圧勝したタデイ・ポガチャルは「計算してもロードとTTバイクの差がなかったので快適な方を選んだ」とロードバイクを選択した理由を語った。復調しながらも敗れたヴィンゲゴーやタイムを失ったエヴェネプールなど、ツール第13ステージを選手たちの言葉で振り返る。
ステージ優勝&マイヨジョーヌ&マイヨアポワ(山岳賞) タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツXRG)

圧巻のタイムを叩き出したタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツXRG) photo:A.S.O.
昨年の12月からこのTTは懸念事項だったので、とても嬉しい。すべてが完璧な状態で走りたいと思っていて、チームが最後の瞬間まで全力でサポートしてくれたおかげで、最高の状態で臨むことができた。
スタートからフィニッシュまで全力でいくつもりで、できる限りペダルを強く踏み込もうとした。最後に限界に達しそうになったが、頂上のタイム表示を見てもうひと頑張りできた。自分が勝つと分かったからね。
今日一番大きな決断は、どのバイクを使うかだった。我々の計算によると、TTバイクでロードバイクほど力を出し切れないのであれば、タイム的にはロードバイクと変わらないという結論に至った。それならばより快適かつ、ここ数ステージを走っている同じロードバイクで臨むことにした。その判断が上手くいき、良い結果をもたらした。

ステージ4勝目を手に入れたタデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツXRG) photo:CorVos
今日は「スタートからフィニッシュまで全開でいく」というのが作戦だったので、無線はつけないことにした。だから中間計測のタイム差を頼りにし、最初の中間計測では既に5秒もグリーン(リード)表示だった。それが第2計測で広がり、良いペースを刻んでいると分かった。
序盤に飛ばしすぎないよう気をつけようと思ったのだが、終盤はギリギリの状態だった。だが残り3〜2kmあたりで一度深呼吸して、気持ちを切り替え、少しだけパワーを抑えた。最後の登りが急勾配だと分かっていたので、そこまである程度脚を残しておきたかったんだ。
ステージ2位&総合2位 ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ヴィスマ・リースアバイク)

ステージ2位だったヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ヴィスマ・リースアバイク) photo:CorVos
今日、僕らは全力で戦った。自分の走りには満足しており、キャリアでもベストな走りの一つ。昨日の不甲斐ない走りから、今日は全力を尽くすことができたので嬉しい。
今日、タデイ(ポガチャル)は最も強かったので、勝者にふさわしい。昨日の走りは自分の期待を下回っていた。それが悔しかった。でも今日はそれを覆すことができた。
昨日の不調の原因は暑さではなく、現時点で明確な答えは持っていない。正直、昨日は今大会2度目のバッドデイだった。例年そんな日はないので、この後もそれが来ないことを願っている。まだツールは終わっていないので、チームとして戦い続けたい。僕には強いチームがあるので、何ができるか見てみよう。
ステージ4位&総合4位 フロリアン・リポヴィッツ(ドイツ、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)

ステージ4位:フロリアン・リポヴィッツ(ドイツ、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ) photo:CorVos
ラスト2kmは脚が止まりかけていた。そんな中でもフィニッシュまで諦めず走りきった。絶好調ではないにせよ、前日の激しいレースを思えば、良い走りだったと思う。この後も厳しいステージが続くので、プリモシュ(ログリッチ)と共に総合上位を狙いたい。チームとしてエースが2人いれば良い選択肢が生まれるからね。
ステージ5位 ルーク・プラップ(オーストラリア、ジェイコ・アルウラー)

ステージ5位:ルーク・プラップ(オーストラリア、ジェイコ・アルウラー) photo:CorVos
フィニッシュ直後インタビュー
トレーニングピークス*上で過去最高の20分間の出力を出すのがモチベーションだった。だからこそ最初の平坦区間は安全にクリアし、自分の20分間における最高記録を狙って踏み続けた。結果的に(登りは)21分かかり、最後の1分は苦しかった。でも楽しむことができたよ。
(総合上位の)彼らは僕よりも体重が軽く、10〜20W高い出力で踏み続けるだろう。最低でも1分半は僕よりも良いタイムを出すだろう。
*トレーニングを管理できるクラウドサービス
ステージ12位&総合3位&マイヨブラン(ヤングライダー賞) レムコ・エヴェネプール(ベルギー、スーダル・クイックステップ)

フィニッシュ手前でエヴェネプールを追い抜いたヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ヴィスマ・リースアバイク) photo:A.S.O.
不調の原因は分からない。ただ脚に力がなかった。スタートした段階での感覚は良かったのだが、登りに入って4〜5分で脚が空っぽになった。数日後にその原因が判明するかもしれないが、現時点では何も分からない。混沌としたこれまでのレース展開が原因だとは思わない。ちゃんと力をマネジメントできていたからね。昨日も集団からは遅れたが、空っぽという感じではなかった。
途中で諦めそうにもなったが、良いタイミングでクラース(ロデウィック)監督が「ヨナスとタデイを除き、他の選手たちと比較してもそれほど悪いタイムではない」と言ってくれ、気持ちを立て直すことができた。それにしても悔しい走りと結果だった。

苦しみながらもマイヨブランを守ったレムコ・エヴェネプール(ベルギー、スーダル・クイックステップ) photo:A.S.O.
最後はスピードを失っていたので、ヨナスに抜かれるなら最後の急勾配区間だろうと心の準備をしていた。もちろん自分の走りに集中していたが、単純に今日の僕は遅かった。
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos, A.S.O.
ステージ優勝&マイヨジョーヌ&マイヨアポワ(山岳賞) タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツXRG)

昨年の12月からこのTTは懸念事項だったので、とても嬉しい。すべてが完璧な状態で走りたいと思っていて、チームが最後の瞬間まで全力でサポートしてくれたおかげで、最高の状態で臨むことができた。
スタートからフィニッシュまで全力でいくつもりで、できる限りペダルを強く踏み込もうとした。最後に限界に達しそうになったが、頂上のタイム表示を見てもうひと頑張りできた。自分が勝つと分かったからね。
今日一番大きな決断は、どのバイクを使うかだった。我々の計算によると、TTバイクでロードバイクほど力を出し切れないのであれば、タイム的にはロードバイクと変わらないという結論に至った。それならばより快適かつ、ここ数ステージを走っている同じロードバイクで臨むことにした。その判断が上手くいき、良い結果をもたらした。

今日は「スタートからフィニッシュまで全開でいく」というのが作戦だったので、無線はつけないことにした。だから中間計測のタイム差を頼りにし、最初の中間計測では既に5秒もグリーン(リード)表示だった。それが第2計測で広がり、良いペースを刻んでいると分かった。
序盤に飛ばしすぎないよう気をつけようと思ったのだが、終盤はギリギリの状態だった。だが残り3〜2kmあたりで一度深呼吸して、気持ちを切り替え、少しだけパワーを抑えた。最後の登りが急勾配だと分かっていたので、そこまである程度脚を残しておきたかったんだ。
ステージ2位&総合2位 ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ヴィスマ・リースアバイク)

今日、僕らは全力で戦った。自分の走りには満足しており、キャリアでもベストな走りの一つ。昨日の不甲斐ない走りから、今日は全力を尽くすことができたので嬉しい。
今日、タデイ(ポガチャル)は最も強かったので、勝者にふさわしい。昨日の走りは自分の期待を下回っていた。それが悔しかった。でも今日はそれを覆すことができた。
昨日の不調の原因は暑さではなく、現時点で明確な答えは持っていない。正直、昨日は今大会2度目のバッドデイだった。例年そんな日はないので、この後もそれが来ないことを願っている。まだツールは終わっていないので、チームとして戦い続けたい。僕には強いチームがあるので、何ができるか見てみよう。
ステージ4位&総合4位 フロリアン・リポヴィッツ(ドイツ、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)

ラスト2kmは脚が止まりかけていた。そんな中でもフィニッシュまで諦めず走りきった。絶好調ではないにせよ、前日の激しいレースを思えば、良い走りだったと思う。この後も厳しいステージが続くので、プリモシュ(ログリッチ)と共に総合上位を狙いたい。チームとしてエースが2人いれば良い選択肢が生まれるからね。
ステージ5位 ルーク・プラップ(オーストラリア、ジェイコ・アルウラー)

フィニッシュ直後インタビュー
トレーニングピークス*上で過去最高の20分間の出力を出すのがモチベーションだった。だからこそ最初の平坦区間は安全にクリアし、自分の20分間における最高記録を狙って踏み続けた。結果的に(登りは)21分かかり、最後の1分は苦しかった。でも楽しむことができたよ。
(総合上位の)彼らは僕よりも体重が軽く、10〜20W高い出力で踏み続けるだろう。最低でも1分半は僕よりも良いタイムを出すだろう。
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ステージ12位&総合3位&マイヨブラン(ヤングライダー賞) レムコ・エヴェネプール(ベルギー、スーダル・クイックステップ)

不調の原因は分からない。ただ脚に力がなかった。スタートした段階での感覚は良かったのだが、登りに入って4〜5分で脚が空っぽになった。数日後にその原因が判明するかもしれないが、現時点では何も分からない。混沌としたこれまでのレース展開が原因だとは思わない。ちゃんと力をマネジメントできていたからね。昨日も集団からは遅れたが、空っぽという感じではなかった。
途中で諦めそうにもなったが、良いタイミングでクラース(ロデウィック)監督が「ヨナスとタデイを除き、他の選手たちと比較してもそれほど悪いタイムではない」と言ってくれ、気持ちを立て直すことができた。それにしても悔しい走りと結果だった。

最後はスピードを失っていたので、ヨナスに抜かれるなら最後の急勾配区間だろうと心の準備をしていた。もちろん自分の走りに集中していたが、単純に今日の僕は遅かった。
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photo:CorVos, A.S.O.
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