選手の怪我によりSDワークス・プロタイムが不出場だったクラシック・ブルッヘ〜デパンヌ女子は、予想通り集団スプリントに持ち込まれた。元世界王者のエリーザ・バルサモ(イタリア、リドル・トレック)がコールを退け、自身2度目の優勝を飾った。



今季3勝と好調のエリーザ・バルサモ(イタリア、リドル・トレック) photo:CorVos

ヤスペル・フィリプセン(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク)が2連覇を決めた男子レースの翌日、クラシック・ブルッヘ〜デパンヌ女子が行われた。コースは男子と同じベルギーのブルッヘからデパンヌを目指す155kmで、後半から周回コースを2周するレイアウトはスプリンター向きの平坦路だ。

過去に優勝経験のあるロレーナ・ウィーベスとシャンタル・ブラーク(共にオランダ)の怪我を理由にSDワークス・プロタイムが出場を見送るなか、2022年覇者でスプリンターのエリーザ・バルサモ(イタリア、リドル・トレック)が出場。またシャーロッテ・コール(オランダ、DSMフィルメニッヒ・ポストNL)はチーム2連覇を目指して参戦した。

アタックと吸収が繰り返される激しい展開となった photo:CorVos

EFエデュケーション・キャノンデールは男子チームと同じくエアロ形状のヘルメットで臨んだ photo:CorVos

静かな序盤から単独アタックが散発的に発生したものの、いずれも決め手に欠くなかレースは進んでいく。後半に入るとアタックと吸収は激化し、一時はリンダ・リードマン(ドイツ、ヴィスマ・リースアバイク)ら7名の逃げグループが形成される。しかしこれもメイン集団がすぐさま捉え、残り23km地点でニーナ・バイスマン(オランダ、FDJスエズ)が飛び出した。

それを追うプロトンでは、この日の優勝候補の1人であるキアラ・コンソンニ(イタリア、UAEチームADQ)と昨年のパリ〜ルーベ・ファムの覇者アリソン・ジャクソン(カナダ、EFエデュケーション・キャノンデール)が落車するシーンも。しかし2人は集団復帰を果たし、集団はバイスマンをキャッチ。ヒューマンパワードヘルスやリドル・トレック、DSMなどが先導しながら残り1km地点を通過した。

コールの前に出るエリーザ・バルサモ(イタリア、リドル・トレック) photo:CorVos

最終ストレートで主導権を握ったDSMのトレインから、残り75mの手前でコールがスプリント開始。それと同時にバルサモも踏み始め、2人はコースの真ん中で横並びに。そしてトップスピードに乗ったバルサモがコールの前に出て、そのままフィニッシュラインを通過した。

今季4勝目と好調ぶりをアピールしたエリーザ・バルサモ(イタリア、リドル・トレック) photo:CorVos

「チームメイトが素晴らしい走りのおかげ。最後はコールの後ろまで私を連れて行ってくれ、彼女の背後からスプリントするのが最も良い選択だった。そして残り200mから全力で踏み込んだ」と、バルサモは自身2度目の優勝を喜んだ。

一方、今年は体調不良の影響で今シーズン4戦目となったコールは「もちろん2位になるために来たわけではないので落ち込んでいる。だけど調子は良く、最後の力が足りなかっただけ」と前向きなコメントを残している。
クラシック・ブルッヘ〜デパンヌ女子2024結果
1位 エリーザ・バルサモ(イタリア、リドル・トレック) 3:49:56
2位 シャーロッテ・コール(オランダ、DSMフィルメニッヒ・ポストNL)
3位 ダリア・ピクリク(ポーランド、ヒューマンパワードヘルス)
4位 キアラ・コンソンニ(イタリア、UAEチームADQ)
5位 ジョージア・ベイカー(オーストラリア、リブ・アルウラー・ジェイコ)
6位 クロエ・ダイガート(アメリカ、キャニオン・スラム)
7位 エマセシル・ノルスゴー(デンマーク、モビスター)
8位 アンニーナ・アフトサロ(フィンランド、ウノエックス・モビリティ)
9位 キンバリー・ルコート(モーリシャス、AGインシュランス・スーダル)
10位 ヴィットリア・グアジーニ(イタリア、FDJスエズ)
text:Sotaro.Arakawa
photo:CorVos

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