Jプロツアー第8戦「石川ロードレース」は、最終周回に飛び出した増田成幸(Astemo宇都宮ブリッツェン)を残り200mで集団が吸収してのスプリント勝負となり、孫崎大樹(ヴィクトワール広島)が優勝した。

石川町と浅川町にまたがる山間部を走るコース photo:Satoru Kato
Jプロツアー第8戦は、今年23回目の開催となった「石川ロードレース」。福島県石川町と浅川町にまたがるように設定された1周13.6kmのコースは、登りと下りしか無いハードなコースとして知られ、完走率の低いサバイバルレースになることが多い。特に残り4km付近から始まる登り区間は、コースの一番低いところから一番高いところまで高低差100m以上を登る勝負所となる。

全日本TTの宮崎から移動してきた岡篤志(Astemo宇都宮ブリッツェン)らを先頭にスタート photo:Satoru Kato
前日には宮崎県で全日本選手権タイムトライアルが開催されていたが、プロリーダージャージを着る岡篤志(Astemo宇都宮ブリッツェン)や、ネクストリーダージャージを着る島崎将男(群馬マンモスレーシング)らは宮崎から移動して出場する強行スケジュール。出場を見送った選手・チームもあったものの、15チーム計80名が出走した。

2周目から単独先行した大山公平(イナーメ信濃山形) photo:Satoru Kato

レース中盤から先行した3名 photo:Satoru Kato
10周136kmのレースは、2周目から単独先行した大山公平(イナーメ信濃山形)が4周目に吸収されたのち大きく動く。谷順成(Astemo宇都宮ブリッツェン)、高橋駿斗(群馬マンモスレーシング)、佐藤愛祈(CIEL BLEU KANOYA)の3名が先頭集団を形成。後続集団との差は最大で2分近くまで開いた。

リーダージャージの2名が集団をペースアップさせる photo:Satoru Kato

終盤、先行する谷順成(Astemo宇都宮ブリッツェン)に渡邉和貴(シマノレーシング)が追いついた photo:Satoru Kato
6周目、集団から佐藤后嶺(シマノレーシング)が単独追走するものの先頭集団には合流出来ず。7周目に入ると高橋が遅れ、8周目には佐藤も遅れて谷が単独先行を続ける。この間に後続集団との差は一気に縮まり、30秒前後まで縮まったところで渡邉和貴(シマノレーシング)がジャンプして谷に合流。さらに先行を続けるも、縮小傾向にあった後続集団との差はその後も縮まり続け、谷と渡邉は9周目に吸収される。

30名ほどの集団で最終周回へ photo:Satoru Kato

残り5km付近からアタックした増田成幸(Astemo宇都宮ブリッツェン) photo:Satoru Kato
集団は30名ほどを残して最終周回へ。アタックと牽制が繰り返される中、残り5km付近の短い登り区間で増田成幸(Astemo宇都宮ブリッツェン)がアタックして単独先行を開始し、20秒前後の差を維持して逃げる。しかしフィニッシュ目前の残り300mで集団が追いつき、スプリント勝負へ。最後は孫崎大樹(ヴィクトワール広島)がリーダージャージを着る岡との競り合いを制し、今シーズンJプロツアー初勝利を挙げた。

岡篤志(Astemo宇都宮ブリッツェン)と孫崎大樹(ヴィクトワール広島)のスプリント勝負 photo:Satoru Kato

孫崎大樹(ヴィクトワール広島)が優勝 photo:Satoru Kato
完走45名。完走率は50%を超え、石川ロードレースとしては異例の展開となった。

表彰式 photo:Satoru Kato
孫崎大樹 コメント
「スタートからアタックが少なく緩い展開で、どのチームも宇都宮ブリッツェンの動きを見ている感じで、ブリッツェンもチームランキングを狙って人数を残して上位を狙っているように見えた。ヴィクトワール広島は韓国遠征と重なったこともあって3名での出走となった。最後に増田(成幸)さんが単独アタックしたタイミングは素晴らしく、これは行かれたかと思って2位狙いも頭をよぎったほどだった。それでもフィニッシュ直前で捕まえ、増田さんと並ぶように3番手で最終コーナーを回ってスプリントに入った。
人数は残っていたけれど脚を残していない選手がほとんどで、反応出来そうなのは岡(篤志)さん、馬場(慶三郎、弱虫ペダルサイクリングチーム)君、野嵜(然新、稲城FIETSクラスアクト)君ら数えるほどだった。この中でなら僕が一番脚を残している自信があったので、増田さんが見えた時点で焦らず自分の勝てるタイミングでスプリントした。
シーズン初めからチームは良い勢いと流れでここまで来ている。これで韓国遠征中のメンバーにも良いプレッシャーを送れたと思う。今月末の全日本選手権ロードまで間が開くので、しっかり調整してこの勢いを維持していきたい」

Jプロツアー第8戦は、今年23回目の開催となった「石川ロードレース」。福島県石川町と浅川町にまたがるように設定された1周13.6kmのコースは、登りと下りしか無いハードなコースとして知られ、完走率の低いサバイバルレースになることが多い。特に残り4km付近から始まる登り区間は、コースの一番低いところから一番高いところまで高低差100m以上を登る勝負所となる。

前日には宮崎県で全日本選手権タイムトライアルが開催されていたが、プロリーダージャージを着る岡篤志(Astemo宇都宮ブリッツェン)や、ネクストリーダージャージを着る島崎将男(群馬マンモスレーシング)らは宮崎から移動して出場する強行スケジュール。出場を見送った選手・チームもあったものの、15チーム計80名が出走した。


10周136kmのレースは、2周目から単独先行した大山公平(イナーメ信濃山形)が4周目に吸収されたのち大きく動く。谷順成(Astemo宇都宮ブリッツェン)、高橋駿斗(群馬マンモスレーシング)、佐藤愛祈(CIEL BLEU KANOYA)の3名が先頭集団を形成。後続集団との差は最大で2分近くまで開いた。


6周目、集団から佐藤后嶺(シマノレーシング)が単独追走するものの先頭集団には合流出来ず。7周目に入ると高橋が遅れ、8周目には佐藤も遅れて谷が単独先行を続ける。この間に後続集団との差は一気に縮まり、30秒前後まで縮まったところで渡邉和貴(シマノレーシング)がジャンプして谷に合流。さらに先行を続けるも、縮小傾向にあった後続集団との差はその後も縮まり続け、谷と渡邉は9周目に吸収される。


集団は30名ほどを残して最終周回へ。アタックと牽制が繰り返される中、残り5km付近の短い登り区間で増田成幸(Astemo宇都宮ブリッツェン)がアタックして単独先行を開始し、20秒前後の差を維持して逃げる。しかしフィニッシュ目前の残り300mで集団が追いつき、スプリント勝負へ。最後は孫崎大樹(ヴィクトワール広島)がリーダージャージを着る岡との競り合いを制し、今シーズンJプロツアー初勝利を挙げた。


完走45名。完走率は50%を超え、石川ロードレースとしては異例の展開となった。

孫崎大樹 コメント
「スタートからアタックが少なく緩い展開で、どのチームも宇都宮ブリッツェンの動きを見ている感じで、ブリッツェンもチームランキングを狙って人数を残して上位を狙っているように見えた。ヴィクトワール広島は韓国遠征と重なったこともあって3名での出走となった。最後に増田(成幸)さんが単独アタックしたタイミングは素晴らしく、これは行かれたかと思って2位狙いも頭をよぎったほどだった。それでもフィニッシュ直前で捕まえ、増田さんと並ぶように3番手で最終コーナーを回ってスプリントに入った。
人数は残っていたけれど脚を残していない選手がほとんどで、反応出来そうなのは岡(篤志)さん、馬場(慶三郎、弱虫ペダルサイクリングチーム)君、野嵜(然新、稲城FIETSクラスアクト)君ら数えるほどだった。この中でなら僕が一番脚を残している自信があったので、増田さんが見えた時点で焦らず自分の勝てるタイミングでスプリントした。
シーズン初めからチームは良い勢いと流れでここまで来ている。これで韓国遠征中のメンバーにも良いプレッシャーを送れたと思う。今月末の全日本選手権ロードまで間が開くので、しっかり調整してこの勢いを維持していきたい」
Jプロツアー2026 第8戦石川ロードレース 結果(136.0km)
| 1位 | 孫崎 大樹(ヴィクトワール広島) | 3時間30分29秒 |
| 2位 | 岡 篤志(Astemo宇都宮ブリッツェン) | +0秒 |
| 3位 | 野嵜 然新(稲城FIETSクラスアクト) | +0秒 |
| 4位 | 佐藤 光(TeamCyclersSNEL沖縄) | +0秒 |
| 5位 | 馬場 慶三郎(弱虫ペダル サイクリングチーム) | +2秒 |
| 6位 | 佐藤 后嶺(シマノレーシング) | +2秒 |


Jプロツアーリーダー 岡篤志(Astemo宇都宮ブリッツェン)
U23リーダー 島崎将男(群馬マンモスレーシングチーム)
敢闘賞 谷順成(Astemo宇都宮ブリッツェン)



レース中の対向車進入について、安全対策臨時委員会を設置
今大会のE1/E2のレース中、走行中の選手前方に対抗車両が進入するアクシデントがあった。幸い事故には至らなかったものの、この事案について大会を主催するJBCF(一般社団法人全日本実業団自転車競技連盟)は「石川ロードレース安全対策臨時委員会」を設置して、原因の調査と再発防止策を策定することを公式サイトで発表した。石川ロードレース 安全対策臨時委員会について(JBCF公式サイト内)
石川ロードレースは道路使用許可を取った上で、石川町をはじめコース沿いの住民の方々の協力を得て開催されている。当日も地元のボランティアが立哨に立ち、要所には地元警察が立ち会って安全確保を行なっていた。また、レースの集団の前後には通過予告車両を走らせていたが、対向車がどのような経緯でコース内に入ってしまったのかは明らかになっていない。
重大事故につながりかねない事案だっただけに、今後の調査としっかりとした対策をお願いしたい。
text&photo:Satoru Kato