チャンピオンシステムが畑中勇介(キナンレーシングチーム)の引退イベントを東京都稲城市矢野口のCROSS COFFEEで12月21日に開催し、全国からファンが駆け付けた。Radio Ruedaの公開収録と、クリスマスパーティー&忘年会の模様をレポートしていく。



チャンピオンシステムが畑中勇介(キナンレーシングチーム)の引退イベントを東京都稲城市矢野口のCROSS COFFEEで12月21日に開催 photo:Michinari TAKAGI

チャンピオンシステムがウェアをサポートしているキナンレーシングチームの畑中勇介(キナンレーシングチーム)が今シーズン限りで引退する。畑中の現役引退報告を兼ねたスペシャルイベントが東京都稲城市矢野口のCROSS COFFEEで12月21日に開催された。

年末が迫るなか開催されたスペシャルイベントは、人気ポッドキャストであるRadio Ruedaの公開収録とクリスマスパーティ、そして忘年会と1つのイベントに参加すると、3つのコンテンツを楽しめる豪華なものとなった。

キナンレーシングチームのウェアをはじめ数多くのウェアを展示 photo:Michinari TAKAGI

畑中勇介(キナンレーシングチーム)のコルナゴ V4Rs photo:Michinari TAKAGI

レース会場で見かける応援バナーも飾られていた photo:Michinari TAKAGI
受付の横にはサプライズの寄せ書きが用意され、参加者がメッセージを書き込んでいた photo:Michinari TAKAGI


師走の忘年会シーズン、そして急な告知ではあったが、都内だけでなく、キナンの本拠地である和歌山や大阪、栃木など遠方からの参加者が駆け付けた。遠方からも駆けつけるファンの存在はひとえに畑中の人徳と人気ゆえ。

会場には畑中が自転車競技を始めてから、ラストシーズンの所属チームであったキナンレーシングチームにいたるまで、歴代のチームジャージがテーブルや天井に並ぶ。数えきれないほどのジャージの存在が畑中が歩んできた道のりを感じさせる。

絹代さんとお子さんも会場に駆け付けた photo:Michinari TAKAGI

Radio Ruedaの公開収録は落合友樹さんと畑中勇介(キナンレーシングチーム)、西薗良太さんが参加 photo:Michinari TAKAGI

様々なサイクリストをゲストに迎え、彼らの自転車人生やエピソードなどを雑談スタイルで話すポッドキャスト番組「Radio Rueda」の公開収録から、イベントはスタート。畑中の乾杯の合図を皮切りに公開収録が始まった。

出演するのはポッドキャスターの"オッチー"こと、落合友樹さんとゲストの畑中に加えて、ポッドキャスト番組「Side by Side Radio」のポッドキャスターである元プロロード選手の西薗良太さんも会場に駆け付けた。

畑中の乾杯の合図を皮切りにイベントがスタートしていく photo:Michinari TAKAGI

東京都立川市にある私立高等学校「昭和第一学園高等学校」の自転車競技部で競技を始めた photo:Michinari TAKAGI
エピソードトークは盛り上がりを見せた photo:Michinari TAKAGI


公開収録では畑中の選手としての半生を振り返る。中学時代からサイクリングを楽しみ、1999年のジャパンカップで栗村修さんの走りを見てロードレース選手を目指した畑中。本格的な競技人生の始まりは東京都立川市にある私立高等学校「昭和第一学園高等学校」の自転車競技部。同校を卒業後、チームブリヂストンアンカーのサテライトチームに加入した。

2007年の全日本選手権U23個人TTで優勝し、頭角を現した畑中は翌2008年にスキルシマノへ移籍。2009年から2014年までシマノレーシングで活躍し、2015年に移籍したチーム右京では、Jプロツアーのリーダージャージであるルビーレッドジャージを獲得。トップ選手として押しも押されぬ存在に。

これまで20年間のプロ選手生活をファンと共に振り返った photo:Michinari TAKAGI

そして2017年、32歳で全日本選手権ロードレースにおいて悲願の優勝を果たし、日本チャンピオンジャージを獲得した。そして2020年からはキナンレーシングチームへと移籍し、今年のジャパンカップにおいて現役を引退。

これまで25年間の選手生活と20年間のプロ選手生活をファンと共に振り返り、畑中のこれまでを改めて知ることが出来た公開収録となった。そして、選手を引退した後についてのトークは笑いあれば涙もあり、会場も一体に。そう、今回の収録の模様は本日12月27日(金)から配信が開始された。

Radio Ruedaの畑中勇介選手引退記念パーティー公開収録の様子はこちらから

盛り上がりを見せたポッドキャストの公開収録が終わった後は、クリスマスパーティ&忘年会へ。

ドリンクとフードを楽しむ参加者の皆さん photo:Michinari TAKAGI
トニオさんが和風きのこパスタを手早く作る photo:Michinari TAKAGI


セルフィ―で記念写真 photo:Michinari TAKAGI
ホノルルセンチュリーライドに参加している参加者とアロハポーズで一枚 photo:Michinari TAKAGI


畑中さんの大ファンであるというご夫婦 photo:Michinari TAKAGI
キナンレーシングチームのサコッシュにサインをもらう photo:Michinari TAKAGI


サプライズで花束が贈呈された photo:Michinari TAKAGI

会場にはCROSS COFEE謹製のチーズトーストやきのこの和風パスタといったフードが並び、ビールやコーヒー、カフェラテなど、人気メニューがテーブルに揃った。立食形式で畑中とファンがリラックスした雰囲気で交流できる貴重なひと時となった。

キナンレーシングチームのサコッシュやサイン帳などにサインをしてもらったり、一緒に記念撮影したりとファンは充実した時間が過ごせたはず。午後6時に始まったイベントはあっという間に3時間が経ち、名残惜しくも終了の時間となった。最後に参加者からの寄せ書きと花束が贈られ、畑中がサプライズに喜ぶ様子も見られた。

サプライズの花束と寄せ書きに感動する畑中勇介(キナンレーシングチーム) photo:Michinari TAKAGI

引退する畑中はファンに向けて「監督という立場ではないですけど、すでにサポートする側になって選手たちと積極的に関わっています。来年は一味違うキナンレーシングチームになっていると思うので、来年のキナンを楽しみにしていて下さい。

また、今シーズン様々な会場で言ってきたことですが、日本のレースが盛り上がっていないと、ワールドツアーに多くの選手を送り込めなかったと思います。なので、日本の自転車界をより一層盛り上げていけたらなと思います。本日は皆さんに足を運んでいただいて、本当にありがとうございました。」とコメントし、20年間のプロ選手生活を締めくくった。

畑中勇介(キナンレーシングチーム)とファンの皆さんで集合写真 photo:Michinari TAKAGI

畑中勇介の所属したチームウェアや獲得したジャージが集結 photo:Michinari TAKAGI

p.s.25年間の選手生活、20年間のプロ選手生活、本当にお疲れ様でした!

text&photo:Michinari TAKAGI

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