2025/01/21(火) - 08:35
本日1月21日、オーストラリアを舞台としたサントス・ツアー・ダウンアンダーが開幕する。スプリント決着が予想される初日やウィランガヒルを2度登る5日目のコース詳細や、若手オンリーや連覇狙うウィリアムズなど注目選手を紹介する。

今年もワールドツアー初戦となったサントス・ツアー・ダウンアンダー photo:CorVos
2025年のワールドツアーは今年も、南半球最大のロードレースであるサントス・ツアー・ダウンアンダーで幕を開ける。1999年の初開催から今年で25周年を迎える大会は徐々にレースカテゴリーを上げ、2011年にワールドツアー入りを果した6日間のステージレースだ。
舞台となるのは南オーストラリア州の州都であるアデレード。その市街地とその周辺を6日間かけて争うため、一か所での長期観戦が容易で、オーストラリアはもちろん世界各国からロードレースファンが駆けつける大会だ。大きな山脈がないため今年も欧州のような本格的な山岳バトルはないものの、昨年4年振りに復活した名物坂ウィランガヒルは今年も健在。連日のスピード感あるスプリントバトルと合わせて注目される。
ウィランガヒルを2度登坂する第5ステージが注目
プロスペクトから東の丘陵地帯を巡る第1ステージはスプリンター向けのコースとなっている。続く第2ステージはタヌンダでの周回コースで、集団スプリントの可能性があるものの、コースには最大勾配12.2%、平均6.9%の坂が登場。登坂距離も3kmあるためピュアスプリンターには厳しいが、パンチャー寄りの選手ならばクリアできるだろう。
第3ステージも丘陵地帯が舞台となるパンチャー向きのレイアウト。第4ステージは内陸部から一転、沿岸部を駆けるコースのため風が鍵を握る丘陵ステージとなる。

サントス・ツアー・ダウンアンダー2025第5ステージ image:Tour Down Under
第5ステージは総合優勝争いの天王山となるウィランガヒル頂上フィニッシュ。大会最終日である第6ステージがクリテリウムのような周回コースの平坦ステージのため、コース後半に2度登坂するウィランガヒル(全長3.6km/平均7.1%/最大14%)の頂上でリーダージャージを着用する選手が、実質的に総合優勝者ということになる。

2025年のワールドツアーは今年も、南半球最大のロードレースであるサントス・ツアー・ダウンアンダーで幕を開ける。1999年の初開催から今年で25周年を迎える大会は徐々にレースカテゴリーを上げ、2011年にワールドツアー入りを果した6日間のステージレースだ。
舞台となるのは南オーストラリア州の州都であるアデレード。その市街地とその周辺を6日間かけて争うため、一か所での長期観戦が容易で、オーストラリアはもちろん世界各国からロードレースファンが駆けつける大会だ。大きな山脈がないため今年も欧州のような本格的な山岳バトルはないものの、昨年4年振りに復活した名物坂ウィランガヒルは今年も健在。連日のスピード感あるスプリントバトルと合わせて注目される。
ウィランガヒルを2度登坂する第5ステージが注目
プロスペクトから東の丘陵地帯を巡る第1ステージはスプリンター向けのコースとなっている。続く第2ステージはタヌンダでの周回コースで、集団スプリントの可能性があるものの、コースには最大勾配12.2%、平均6.9%の坂が登場。登坂距離も3kmあるためピュアスプリンターには厳しいが、パンチャー寄りの選手ならばクリアできるだろう。
第3ステージも丘陵地帯が舞台となるパンチャー向きのレイアウト。第4ステージは内陸部から一転、沿岸部を駆けるコースのため風が鍵を握る丘陵ステージとなる。

第5ステージは総合優勝争いの天王山となるウィランガヒル頂上フィニッシュ。大会最終日である第6ステージがクリテリウムのような周回コースの平坦ステージのため、コース後半に2度登坂するウィランガヒル(全長3.6km/平均7.1%/最大14%)の頂上でリーダージャージを着用する選手が、実質的に総合優勝者ということになる。
サントス・ツアー・ダウンアンダー2024ステージリスト
ステージ | 日時 | スタート〜フィニッシュ | 距離 |
第1ステージ | 1月21日(火) | プロスペクト〜ガメラチャ | 150.7km |
第2ステージ | 1月22日(水) | タヌンダ〜タヌンダ | 128.8km |
第3ステージ | 1月23日(木) | ノーウッド〜ウレイドラ | 147.5km |
第4ステージ | 1月24日(金) | グレネルグ〜ビクター・ハーバー | 157.2km |
第5ステージ | 1月25日(土) | マクラーレン・ベール〜ウィランガヒル | 145.7km |
第6ステージ | 1月26日(日) | アデレード〜アデレード | 105.9km |
ウィリアムズの大会連覇を阻止できるか?

2年連続でのウィランガヒル制覇が期待されるのは、22歳のオスカー・オンリー(イギリス、ピクニック・ポストNL)だ。総合優勝は逃したものの、その後ツール・ド・フランス初出場やツアー・オブ・ブリテンで総合2位などチームの若き総合エースとしてブレイクのきっかけとなった。また、昨年プロ初勝利からシーズン6勝と躍動したスプリンターのトビアスルンド・アンドレースン(デンマーク)と共に、22歳コンビが大会を制するか。
対するは、昨年のウィランガヒルで区間2位ながら最終日のマウント・ロフティ勝利で総合優勝したスティーブン・ウィリアムズ(イギリス、イスラエル・プレミアテック)だ。ウィリアムズもTDUをきっかけにラ・フレーシュ・ワロンヌを制覇。ツアー・オブ・ブリテンでも総合優勝とトップクライマーの仲間入りを果たした。

オーストラリア唯一のUCIワールドチームであるジェイコ・アルウラーは、オーストラリアTT王者のルーク・プラップ(オーストラリア)を総合エースに立てる。ロード王者に輝いたルーク・ダーブリッジやスイス王者マウロ・シュミットなど経験豊富な選手たちがプラップを支える。
他にはジェイ・ヴァイン(オーストラリア)と昨年総合2位のジョナタン・ナルバエス(エクアドル)を揃えるUAEチームエミレーツXRGに注目。またプロ2年目を迎える留目夕陽がメンバー入りしたEFエデュケーション・イージーポストは、エステバン・チャベス(コロンビア)がエース。その他は23歳から19歳マルケル・ベロキ(スペイン)と若手主体のチームで臨む。
前哨戦を制したウェルスフォードに注目

総合争いとは別にスプリントステージでの注目選手としては、開幕に先立って行われた前哨戦ヴィラウッド・メンズクラシックを制したサム・ウェルスフォード(レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)が中心となる。
またフィル・バウハウス(ドイツ、バーレーン・ヴィクトリアス)やブライアン・コカール(フランス、コフィディス)、若手では昨年のカデルエヴァンス・グレートオーシャン・ロードレース覇者であるローレンス・ピシー(ニュージーランド、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)やティムトーン・トイテンベルク(ドイツ、リドル・トレック)の走りにも注目だ。
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos
photo:CorVos
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