2024/09/27(金) - 13:16
ロード世界選手権の女子ジュニアロードレースは、雨のサバイバルな展開から3名によるスプリントで決着。2日前の個人TTを優勝したキャット・ファーガソン(イギリス)が、同カテゴリー2枚目となるアルカンシエルを獲得した。
スイス・チューリッヒえ開催中の2024年ロード世界選手権は、9月26日(木)に女子ジュニアのロードレースが行われた。コースはグライフェン湖とチューリッヒ湖を望む2つの周回コースを巡る73.6km。途中2つの丘を越えるため、獲得標高差972mのレースに120名の選手たちが臨んだ。
この日の天候は雨。気温も14度と低いバッドコンディションのなか、スタートから16kmで5名の逃げ集団が形成される。イギリスやフランス、ポーランドが1名づつを送り、イタリアはエレオノーラ・ラベラとシルヴィア・メレシーを送った。
しかしこの逃げグループは長くリードを保つことはできず、残り46km地点でメイン集団に吸収される。オランダが作るペースに集団の人数は絞られ、緩斜面の登りでは落車が発生するシーンも。その結果、先頭は個人タイムトライアルで優勝したキャット・ファーガソン(イギリス)を含む8名に絞られた。
順調にローテーションを回す先頭集団では、残り39km地点の下りでファーガソンが仕掛ける。しかし後続を引き離すことはできず、一度落ち着いたペースにファーガソンのチームメイトであるイモーガン・ウォルフ(イギリス)がジョイン。そのウォルフは集団で脚を回復させた後、ライバルにダメージを与えるべく残り22kmにアタックした。
この動きは決まらず、そのカウンターでミーガン・アーレンツ(オランダ)が仕掛ける。その後も先頭集団ではアタックが繰り広げられ、残り20kmでファーガソンを含む3名に絞られた。
2日前に制した個人TTとの2冠を目指すファーガソンと共に、先頭集団を形成したのは同じモビスターに2025年から加入するパウラ・オスティス(スペイン)。また来年ヴィスマ・リースアバイクでのプロデビューが決まっているヴィクトリア・クラドノワ(スロバキア)も食らいつき、3名は牽制しながら最終ストレートに突入。強い雨が選手たちに降り続く中、残り100mでオスティスが先にスプリントを始めた。
その動きにファーガソンが反応し、クラドノワも踏み込む。しかしスプリントの伸びはファーガソンが上回り、イギリス出身の18歳が人差し指を天に突き上げフィニッシュした。
「天にも昇る気持ち。昨年2位だった悔しさもあり、どうしてもロードレースでの優勝が欲しかった。金メダルを獲得できたなんて本当に素晴らしい。私はTTバイクが好きで、ロードは異なるレース。信じられないほど嬉しかった火曜(個人TT)よりも嬉しい」と、個人TTとの2冠を達成したファーガソンは喜んだ。
ファーガソンは今年2月に行われたシクロクロス世界選手権で、女子ジュニアのカテゴリーで2位と迫った18歳。またトラック競技の世界選手権では今年チームパシュートとオムニアムでそれぞれジュニア世界王者に輝くなど、3つの競技で活躍する将来を嘱望された選手だ。また今年8月からトレーニー(研修生)としてモビスターで走っており、同チームとは2027年までの契約を結んでいる。
2位を争うスプリントではクラドノワを退けたオスティスが先着。また中盤からレースを作ったアーレンツは9秒差の4位と悔しい結果に終わっている。
スイス・チューリッヒえ開催中の2024年ロード世界選手権は、9月26日(木)に女子ジュニアのロードレースが行われた。コースはグライフェン湖とチューリッヒ湖を望む2つの周回コースを巡る73.6km。途中2つの丘を越えるため、獲得標高差972mのレースに120名の選手たちが臨んだ。
この日の天候は雨。気温も14度と低いバッドコンディションのなか、スタートから16kmで5名の逃げ集団が形成される。イギリスやフランス、ポーランドが1名づつを送り、イタリアはエレオノーラ・ラベラとシルヴィア・メレシーを送った。
しかしこの逃げグループは長くリードを保つことはできず、残り46km地点でメイン集団に吸収される。オランダが作るペースに集団の人数は絞られ、緩斜面の登りでは落車が発生するシーンも。その結果、先頭は個人タイムトライアルで優勝したキャット・ファーガソン(イギリス)を含む8名に絞られた。
順調にローテーションを回す先頭集団では、残り39km地点の下りでファーガソンが仕掛ける。しかし後続を引き離すことはできず、一度落ち着いたペースにファーガソンのチームメイトであるイモーガン・ウォルフ(イギリス)がジョイン。そのウォルフは集団で脚を回復させた後、ライバルにダメージを与えるべく残り22kmにアタックした。
この動きは決まらず、そのカウンターでミーガン・アーレンツ(オランダ)が仕掛ける。その後も先頭集団ではアタックが繰り広げられ、残り20kmでファーガソンを含む3名に絞られた。
2日前に制した個人TTとの2冠を目指すファーガソンと共に、先頭集団を形成したのは同じモビスターに2025年から加入するパウラ・オスティス(スペイン)。また来年ヴィスマ・リースアバイクでのプロデビューが決まっているヴィクトリア・クラドノワ(スロバキア)も食らいつき、3名は牽制しながら最終ストレートに突入。強い雨が選手たちに降り続く中、残り100mでオスティスが先にスプリントを始めた。
その動きにファーガソンが反応し、クラドノワも踏み込む。しかしスプリントの伸びはファーガソンが上回り、イギリス出身の18歳が人差し指を天に突き上げフィニッシュした。
「天にも昇る気持ち。昨年2位だった悔しさもあり、どうしてもロードレースでの優勝が欲しかった。金メダルを獲得できたなんて本当に素晴らしい。私はTTバイクが好きで、ロードは異なるレース。信じられないほど嬉しかった火曜(個人TT)よりも嬉しい」と、個人TTとの2冠を達成したファーガソンは喜んだ。
ファーガソンは今年2月に行われたシクロクロス世界選手権で、女子ジュニアのカテゴリーで2位と迫った18歳。またトラック競技の世界選手権では今年チームパシュートとオムニアムでそれぞれジュニア世界王者に輝くなど、3つの競技で活躍する将来を嘱望された選手だ。また今年8月からトレーニー(研修生)としてモビスターで走っており、同チームとは2027年までの契約を結んでいる。
2位を争うスプリントではクラドノワを退けたオスティスが先着。また中盤からレースを作ったアーレンツは9秒差の4位と悔しい結果に終わっている。
ロード世界選手権2024 女子ジュニアロードレース結果
1位 | キャット・ファーガソン(イギリス) | 1:54:48 |
2位 | パウラ・オスティス(スペイン) | |
3位 | ヴィクトリア・クラドノワ(スロバキア) | |
4位 | ミーガン・アーレンツ(オランダ) | +0:09 |
5位 | セリア・ジェリー(フランス) | +0:53 |
6位 | イモーガン・ウォルフ(イギリス) | +1:26 |
7位 | カミラ・アーセボ(ノルウェー) | |
8位 | アマンディーヌ・ミュラー(フランス) | |
9位 | ララ・リーナー(スイス) | |
10位 | ルーシー・ミンス(アイルランド) |
text:Sotaro.Arakawa
photo:UCI, CorVos
photo:UCI, CorVos
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