レッドブル・ボーラ・ハンスグローエがマキシム・ファンヒルス(ベルギー)の獲得を正式に発表した。11月にロット・デスティニーとの契約を途中で解除し、レッドブルへの移籍が有力視されていた。



レッドブルへの移籍は発表されたマキシム・ファンヒルス(ベルギー) photo:CorVos

ファンヒルスは移籍について、「レッドブル・ボーラ・ハンスグローエに加わることができて誇りに思う。最初からチームとは特別な繋がりを感じており、大きな目標を達成するため懸命に走りたい。明日から新しいジャージでの冒険が始まる」と、喜びを語った。

2021年にロット・デスティニーの下部チームからプロデビューを果たしたファンヒルスは25歳。2024年シーズンはストラーデビアンケとラ・フレーシュ・ワロンヌで3位表彰台に上がり、エシュボルン・フランクフルトではワールドツアー初勝利を飾るなど、大きく躍進した。

今年の初めにロットとの契約更新が発表されていたが、11月に退団が正式に決定。移籍先としてアスタナ・カザクスタンやイネオス・グレナディアーズなども取り沙汰されたが、最終的にレッドブルとの3年契約で決着した。

2023年にはジャパンカップにも出場したマキシム・ファンヒルス(ベルギー) photo:Makoto AYANO

レッドブルの代表であるラルフ・デンクは、契約破棄での移籍について「彼の代理人と(ロットの代表)ステファン・ウーロ、そして私がプロフェッショナルに話し合った結果だ」とコメント。さらに「彼は春から秋までトップリザルトを出してくれる選手。あの若さでストラーデビアンケやアルデンヌクラシックで表彰台に上がったことは偶然ではない」と、ファンヒルスへの高い評価を明らかにした。

レッドブルは、ファンヒルス以外にも、ヤン・トラトニク(スロベニア、ヴィスマ・リースアバイク)やフィン・フィッシャーブラック(ニュージーランド、UAEチームエミレーツ)など、強力な戦力補強に成功。2025年のロースターは29名となり、チーム上限である30名まであと1名の余地を残している。

text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos