ロードレース日本代表監督の経験もある浅田顕氏による「Road to l'Avenir(RTA)」が、日本の若手自転車ロードレース選手たちによる欧州遠征を目指し、クラウドファンディングへの支援を呼びかけている。本プロジェクトは、ツール・ド・フランスをはじめとする世界最高峰の舞台を目指す選手の育成を目的としている。



遠征費用のうち約600万円はスポンサーなどからの支援が見込まれており、残りの必要額とされる700万円をクラウドファンディングで賄う。近年は円安や欧州の物価高騰により、選手達が海外での経験を積む機会が限られつつあるが、今回の遠征で国際レースへの実践的な対応力を身につける狙いだ。

2025年夏季RTA欧州遠征・参加候補レース ©Road to l'Avenir

遠征はフランスとベルギーのレースが中心で、エリートナショナル等のレースとともに、U19のUCI公式レース「ロンド・デ・ヴァレー」「レ・ブークル・ド・ロワーズU19」「GPプルエ・ジュニオール」「ラ・ルート・デ・ジェアン」も含まれる。

また、参加予定選手には、昨夏の遠征で優勝するなど成果を挙げた渡辺一気(U23/京都産業大学)と楠本颯太(RTA/オランダクラブチーム)をはじめ、今春の遠征で活躍・成長を見せた新藤大翔(U19/EQADS)が名を連ねる。その他の国内有望選手も参加を希望しているそうで、最終メンバーは7月上旬に確定予定だ。



支援者には出資額に応じて報告会の開催やお礼状、活動報告書などが返礼品として用意されており、プロジェクトは目標金額に達しない場合でも実施される「All-in方式」で進行する。浅田氏は「日本の若者たちが世界に挑むチャンスを、ぜひ一緒に支えてほしい」と協力を呼びかけている。

詳しい内容や支援は、下記リンクにあるCAMPFIREのクラウドファンディングページにて。締切は7月31日(木)、5,000円から支援が可能だ。

text: Yuichiro Hosoda

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