フィジークが展開するレーシングサドルラインへ、新たにオフロードモデルのVENTO ARGO Xシリーズが登場した。XCレースはもちろん、近年盛り上がりを見せるグラベルレースにももってこいのショートノーズサドルを紹介しよう。



フィジーク VENTO ARGO X3(140mm) (c)カワシマサイクルサプライ

イタリアンレーシング・サドルブランドとしてお馴染みのフィジーク。豊富なラインアップの中でも近年のレースシーンでトレンドとなっているショートノーズレーシングサドルがVENTO ARGOシリーズだ。マッドフラップの有無やレール素材、更には3Dプリントパッドモデルなど、様々なバリエーションを揃えるラインアップに、新たな仲間が加わった。

それが、シリーズ初となるオフロードモデル"VENTO ARGO X"だ。既に高い評価を得ているVENTO ARGOをベースに、オフロードレースに向けて用意された様々なテクノロジーが盛り込まれ、ライダーの高いパフォーマンスを引き出すサドルへと進化している。

オフロードレースにフォーカスしたテクノロジーを搭載した (c)カワシマサイクルサプライ

ショートノーズかつ丸みを帯びた輪郭を持つARGOのプラットフォームは、テクニカルなXCトレイルでの高い安定性とサポート性を発揮。一方、ノーズからウィングにかけてのスマートなフォルムは前後へスムーズにポジションを変更でき、より長時間に及ぶグラベルレースにおいても、アグレッシブなライディングポジションを実現している。

特にワイドなノーズ形状は急こう配でもフロントの浮き上がり防止とリアのトラクション獲得のバランスを取るために有用。かつ、下りや平坦においては快適性も確保しつつ、しっかり安定したペダリングでパワーを掛けることを可能とした。

サドル中央のカットアウトにはマッドフラップが配置されている (c)カワシマサイクルサプライ

脚の動きを妨げることのない丸みを帯びた形状は、最高のペダリング効率を発揮すると同時に、テクニカルなコースにおいてもバイクをしっかりと操ることが出来るコントロール性を有している。中央部には人間工学に基づいたカットアウトが施されており、会陰部への血流を妨げない設計に。一方、泥跳ねが避けられないオフロードレースのために、マッドフラップが設けられているため、ウェアを汚さず、身体も冷やさない。

快適でありながら、圧倒的なペダリング効率とコントロール性を高次元でバランスした VENTO ARGO Xシリーズ。まずは、KiumレールのX3、そしてS-AlloyレールのX5の2グレードで展開される。それぞれ140mmと150mmの2サイズが展開される。価格はX3が23,700円、X5が17,100円(共に税込)となっている。

フィジーク VENTO ARGO X5(140mm) (c)カワシマサイクルサプライ



フィジーク VENTO ARGO X3
サドル長:265mm
サドル幅:140mm、150mm
重量:231g(140mm)、242g(150mm)
75mm幅部分の高さ:43mm
ノーズ先端から75mm幅までの長さ:120mm
レール:7x7mm Kium中空レール
シェル:ファイバー強化ナイロン
価格:23,700円(税込)

フィジーク VENTO ARGO X5
サドル長:265mm
サドル幅:140mm、150mm
重量:240g(140mm)、251g(150mm)
75mm幅部分の高さ:43mm
ノーズ先端から75mm幅までの長さ:120mm
レール:7x7mm S-Alloyレール
シェル:ファイバー強化ナイロン
価格:17,100円(税込)


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