5名によるスプリントに持ち込み、勝利したワウト・ファンアールトは「中間スプリントで『今だ』と感じた」と振り返り、ネイスは「ワウトが圧倒的なだった」と称賛した。酷暑により短縮ステージとなったブエルタ15日目を選手たちの言葉で伝える。



ステージ優勝 ワウト・ファンアールト(ベルギー、ヴィスマ・リースアバイク)

今大会2勝目を手に入れたワウト・ファンアールト(ベルギー、ヴィスマ・リースアバイク) photo:A.S.O.

もうコルドバには戻ってこない方がいいのかもしれないね。ここで無敗のままではいられなくなるから(笑)。でも休暇では来るかもしれない。

今日は集団の意表を突こうとした。1日を通して僕らがレースをコントロールし、終盤にもまだ何人か強い選手が残って助けてくれていた。でも、僕らがアタックを選ぶとは誰も予想していないと思っていたんだ。中間スプリントで「今だ」と感じた。それに後ろにはマシュー(ブレナン)がいたから、仕掛けてもまったくリスクはなかった。集団内にも常に良い選択肢を残せていたからね。こういうのが僕の好きなレースの仕方なんだ。

(終盤をコントロールするのは)少し難しかった。ベルギー人の仲間であるティボー・ネイスとラムセス・デブライネは本当に強かったし、しっかり協力してくれた。アスタナのロメレも同じだった。ただ、レックネスンは後ろにいたチームメイトのために少し駆け引きをしていたんだと思う。彼がアタックしてくることはある程度予想していた。仕掛けが始まったのがかなり遅かったので、最後の数kmはとにかく先頭集団をひとまとまりに保ち、確実にスプリント勝負に持ち込みたかった。

マイヨプントスのリード拡大にも成功したワウト・ファンアールト(ベルギー、ヴィスマ・リースアバイク) photo:A.S.O.

(今大会のチームの戦績は)本当に素晴らしいよ。勝てると思っていたステージのほとんどで、実際に勝つことができている。これはかなりすごいことだと思う。それに今日のようなステージで、チームとして主導権を握ってレースをコントロールできたことは、本当に誇りに思える。今日もまた、チームメイトたちの働きに心から感謝しているよ。

ステージ2位 アレッサンドロ・ロメレ(イタリア、XDSアスタナ)

5名によるスプリントに備え、水を被り気合を入れるアレッサンドロ・ロメレ(イタリア、XDSアスタナ) photo:A.S.O.

スタート直後から厳しいレースだった。ヴィスマの選手たちが非常に速いペースでレースをコントロールしていて、おそらく当初はスプリント勝負を狙っていたんだと思う。ただ最終的には、逃げから勝利を争う展開になった。

他の選手たちから何度もアタックがあり、中間スプリントで僕が仕掛けたことで、少し展開が変わったと思う。その後ワウト(ファンアールト)が抜け出そうとし、僕は何とかその背後についていった。そして2人で、すでに前を走っていた2人に追いつき、結果的に5人のグループができたんだ。

そこからはうまく協力できていた。山岳ポイントを越えた後の短い登りではワウトが何度かアタックしたけれど、全体としては残り3〜4kmまでは良い協調が取れていた。そこから他の選手たちがより駆け引きをするようになり、お互いの動きを少しずつ牽制する展開になった。僕自身の調子は良かったし、チームカーのシェフェル(監督)も大きな助けになった。落ち着くように声をかけてくれて、とにかくワウトの背後につくよう指示してくれたんだ。

僕もその通りに走ろうとしたし、ワウトに少しでも多く脚を使わせようともした。でも十分ではなかった。実際、出ていた数値もかなり高かったし、今日は単純に一番強い選手が勝ったんだと思う。

ステージ3位 ティボー・ネイス(ベルギー、リドル・トレック)

ティボー・ネイス(ベルギー、リドル・トレック)を抜き、先頭に立ったワウト・ファンアールト(ベルギー、ヴィスマ・リースアバイク) photo:CorVos

スプリントは思っていたよりかなり遅い展開だった。結局、残り300mからのスプリントはやはり長かったね。最後の数十mで進路を塞がれたり、仕掛けるタイミングを逃したりするのが怖かった。もし仕掛けるのが遅すぎて、自分からスプリントを始められなかったら絶対に後悔すると思ったから、リスクを承知で先に仕掛けた。でも、さすがに距離が長すぎた。後ろから誰かが勢いよく飛び出して、終盤にアタックしてくることも警戒していた。でも最終的には、ワウトのスプリントが圧倒的だった。

マイヨロホ エンリク・マス(スペイン、モビスター)

マイヨロホを保持したまま2週目を終えたエンリク・マス(スペイン、モビスター) photo:A.S.O.

正直に言えば、逃げを行かせて、ヴィスマ・リースアバイクとコフィディスにフィニッシュまでコントロールさせるというのも、僕らの作戦のひとつだった。ワウトが中間スプリントでアタックするまではね。

先週の日曜日以降、すべてが思い通りに進んだわけではないけれど、ほとんどのことはコントロールできている。だから満足しているよ。母国スペインでレースをするのは大好きなんだ。沿道の人たちから大きな声援を感じているし、この雰囲気がグラナダまで続いてくれたら嬉しいね。

総合5位&マイヨブランコ オスカー・オンリー(イギリス、ネットカンパニー・イネオス)

正直、今日は無事にフィニッシュできて嬉しいよ。暑かったし、かなりハードな1日だった。もちろん距離が短くなったことで、普段とは少し違うレースになったと思う。それでもチームとしては良い走りができた。

ブエルタの最終週は厳しくなる。最初の2日間は比較的楽だけど、タイムトライアル以降は厳しいステージが続く。いまは先週のいま頃のレベルまでコンディションを戻そうとしているところだ。その先どうなるかは、その時になってみないと分からない。まずはできる限りしっかり回復することに集中したい。

text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos, A.S.O.

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