モビスターは2024年シーズンに向け、29人目の選手としてダヴィデ・チモライ(イタリア、コフィディス)の獲得を発表した。過去にツアー・オブ・ジャパンの勝利経験もあるチモライはスプリンターで、フェルナンド・ガビリア(コロンビア)のリードアウト役が期待される。



モビスターへの移籍が発表されたダヴィデ・チモライ(イタリア) photo:CorVos

「2023年限りでの引退を決め、満足感と心の落ち着きを感じていた。なぜならここ数ヶ月は精神的に辛い時期だったからね。しかしこの決断を変えることができるのは、個人的に大事と思えるオファーだけだった。そしてモビスターがまさにそのオファーをしてくれたんだ」と、ダヴィデ・チモライ(イタリア、コフィディス)はモビスターのプレスリリースで答えた。契約期間は1年間。

チモライは2010年にリクイガス・ドイモでプロデビューを果たした34歳。ランプレ・メリダでは2016年に新城幸也(バーレーン・ヴィクトリアス)と共にツール・ド・フランスに出場し、グルパマFDJではアルノー・デマール(フランス、現アルケア・サムシック)の勝利に貢献。その後はイスラエル・スタートアップネイションなどワールドチームを渡り歩き、2022〜23年はコフィディスに所属した。

photo:Satoru.Kato

過去にパリ〜ニースやボルタ・ア・カタルーニャで区間優勝を挙げた経験のあるチモライ。近年はルーラーやスプリンターのリードアウトを務めるなか、今年のブエルタ・ア・エスパーニャ第19ステージでは4位と自ら勝利に迫る走りを見せた。

2024年シーズンでチモライに求められるのは、エーススプリンターであるフェルナンド・ガビリア(コロンビア)のリードアウト。クライマーが多く所属するチーム構成もあり、今季はわずか2勝に留まったガビリア。出場したジロ・デ・イタリアも5位が最高位と本来の力を発揮することができなかった。

チモライは加入後の役割を自覚しており、「ベストを尽くすという野心を持ってチームに加わる。基本的に僕の仕事はガビリアのサポートだと理解しているし、チームと共に力を合わせ、彼を素晴らしい勝利へと導きたい」とコメント。来年は新戦力として加わるレミ・カヴァニャ(フランス、スーダル・クイックステップ)と共に、チームとして課題であるスプリント勝利の量産を狙う。

text:Sotaro.Arakawa

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