3年連続でUCIポイントランキングトップのSDワークス・プロタイムは、エースプリンターであるロレーナ・ウィーベス(オランダ)との契約を2028年末まで延長。先にコペッキーとも同年まで契約延長で合意したSDワークスは、主戦力の2人を確保した。



今季は14戦6勝と好調な滑り出しを見せたロレーナ・ウィーベス(オランダ、SDワークス・プロタイム) photo:CorVos

SDワークス・プロタイムは4月22日、ロレーナ・ウィーベス(オランダ)との契約を2028年まで延長したと発表した。

「このチームを家のように感じているし、今後数年間も成長し続けられる環境だと思っている。2028年まで私のことを必要としてくれる事実は最大限の称賛だ。とても良い契約を提示してもらったので、すぐさま合意に達した」と、ウィーベスはプレスリリースでそう語った。

ウィーベスがSDワークスに移籍したのは2023年。チーム加入前も世界最速とも称されるスプリンターとしてヨーロッパ選手権優勝など驚異的なペースで勝ち星を重ね、加入初年度もツール・ド・フランス・ファムを含むシーズン13勝をマーク。更に今季はピュアスプリンターとしてだけではなく、登りや石畳を含むクラシックレースでも精鋭集団に食らいつく成長を見せている。

今季のクラシックレースでのコペッキーの活躍に多大な貢献をしているウィーベス photo:CorVos

また、プレスリリースでは今年2月に同じく2028年末までの契約延長を果たしたロッテ・コペッキー(ベルギー)についても言及。「ロッテ(コペッキー)との関係性は良く、レースではお互いの強みを高め合うことができている。ロッテがスプリントで牽引してくれることは、(チームにおける立場から見ても)稀有なこと。その代わりクラシックレースでは私が彼女をアシストしている。彼女とあと4年も一緒に走れるなんて素晴らしいことだ」と喜びを語った。

今回の契約延長についてダニー・スタム監督は、「ロレーナは真のスプリンターだ。しかし彼女は重要なレースで勝つ術を知っているだけではなく、クラシックレースでの適応力も高めている。学ぶことと強くなることに貪欲な姿勢はチームにフィットする。更に彼女はチームのムードメーカーなんだ」とコメントしている。

またウィーベスとの契約と同日に、チームはメインスポンサーのSDワークスとその子会社かつセカンドタイトルスポンサーであるプロタイムとの契約延長を発表。その期間はウィーベスとコペッキーの契約と同じ2028年末までだ。

text:Sotaro.Arakawa