エアロ性能と軽さをまとめ上げたグラベルレースバイクとして、ジャイアントが「Revolt Advanced SL」を発表した。フレームセットからホイール、タイヤまでを一つのシステムとして捉え、全体最適化を行うことで旧世代より18.99Wの抵抗低減を実現した。アンバウンドグラベルで撮影した実車の写真を交えて紹介しよう。

ジャイアント REVOLT ADVANCED SL 1 (c)ジャイアント
ロードバイクからマウンテンバイクまで幅広いカテゴリーを手がけるジャイアント。そのグラベルモデル「Revolt」が誕生したのはグラベルというカテゴリーがまだ新しかった2010年代半ばのことだった。それ以降、Revoltは移ろうグラベルシーンに適応しながら、グラベルレース向けの進化を遂げていく。
そして、今年のアンバウンドグラベルには新世代Revoltが投入され、ついに正式な発表が行われた。最新のRevoltは高速化が進むグラベルレースシーンにあわせたハイパフォーマンスモデルとして性能が磨かれている。アンバウンドグラベルで撮影した写真を交えて紹介しよう。
新型Revoltの開発で重要視されたのは「Total Speed System」という考え方だ。これはフレーム、ステム一体型ハンドルバー、新型ホイール、タイヤという主要パーツ群を最初から一体のものとして設計。個別最適化の積み重ねではなく、トータルコーディネートを行うことで、エアロと軽量化を達成している。

ジャイアント Contact SLR XR Integrated (c)ジャイアント

CADEX Max GXR WheelSystem (c)ジャイアント 
CADEX GXR Tire (c)ジャイアント
エアロはハイスピード化が進むグラベルレースシーンでは欠かせない要素となった。ジャイアントでは実際のレースで走行する時速30〜45kmという速度帯を基準に設計、フレームセット単体でも旧世代比3.72Wの空気抵抗低減を実現。エアロで重要な車体前方の乱流への対応で、ステム一体型のContact SLR XR Integratedを採用。エアロ形状、ホースの内装によって抵抗発生を抑えている。
加えて、50mmハイトの新型ホイールとCADEX GXR 45mmタイヤは、リム形状とタイヤのトレッドパターンまで含めて一体で開発され、エアロダイナミクスを高めている。従来のホイールシステム比で回転抵抗を2.18W低減。システム全体の抵抗(空気抵抗+転がり抵抗)は旧世代比で18.99W低減することに成功しているという。

ジャイアントが得意とするD-Fuseシートポストが搭載される photo: Makoto AYANO 
トップチューブにもアイレットが設けられている photo:Makoto AYANO

安定性とレスポンスを両立するジオメトリーとして設計されている photo: Makoto AYANO 
最大53mmのタイヤを飲み込むクリアランス photo:Makoto AYANO
新型Revoltでは軽量性にも磨きがかけられている。Advanced SLグレードのカーボンを採用したフレームは990gから839gへ、フォークも395gから385gへ軽量化された。これは独自のカーボン樹脂配合や、継ぎ目のない一体成形を可能にするインナーモールディング構造、積層全体で繊維の連続性を保つ加工技術「Cold-Blade Cutting」といった製造面の工夫が背景にあり、軽さと同時に剛性のばらつきを抑えることにもつながっているという。
もちろんコックピットやホイールまで軽量化が進められており、Contact SLR XR Integratedはわずか295gだ。1,280gのCADEX Max GXR 45 WheelSystemを組み合わせたフラッグシップグレード「Revolt Advanced SL 0」(国内未展開)は、ホイールやコックピットを含めたシステム重量で4,237gを実現。ワイドタイヤ化による増量分を吸収しながら、旧世代比288g軽量化されている。

過酷なマッドコンディションとなった2026年のアンバウンドグラベルで4位入賞を果たしたブレンダン・ジョンストン (c)ジャイアント

今年のアンバウンドグラベルでは発表前のRevoltが投入された photo: Makoto AYANO 
Liv Devoteもすでに実践投入済みだ photo: Makoto AYANO
ジオメトリーもレースに最適化。スタック586mmは557mmまで下げられ、リーチは387mmから395mmへ延長。エアロな前傾姿勢を取りやすいポジションへと変更されている。ホイールベース1,033mm、リアセンター433mm、シート角74.5°という設定は、高速域での直進安定性とコーナーでの反応性を両立させる狙いで設定された。タイヤ幅は45mmが最適になるように設計されているが、最大は53mmまでと余裕があるため、コース次第でタイヤチョイスを変えやすい。
Advanced SLグレードの展開は、完成車とフレームセットの2種類となる。完成車の「Revolt Advanced SL 1」は、スラム Force XPLR AXS E1の1x13変速に、ジャイアント CXR 0 50 WheelSystemとカデックス GXR 45mmタイヤを組み合わせたレース即戦力の仕様。「Revolt Advanced SL Frame Set」は、フレームとフォークにコックピットとシートポストのみを含む構成で、コンポーネントやホイールを自分の好みで組み上げたいユーザー向けの選択肢となっている。

ジャイアント REVOLT ADVANCED SL FRAME SET (c)ジャイアント
Revoltと同じ設計思想を持ちつつ、女性ライダーのために開発されたDevoteも同時にモデルチェンジ。リブレーシング・コレクティブのテッサ・ニーフィス選手やメリッサ・ロリンズ選手との共同開発が行われており、ハンドリング性能や効率性などを最適化している。ラインアップは完成車の「Devote Advanced SL 1(スラム Force XPLR)」とフレームセットの2種類だ。
Revoltはすでに今年のアンバウンドグラベルで4位に入り、UCIグラベルワールドシリーズの一戦でも優勝を飾っている。群雄割拠のグラベルレーシングバイクのカテゴリーにおいて確かな性能を備えた一台として注目してみてはいかがだろうか。

Liv Devote Advanced SL 1 (c)ジャイアント

Liv Devote Advanced SL Frame Set (c)ジャイアント
ジャイアント Revolt Advanced SL 1
フレーム:Advanced SL-grade composite, 12x142mm thru-axle, disc
フォーク:Advanced SL-grade composite, full-composite, 1-1/8 - 1-1/2 steerer, 12mm thru-axle, disc
コンポーネント:SRAM Force XPLR AXS E1, 1x13
ホイール:GIANT CXR 0 50 WheelSystem, hookless, carbon [F]50mm/[R]50mm
タイヤ:CADEX GXR, 700x45c, tubeless
コックピット:GIANT Contact SLR XR Integrated
シートポスト:GIANT Contact SLR XR D-Fuse, composite, 20mmオフセット
サドル:GIANT Grit SLR
サイズ:XS、S、M、M/L
カラー:テンペストパープル
価格:1,155,000円(税込)
ジャイアント Revolt Advanced SL Frame Set
フレーム:Advanced SL-grade composite, 12x142mm thru-axle, disc(リアエンド:UDH)
フォーク:Advanced SL-grade composite, full-composite, 1-1/8 - 1-1/2 steerer, 12mm thru-axle, disc
コックピット:GIANT Contact SLR XR Integrated(付属)
シートポスト:GIANT Contact SLR XR D-Fuse, composite, 20mmオフセット(付属)
サイズ:XS、S、M、M/L、L、XL
カラー:マットスーパースピードティール
価格:550,000円(税込)
Liv Devote Advanced SL 1
フレーム:Advanced SL-grade composite, 12x142mm thru-axle, disc(リアエンド:UDH)
フォーク:Advanced SL-grade composite, full-composite, 1-1/8 - 1-1/2 steerer, 12mm thru-axle, disc
コンポーネント:SRAM Force XPLR AXS E1, 1x13
ホイール:GIANT CXR 0 50 WheelSystem, hookless, carbon [F]50mm/[R]50mm
タイヤ:CADEX GXR, 700x45c, tubeless
コックピット:Liv Contact SLR XR Integrated
シートポスト:GIANT Contact SLR XR D-Fuse, composite, 20mmオフセット
サドル:Liv Grit SLR
サイズ:XS、S
カラー:サテンエンバーバイオレット
価格:1,155,000円(税込)
Liv Devote Advanced SL Frame Set
フレーム:Advanced SL-grade composite, 12x142mm thru-axle, disc(リアエンド:UDH)
フォーク:Advanced SL-grade composite, full-composite, 1-1/8 - 1-1/2 steerer, 12mm thru-axle, disc
コックピット:Liv Contact SLR XR Integrated(付属)
シートポスト:GIANT Contact SLR XR D-Fuse, composite, 20mmオフセット(付属)
サイズ:XS、S
カラー:ギャラクシーネビュラ
価格:550,000円(税込)

ロードバイクからマウンテンバイクまで幅広いカテゴリーを手がけるジャイアント。そのグラベルモデル「Revolt」が誕生したのはグラベルというカテゴリーがまだ新しかった2010年代半ばのことだった。それ以降、Revoltは移ろうグラベルシーンに適応しながら、グラベルレース向けの進化を遂げていく。
そして、今年のアンバウンドグラベルには新世代Revoltが投入され、ついに正式な発表が行われた。最新のRevoltは高速化が進むグラベルレースシーンにあわせたハイパフォーマンスモデルとして性能が磨かれている。アンバウンドグラベルで撮影した写真を交えて紹介しよう。
新型Revoltの開発で重要視されたのは「Total Speed System」という考え方だ。これはフレーム、ステム一体型ハンドルバー、新型ホイール、タイヤという主要パーツ群を最初から一体のものとして設計。個別最適化の積み重ねではなく、トータルコーディネートを行うことで、エアロと軽量化を達成している。



エアロはハイスピード化が進むグラベルレースシーンでは欠かせない要素となった。ジャイアントでは実際のレースで走行する時速30〜45kmという速度帯を基準に設計、フレームセット単体でも旧世代比3.72Wの空気抵抗低減を実現。エアロで重要な車体前方の乱流への対応で、ステム一体型のContact SLR XR Integratedを採用。エアロ形状、ホースの内装によって抵抗発生を抑えている。
加えて、50mmハイトの新型ホイールとCADEX GXR 45mmタイヤは、リム形状とタイヤのトレッドパターンまで含めて一体で開発され、エアロダイナミクスを高めている。従来のホイールシステム比で回転抵抗を2.18W低減。システム全体の抵抗(空気抵抗+転がり抵抗)は旧世代比で18.99W低減することに成功しているという。




新型Revoltでは軽量性にも磨きがかけられている。Advanced SLグレードのカーボンを採用したフレームは990gから839gへ、フォークも395gから385gへ軽量化された。これは独自のカーボン樹脂配合や、継ぎ目のない一体成形を可能にするインナーモールディング構造、積層全体で繊維の連続性を保つ加工技術「Cold-Blade Cutting」といった製造面の工夫が背景にあり、軽さと同時に剛性のばらつきを抑えることにもつながっているという。
もちろんコックピットやホイールまで軽量化が進められており、Contact SLR XR Integratedはわずか295gだ。1,280gのCADEX Max GXR 45 WheelSystemを組み合わせたフラッグシップグレード「Revolt Advanced SL 0」(国内未展開)は、ホイールやコックピットを含めたシステム重量で4,237gを実現。ワイドタイヤ化による増量分を吸収しながら、旧世代比288g軽量化されている。



ジオメトリーもレースに最適化。スタック586mmは557mmまで下げられ、リーチは387mmから395mmへ延長。エアロな前傾姿勢を取りやすいポジションへと変更されている。ホイールベース1,033mm、リアセンター433mm、シート角74.5°という設定は、高速域での直進安定性とコーナーでの反応性を両立させる狙いで設定された。タイヤ幅は45mmが最適になるように設計されているが、最大は53mmまでと余裕があるため、コース次第でタイヤチョイスを変えやすい。
Advanced SLグレードの展開は、完成車とフレームセットの2種類となる。完成車の「Revolt Advanced SL 1」は、スラム Force XPLR AXS E1の1x13変速に、ジャイアント CXR 0 50 WheelSystemとカデックス GXR 45mmタイヤを組み合わせたレース即戦力の仕様。「Revolt Advanced SL Frame Set」は、フレームとフォークにコックピットとシートポストのみを含む構成で、コンポーネントやホイールを自分の好みで組み上げたいユーザー向けの選択肢となっている。

Revoltと同じ設計思想を持ちつつ、女性ライダーのために開発されたDevoteも同時にモデルチェンジ。リブレーシング・コレクティブのテッサ・ニーフィス選手やメリッサ・ロリンズ選手との共同開発が行われており、ハンドリング性能や効率性などを最適化している。ラインアップは完成車の「Devote Advanced SL 1(スラム Force XPLR)」とフレームセットの2種類だ。
Revoltはすでに今年のアンバウンドグラベルで4位に入り、UCIグラベルワールドシリーズの一戦でも優勝を飾っている。群雄割拠のグラベルレーシングバイクのカテゴリーにおいて確かな性能を備えた一台として注目してみてはいかがだろうか。


ジャイアント Revolt Advanced SL 1
フレーム:Advanced SL-grade composite, 12x142mm thru-axle, disc
フォーク:Advanced SL-grade composite, full-composite, 1-1/8 - 1-1/2 steerer, 12mm thru-axle, disc
コンポーネント:SRAM Force XPLR AXS E1, 1x13
ホイール:GIANT CXR 0 50 WheelSystem, hookless, carbon [F]50mm/[R]50mm
タイヤ:CADEX GXR, 700x45c, tubeless
コックピット:GIANT Contact SLR XR Integrated
シートポスト:GIANT Contact SLR XR D-Fuse, composite, 20mmオフセット
サドル:GIANT Grit SLR
サイズ:XS、S、M、M/L
カラー:テンペストパープル
価格:1,155,000円(税込)
ジャイアント Revolt Advanced SL Frame Set
フレーム:Advanced SL-grade composite, 12x142mm thru-axle, disc(リアエンド:UDH)
フォーク:Advanced SL-grade composite, full-composite, 1-1/8 - 1-1/2 steerer, 12mm thru-axle, disc
コックピット:GIANT Contact SLR XR Integrated(付属)
シートポスト:GIANT Contact SLR XR D-Fuse, composite, 20mmオフセット(付属)
サイズ:XS、S、M、M/L、L、XL
カラー:マットスーパースピードティール
価格:550,000円(税込)
Liv Devote Advanced SL 1
フレーム:Advanced SL-grade composite, 12x142mm thru-axle, disc(リアエンド:UDH)
フォーク:Advanced SL-grade composite, full-composite, 1-1/8 - 1-1/2 steerer, 12mm thru-axle, disc
コンポーネント:SRAM Force XPLR AXS E1, 1x13
ホイール:GIANT CXR 0 50 WheelSystem, hookless, carbon [F]50mm/[R]50mm
タイヤ:CADEX GXR, 700x45c, tubeless
コックピット:Liv Contact SLR XR Integrated
シートポスト:GIANT Contact SLR XR D-Fuse, composite, 20mmオフセット
サドル:Liv Grit SLR
サイズ:XS、S
カラー:サテンエンバーバイオレット
価格:1,155,000円(税込)
Liv Devote Advanced SL Frame Set
フレーム:Advanced SL-grade composite, 12x142mm thru-axle, disc(リアエンド:UDH)
フォーク:Advanced SL-grade composite, full-composite, 1-1/8 - 1-1/2 steerer, 12mm thru-axle, disc
コックピット:Liv Contact SLR XR Integrated(付属)
シートポスト:GIANT Contact SLR XR D-Fuse, composite, 20mmオフセット(付属)
サイズ:XS、S
カラー:ギャラクシーネビュラ
価格:550,000円(税込)
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