9月5日(土)Jプロツアー第10戦となる「大田原ロードレース」が栃木県大田原市の湯津上地区で開催され、全ての逃げを吸収してのスプリント勝負を岡篤志(宇都宮ブリッツェン)が制して今シーズンJプロツアー初優勝を挙げた。

地元チームの宇都宮ブリッツェンを先頭にスタート photo:Satoru Kato
7月以来2ヶ月ぶりの開催となったJプロツアーは、第10戦「大田原ロードレース」で再開された。当初、レースカレンダーでは福島県西郷村での開催が予定されていたが7月に開催中止が決定。代替大会として栃木県北部の大田原市で開催されることになった。これにより西郷村で2日間2連戦が大田原での1戦に変更されたため、2026年のJプロツアーは1レース減の全11戦となった。

大田原市の丘陵地帯を駆け抜ける集団 photo:Satoru Kato
今回の大田原ロードレースは、2021年にジャパンサイクルリーグとして開催されたコースを元に、一部変更を加えた1周8.4kmの公道周回コースを使用。集団を粉砕するような激しい登りは無いものの、うねるような丘陵地帯のアップダウンが繰り返され、クリテリウムのような直角コーナーが連続する区間や道幅が狭い区間が組み込まれる。集団後方では消耗が大きくなりそうなレイアウトだ。
当日は朝方まで雨が降り続け、16℃前後という気温と相まって寒さを感じるほど。しかしスタート前には雨がやんで陽が差し始め、レースの進行と共に天気が回復して青空が見え始め、終盤は夏の暑さを感じるほどの陽気となった。

2周目から先行した6名 photo:Satoru Kato
Jプロツアーとしては異例の朝8時30分にスタートしたレースは14周117.6km。2周目に入ると早くも6名の先行が容認される。メンバーは、増田成幸(Astemo宇都宮ブリッツェン)、島崎将男(群馬マンモスレーシング)、レオネル・キンテロ(ヴィクトワール広島)、林原聖真(シマノレーシング)、佐藤大志(チームサイクラーズスネル)、阿部嵩之(ヴェロリアン松山)。主要チームがメンバーを送り込んだこともあり、後続集団との差は一気に1分以上まで広がり、レース中盤には2分近くまで広がる。

プロリーダージャージの岡篤志を護るように隊列を組む宇都宮ブリッツェン photo:Satoru Kato

先頭集団にメンバーを送り込めなかったチームが中心となってメイン集団を牽引 photo:Satoru Kato

10周目、先頭集団の後方にメイン集団が見える photo:Satoru Kato

12周目、林原聖真(シマノレーシング)が単独先行 photo:Satoru Kato
レース中盤以降は1分30秒前後で推移していた差は、終盤にかけて一気に縮まり始める。9周目は1分10秒差、11周目には30秒差まで縮まると、先頭集団では吸収を嫌うアタックが始まる。11周目にキンテロが飛び出すも決まらず、12周目に林原が飛び出すと先頭集団は崩壊。林原は後続に30秒前後の差をつけて単独先行する。しかし遅れた先頭集団のメンバーを吸収したメイン集団が追走し、最終周回の14周目に入った直後に林原を吸収する。

13周目、逃げる林原聖真(シマノレーシング)の後方に集団が迫る photo:Satoru Kato

最終周回、ひとつになった集団で牽制とアタックが繰り返される photo:Satoru Kato

残り半周、3名が先行するが逃げきれず photo:Satoru Kato
残り半周、増田成幸(宇都宮ブリッツェン)、ルークバーンズ(ヴィクトワール広島)、風間翔眞(シマノレーシング)ら3名が先行するも決定打とならず、集団でのスプリント勝負へ。この大会直前に子供が生まれたという岡篤志(宇都宮ブリッツェン)が先頭に出ると、おしゃぶりのポーズでフィニッシュ。今シーズンJプロツアー初優勝を挙げると共に、宇都宮清原クリテリウムに続き地元大会での勝利を決めた。

残り50m、ヴィクトワール広島の2人の前に出る岡篤志(宇都宮ブリッツェン) photo:Satoru Kato

指しゃぶりポーズでフィニッシュする岡篤志(宇都宮ブリッツェン) photo:Satoru Kato
岡篤志「今日は勝つ自信があった」

表彰式 左から、2位エリオット・シュルツ、優勝岡篤志、3位孫崎大樹 photo:Satoru Kato
「序盤からの逃げにキンテロ選手が乗ったのでスプリント勝負になると不利になりそうと考え、谷(順成)さんが集団牽引に入ることで逃げに乗った増田(成幸)さんに休んでもらえるようにした。他チームも協力してくれたおかげで終盤に逃げを捕まえることが出来て、その後は激しい展開になったけれどチェックで後手に回らないようにして、最後は自分のスプリントに持ち込むことが出来た。2位と3位はヴィクトワール広島に取られてしまったけれど、今日は自信があったので勝てて良かった。
最終戦のポイントが高いので、チャンピオンを取れるかどうかはまだ分からないけれど、最後まで気を抜かずに、優勝して終われるようにしたい」

プロリーダージャージの岡篤志(宇都宮ブリッツェン、右)と、ネクストリーダージャージの島崎将男(群馬マンモスレーシング) photo:Satoru Kato
次戦、今シーズンの最終戦となる南魚沼ロードレースは、Jプロツアーで最もポイント配分の高い「経済産業大臣旗ロードレース」として開催され、優勝=800ポイント、2位=640ポイント、3位=520ポイントと、大田原ロードレースの倍のポイントが与えられる。数字上の計算ではランキング3位の草場啓吾(キナンレーシングチーム)、4位の馬場慶三郎(弱虫ペダルサイクリングチーム)まで逆転チャンピオンの可能性はあるものの、自力で逆転可能なのは孫崎のみだ。とは言え、孫崎が2位以下の場合は岡が下位に沈むことが条件となるため、自力逆転は優勝が必須となる。果たして今年の栄冠は誰の上に輝くか?

7月以来2ヶ月ぶりの開催となったJプロツアーは、第10戦「大田原ロードレース」で再開された。当初、レースカレンダーでは福島県西郷村での開催が予定されていたが7月に開催中止が決定。代替大会として栃木県北部の大田原市で開催されることになった。これにより西郷村で2日間2連戦が大田原での1戦に変更されたため、2026年のJプロツアーは1レース減の全11戦となった。

今回の大田原ロードレースは、2021年にジャパンサイクルリーグとして開催されたコースを元に、一部変更を加えた1周8.4kmの公道周回コースを使用。集団を粉砕するような激しい登りは無いものの、うねるような丘陵地帯のアップダウンが繰り返され、クリテリウムのような直角コーナーが連続する区間や道幅が狭い区間が組み込まれる。集団後方では消耗が大きくなりそうなレイアウトだ。
当日は朝方まで雨が降り続け、16℃前後という気温と相まって寒さを感じるほど。しかしスタート前には雨がやんで陽が差し始め、レースの進行と共に天気が回復して青空が見え始め、終盤は夏の暑さを感じるほどの陽気となった。

Jプロツアーとしては異例の朝8時30分にスタートしたレースは14周117.6km。2周目に入ると早くも6名の先行が容認される。メンバーは、増田成幸(Astemo宇都宮ブリッツェン)、島崎将男(群馬マンモスレーシング)、レオネル・キンテロ(ヴィクトワール広島)、林原聖真(シマノレーシング)、佐藤大志(チームサイクラーズスネル)、阿部嵩之(ヴェロリアン松山)。主要チームがメンバーを送り込んだこともあり、後続集団との差は一気に1分以上まで広がり、レース中盤には2分近くまで広がる。




レース中盤以降は1分30秒前後で推移していた差は、終盤にかけて一気に縮まり始める。9周目は1分10秒差、11周目には30秒差まで縮まると、先頭集団では吸収を嫌うアタックが始まる。11周目にキンテロが飛び出すも決まらず、12周目に林原が飛び出すと先頭集団は崩壊。林原は後続に30秒前後の差をつけて単独先行する。しかし遅れた先頭集団のメンバーを吸収したメイン集団が追走し、最終周回の14周目に入った直後に林原を吸収する。



残り半周、増田成幸(宇都宮ブリッツェン)、ルークバーンズ(ヴィクトワール広島)、風間翔眞(シマノレーシング)ら3名が先行するも決定打とならず、集団でのスプリント勝負へ。この大会直前に子供が生まれたという岡篤志(宇都宮ブリッツェン)が先頭に出ると、おしゃぶりのポーズでフィニッシュ。今シーズンJプロツアー初優勝を挙げると共に、宇都宮清原クリテリウムに続き地元大会での勝利を決めた。


岡篤志「今日は勝つ自信があった」

「序盤からの逃げにキンテロ選手が乗ったのでスプリント勝負になると不利になりそうと考え、谷(順成)さんが集団牽引に入ることで逃げに乗った増田(成幸)さんに休んでもらえるようにした。他チームも協力してくれたおかげで終盤に逃げを捕まえることが出来て、その後は激しい展開になったけれどチェックで後手に回らないようにして、最後は自分のスプリントに持ち込むことが出来た。2位と3位はヴィクトワール広島に取られてしまったけれど、今日は自信があったので勝てて良かった。
最終戦のポイントが高いので、チャンピオンを取れるかどうかはまだ分からないけれど、最後まで気を抜かずに、優勝して終われるようにしたい」
チャンピオン争いは最終戦の南魚沼ロードレースへ
今回の大田原ロードレースで岡が優勝し、ランキング2位の孫崎大樹(ヴィクトワール広島)が3位に入ったことで、両者の差は128ポイントとなった。
次戦、今シーズンの最終戦となる南魚沼ロードレースは、Jプロツアーで最もポイント配分の高い「経済産業大臣旗ロードレース」として開催され、優勝=800ポイント、2位=640ポイント、3位=520ポイントと、大田原ロードレースの倍のポイントが与えられる。数字上の計算ではランキング3位の草場啓吾(キナンレーシングチーム)、4位の馬場慶三郎(弱虫ペダルサイクリングチーム)まで逆転チャンピオンの可能性はあるものの、自力で逆転可能なのは孫崎のみだ。とは言え、孫崎が2位以下の場合は岡が下位に沈むことが条件となるため、自力逆転は優勝が必須となる。果たして今年の栄冠は誰の上に輝くか?
Jプロツアー2026 第10戦 大田原ロードレース結果(117.6km)
| 1位 | 岡 篤志(Astemo宇都宮ブリッツェン) | 2時間46分08秒 |
| 2位 | エリオット・シュルツ(ヴィクトワール広島) | +0秒 |
| 3位 | 孫崎 大樹(ヴィクトワール広島) | +0秒 |
| 4位 | 大河内 将泰(CIEL BLEU KANOYA) | +0秒 |
| 5位 | 沢田 時(Astemo宇都宮ブリッツェン) | +1秒 |
| 6位 | 山田 拓海(シマノレーシング) | +1秒 |
Amazon.co.jp


