ベルはシマノDI2にも対応しており、STIを握っている状態でもベル操作を行える。

バッテリーは2420mAhで、駆動時間は30時間以上。USB-Cによる急速充電に対応し、充電時間は1.5時間とされる。日をまたぐライドでも、宿泊地で充電する前提であれば十分にカバー可能だ。内蔵メモリは64GBで、通信はWi-Fi 6(2.4GHz)、デュアルモードBluetooth、ANT+に対応する。防水性能はIPX7、動作温度は-10℃から50℃。

iGPSPORT BiNavi Ultraには保護ケースなどが付属する (c)iGPSPORT

付属品はM80マウント、マウントベース、保護ケース、セーフティーテザー、充電ケーブルなど。122gと重量が増したぶん、取り付けにはしっかりとしたマウントを選び、テザーを併用しておくと安心できる。価格は79,200円(税込)。



iGPSPORT BiNavi Ultra
ディスプレイサイズ:3.7インチ 480×854ピクセル
ディスプレイタイプ:半透過型カラーディスプレイ
タッチスクリーン:マルチタッチ、グローブタッチ対応
ボタン:3ボタン+ダイヤル
本体サイズ:108.2×60.9×14.3mm(マウント除く)
重量:122g
バッテリー容量:2420mAh
バッテリー駆動時間:30時間以上
充電時間:1.5時間
メモリ:64GB
通信:Wi-Fi 6(2.4GHz)、デュアルモードBluetooth、ANT+
防水性能:IPX7
動作温度:-10℃~50℃
データ通信・充電ポート:USB-C(急速充電対応)
GNSS:GPS、GLONASS、Galileo、BeiDou、QZSS、L1+L5デュアルバンド、AGPS対応
付属品:本体、M80マウント、マウントベース、保護ケース、セーフティーテザー、充電ケーブル、クイックスタートガイド
価格:79,200円(税込)

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