4月6と7日の2日間、東京都江東区にある東京ビッグサイトで「サイクルモードTOKYO」が開催された。東日本最大のスポーツバイク展示会で目立っていたブースをピックアップ。vol.3ではフカヤ、インターテック、キャットアイ、ビアンキ、東京サンエスを紹介していく。



4月6と7日の2日間、東京ビッグサイトで東日本最大のスポーツバイク展示試乗会「サイクルモードTOKYO」が開催された photo:Michinari TAKAGI

一足早く大阪の万博記念公園で行われた「サイクルモードライドOSAKA」に引き続き、4月6日(土)と7日(日)に東京都江東区にある東京ビッグサイトで「サイクルモードTOKYO」が開催された。

東日本最大のスポーツバイク展示会で目立っていたブースをピックアップ。vol.1vol.2ではiRC、チャンピオンシステム、ピナレロ、オーストリッチなどを紹介してきた。今回のvol.3では、フカヤ、インターテック、キャットアイ、ビアンキ、東京サンエスを紹介していく。



フカヤ ギザロの30周年記念完成車とクオックの最新ロードシューズをお披露目

クオックのブースには創業者であるクオック・ファム氏が来日 photo:Michinari TAKAGI

ギザロやミノウラ、クオック、グッドイヤーなど数多くのブランドを取り扱うフカヤは各ブランドブースを展開していた。デザイン性とパフォーマンスを両立したイギリスのシューズブランドQUOC(クオック)のブースには創業者であるクオック・ファム氏が来日し、創業者自らシューズ試着会の対応をしてくれる貴重な機会となった。

クオックはゲラント・トーマス(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)とパートナーシップを締結したこともあり、レースで使用しているフラッグシップシューズ「M3 Air」も展示され、注目の的となっていた。靴ひもタイプの新製品のロードシューズ「Escape Road Lace」もディスプレイされていた。

ゲラント・トーマス(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)が使用するフラッグシップシューズ「M3 Air」
靴ひもを採用したクオック Escape Road Lace


ギザロ GA-30 Alloy All Road

天候関係なくパフォーマンスを発揮してくれるグッドイヤー VECTOR 4 SEASONS
ミノウラのエリアでは3本ローラーの試乗体験会が行われた


フカヤオリジナルブランドとして1994年にスタートしたギザロからは30周年を記念した100台限定の完成車"GA-30 Alloy All Road"が登場。シンプルな単色に見えるが、実車を近くで見るラメが輝くカラーとなっている。新型シマノ 105 DI2が搭載され、価格は297,000円とDI2完成車がアンダー30万円で購入できるチャンスとなっているため、気になる方はお早めにチェックした方が良さそうだ。

ミノウラのエリアには3本ローラーの試乗体験が行われていた。初めて3本ローラーにチャレンジする方も多かったようだが、スタッフの手厚いサポートですぐに乗れるようになっており、常に賑わっていた。



インターテック ORUCASEの新製品が登場 ワフーはスマートトレーナーの試乗会を実施

ワフーの新型インドアトレーナー「KICKR MOVE」とスマートバイク「KICKR BIKE SHIFT」など試乗車が用意された

インターテックのブースには取り扱いブランドであるワフーやベル、ORUCASEなど多くの新製品が集結した。ヘルメットブランドのベルはロード用からオフロード用のヘルメットが展示された。

ワフーの新型インドアトレーナー「KICKR MOVE」とスマートバイク「KICKR BIKE SHIFT」など、インドアサイクリングが楽しめるスマートトレーナーがブースいっぱいに並び、体験会が実施されていた。

ワフーの製品がプレゼントされるじゃんけん大会には多くの来場者が集まった
ユーチューバーのけんたさんも愛車と共に登場


バイクパッキングで活躍する ORUCASE Mini Frame PackとTop Tube Bag

また、ワフーアンバサダーを務めるユーチューバーのけんたさんのトークショーも開催。ワフー製品がプレゼントされるじゃんけん大会も行われ、ブースは常に大盛況だった。

バッグブランドのORUCASEからはサイクリングや遠征時に活躍する新製品が数多く登場。バイクパッキングで活躍するMini Frame PackとTop Tube Bagは、ジッパーを使わず、マグネットで開閉ができるポケットが備わり、ライド中でもさらに使いやすくなった注目作だ。

レース遠征や輪行で活躍するORUCASE Janus Duffel Bag 55L

メッシュが搭載され、ライド後のヘルメットやシューズも風通し良い状態で持ち運べる

レース遠征や輪行で活躍するJanus Duffel Bag 55Lも気になるバッグ。バッグインバッグも備わり細かく収納できるほか、ヘルメットとシューズを入れる場所にジッパーで開閉できるメッシュが配置されているため、ライド後のヘルメットやシューズも風通し良い状態で持ち運べるなど、細やかな気配りが光るアイテムだ。



キャットアイ 新製品のライトやベルなどを展示

ライトやサイクルコンピューターなどを取り扱うキャットアイ

ライトやサイクルコンピューター、ベルなどサイクルアクセサリーブランドであるキャットアイでは先日発売されたばかりの1アクションで2度鳴るベルのNIDOや、限定カラーのVOLT800 NEO SAPPHIRE BLUE、VOLT400 NEO TURQUOISE BLUEも展示された。

VOLTシリーズはカラフルな見慣れないカラーのVOLTシリーズが並ぶ。会場ではマジョーラとラメレッド、THEシルバー、メッキシルバー、メッキレッド、メッキパープル、メッキグリーン、メッキブラックの中から新色に欲しいカラーを選びアンケートに答えると70周年記念ロゴが入るハンドタオルがプレゼントされるキャンペーンが実施された。

見慣れないカラーのVOLTシリーズが並び、アンケートの上位になったカラーが製品化されるという

キャットアイの新製品、NIDO
フロントライトとリアライトだけでも豊富なラインアップ




ビアンキ OLTREシリーズの試乗車を用意

ビアンキのコーポレートカラーであるチェレステのOLTREシリーズを用意

小柄な方にお勧めな44サイズを展開するビアンキ OLTRE RACE

老舗イタリアンバイクブランドのビアンキのブースには新型SPECIALISSIMA PROが展示されていた。今回用意された試乗車ラインアップはビアンキのコーポレートカラーであるチェレステのOLTREシリーズを用意。

OLTREシリーズの"PRO"と"COMP"、そしてOLTREシリーズに加わったばかりの"RACE"の3グレードが試乗できる機会となった。OLTRE RACEには44サイズという小さいフレームサイズまでラインアップされているのため、女性の試乗が多かった様子だ。



東京サンエス ワンバイエスやダイヤコンペなどから最新パーツがお披露目

チタンオールアラウンド「JFF Ti V2」やクロモリオールロード「JFF #703D」など、計11台の試乗車を用意した東京サンエス

ワンバイエスやダイヤコンペ、JFFなどを取り扱う東京サンエス。ブースにはチタンオールアラウンド「JFF Ti V2」やクロモリオールロード「JFF #703D」、 アルミシクロクロスレース「JFF #807z」など、計11台の試乗車が用意された。

先日、リリースされたばかりのワンバイエスのブランド初となるステム一体型ハンドル"グランベース”も早速展示。社長の坂井さんの愛車や試乗車車にも取り付けられており、最速で開発者の上司さんこだわりのハンドルを試せる機会となった。

ワンバイエスの新型ステム一体型ハンドル

ワンバイエスのブランド初となるステム一体型ハンドル「グランベース」も坂井社長の愛車に装着されていた

ダイアコンペのブースには新製品のブレーキレバー"GC08H"と"BL08"など、多くの製品が並んだ。"GC08H"は従来品"GC07H"より一回り大きくなったブラケット形状となり、手によりフィットするようになった。CNC加工により軽量化と共に、クラシック感を高める仕上がりになっている。

イギリスのサイクルパーツブランド、CARRADICEのハンドルバーラック「バッグマン バーラック」がお披露目された。取り付け位置を上にするか、下にするかで、高さが調整できる。上に取り付ければフレームサイズが小さくても使えるという。

ダイアコンペを手掛けるヨシガイの吉貝社長さんもブースで製品説明を行った

革職人さんが制作したというプロトタイプのフレームバッグも展示

CARRADICE バッグマン バーラック
坂井社長が徹夜して作ったフェルト製のKURUソフトクリーム。非売品とのこと


東京サンエスのブースにはフェルト製のソフトクリームも展示。「サイクルモードでKURUのソフトクリームについて聞かれると思って、徹夜して作ってきました!」と坂井社長。そんな坂井社長が作ってくれる美味しいソフトクリームが食べたいというサイクリストは、荒川沿いにある「KURU」へサイクリングしてきてみては。

text & photo:Michinari TAKAGI