スペインで合宿中のヴィスマ・リースアバイクが、2025年の主要レースの参戦メンバーを発表。3大ツールでの総合優勝やステージ優勝を目指し、選手の配置を決定した。



2024年は多くの負傷者を出しながらも、チーム32勝を飾ったヴィスマ・リースアバイク。再び春のクラシックシーズンを席巻し、ツール・ド・フランスでの成功を目指すべく、チームは中心となる選手たちのスケジュールを発表。選手のコメントと共に紹介する。

ジロ・デ・イタリア:ファンアールト、コーイ、サイモン・イェーツ

スペインでトレーニング合宿を行うヴィスマ・リースアバイク photo:Team Visma | Lease a Bike

前日にコース全容が発表されたジロ・デ・イタリアへの出場が明らかとなったのは、昨年は怪我で出場を見送ったワウト・ファンアールト(ベルギー)。これが初出場となり「すべてのグランツールでステージ優勝することが夢。昨年は出場が叶わなかったが、今年は準備ができている」と語った。

同じくジロには昨年区間1勝を飾ったオラフ・コーイ(オランダ)が出場し、ファンアールトのリードアウトを受けながら2年連続の勝利を目指す。そして総合優勝を目指すのは、今年ジェイコ・アルウラーから加入したサイモン・イェーツ(イギリス)。「新しいチームで心強さを感じている。ジロでは何か素晴らしいことを達成したい」と意気込んだ。

ツール・ド・フランス:ヴィンゲゴー、クス、イェーツ、ファンアールト、ジョーゲンソン

ツールとブエルタに出場予定のヨナス・ヴィンゲゴー(オランダ) photo:Team Visma | Lease a Bike

毎年ジロ出場の可否が注目されるヨナス・ヴィンゲゴー(オランダ)は、今年もツール総合優勝に集中する。チームのエースを支えるのはセップ・クス(アメリカ)と昨年総合8位のマッテオ・ジョーゲンソン(アメリカ)*。ここにファンアールトとイェーツが加わり、8名枠中6名が確定した。

昨年は骨折からの復帰直後ながら、区間1勝と総合2位に入ったヴィンゲゴー。「チームは今年も強くなった。これからの数ヶ月間にわたり最高の準備を進め、ツール総合優勝のために全力を尽くしたい」と、3度目の総合優勝に向けて意気込みを語った。

*昨年のヨルゲンソンから表記を変更

ロンドとルーベでの初優勝を目指すファンアールト

春のクラシックシーズンを万全の状態で迎えるため、2月のシクロクロス世界選手権を回避したファンアールト。ロードの初戦は2月17日のクラシカ・ハエン・パライソ・インテリオルとなる予定で、5日間のヴォルタ・アン・アルガルヴェ(2月19日〜)を挟み、オムロープ・ヘットニュースブラット(3月1日)からクラシックシーズンに入る。

ジロデビューが決定したワウト・ファンアールト(ベルギー) photo:Team Visma | Lease a Bike

最大の目標はまだ優勝経験のないロンド・ファン・フラーンデレンとパリ〜ルーベ。昨年は2度の大怪我に見舞われたが、今年は「ブエルタでのトップレベルの走りが大きな自信につながった」と気合は十分だ。

ブエルタにも出場予定のヴィンゲゴー

一方のヴィンゲゴーはファンアールトも出場するヴォルタ・アン・アルガルヴェでシーズンイン。そこからパリ〜ニース(3月9日〜)、ボルタ・ア・カタルーニャ(3月24日〜)、クリテリウム・デュ・ドーフィネ(6月8日〜)とステージレースを経てツールに臨む。また2023年に区間2勝を挙げて総合2位だったブエルタ・ア・エスパーニャも予定に入っている。

text:Sotaro.Arakawa
photo:Team Visma | Lease a Bike

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