ネオランドナーという新しいコンセプトを掲げ、自転車遊びの可能性を提案したダボスのD-604。基本設計はそのままに細部の設計やラインアップを見直した第二世代へとアップデートし、より多くのサイクリストが楽しめるバイクとなっている。



ダボス D-604 Ver.2(シングルスピード仕様) (c)フカヤ

グラベルが盛り上がりを見せ始めたタイミングで、ネオランドナーという新たな言葉と共にデビューを果たしたダボスのD-604。あえてグラベルではなくランドナーという言葉を使ったのは、未舗装路を走ることだけに主眼を置かず、グラベルライドはツーリングの一部であり舗装路と未舗装路を自由に繋いでライドを楽しんでもらいたいという想いからスタートしているため。かつてのランドナーに近い遊び方をリブートするという意味で、ネオランドナーというコンセプトが掲げられた。

そのためD-604の設計も走行シチュエーション、アセンブルするパーツに自由度を持たせるように行われた。例えばフラットバーとドロップハンドルどちらを装備しても自然なライディングポジションになるようなジオメトリーが採用されており、ライダーの好みに近いバイクを実現させやすくなっている。

D-604は2023年で第2世代へとアップデートが行われ、ついに販売開始となる。新型はオリジナルチューブを採用し、ヘッドチューブをテーパードからストレートに変更するなど骨格自体から入れ替えられている。そして、最大の変更点はリアエンドがスライダー式になったこと。この設計が与えられたことでD-604はシングルスピードでもチェーンテンショナーを使わずに組み上げることが可能となり、シンプルな構成で自転車をカスタムできるようになっている。まさに今まで以上に多くのスタイルを許容するバイクへと進化を遂げていると言っても過言ではない。

ダボス D-604 Ver.2(ランドナー仕様) (c)フカヤ

ダウンチューブ裏の台座を3連アイレットとし、台座自体の位置を見直すことで、荷物を積載した状態の重心位置を集中させることに成功している。この進化によってフル積載の状態でも走行安定性が増すため、ツーリング時のストレスが低減される。他にもシートステー裏側にチェーンを引っ掛けるフックが装備された。

またサイズラインアップにXXS、XS、XLが追加されており、これまで以上にD-604をチョイスできる方の幅が広がっている。またカラーもユウヤケピンクやアジサイブルー、ソラマメグリーン、ターコイズグリーンという明るめの色彩が採用されており、ポップな雰囲気で自転車をカスタムしやすくなっている。フレームセットでの販売となり、価格は132,000円(税込)。



ダボス D-604 Ver.2
サイズ:XXS〜XL
カラー:ユウヤケピンク、アジサイブルー、ソラマメグリーン、ターコイズグリーン
価格:132,000円(税込)

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