今年の3月モデルチェンジを遂げたキャノンデールのフラッグシップモデルSuperSix EVO。デビュー直後から話題を集めたオールラウンドレーサーのミドルグレードとして、先日発表されたばかりの機械式12速コンポーネントのシマノ105を搭載した完成車がリリースされた。



キャノンデール SuperSix EVO 4 (c)キャノンデール

キャノンデールのフラッグシップモデルとして絶大な人気を誇るSuperSix EVO。デビュー当初はクライマーから愛される軽量バイクだったが、レーシングバイクにエアロダイナミクスへの要求が高まった2019年にはエアロxオールラウンドレーサーをコンセプトとした第3世代へと進化。どのようなレースでも活躍する戦闘力の高いバイクとして改めて高い人気を得た1台となった。

その第3世代のリリースより4年経過した2023年3月、キャノンデールは第4世代となるSuperSix EVOを発表。エアロオールラウンダーとしてのコンセプトを踏襲しつつ、先代よりも速く軽い自転車を目指して開発が行われ、全てにおいて洗練されたバイクが誕生した。

エアロ面に関しては、時速45kmでの走行中で先代と比べ平均12ワット分の抵抗を削減するなどエアロダイナミクスが向上。これはキャノンデールのエアロロードSystemSixに匹敵する性能であり、軽量性へのアドバンテージを加味すると、レースのどのようなシチュエーションでもその力を発揮してくれる1台となった。

エアロダイナミクスが強化された第4世代のSuperSix EVO (c)キャノンデール

SuperSix EVOはプレミアムモデルのLAB71を筆頭にHi-Mod、そしてノーマルモッドの3種類が展開され、今回はその中でもノーマルモッドに新モデルが追加された。フレーム自体はハイエンド譲りのエアロダイナミクスと、左右に6mmずつ余裕を持たせたまま最大30mmまで装着可能なタイアクリアランスを備え、整備性に優れるボトムブラケット規格を採用したミドルグレードだ。

そこに先日発表されたシマノの機械式12速変速コンポーネント"105"を搭載した、新しいパッケージの完成車が今回の新作となる。価格は399,000円(税込)に設定されており、カーボンフレームのレーシングモデル入門にピッタリだ。

機械式の12速コンポーネント、シマノ105が搭載される (c)キャノンデール



キャノンデール SuperSix EVO 4
フレーム:SuperSix EVO Carbon, BSA 68mm threaded BB, flat mount disc, integrated seat binder
フォーク:SuperSix EVO Carbon, integrated crown race, 12x100mm Syntace thru-axle, flat mount disc, internal routing, 1-1/8" to 1-1/4" Delta steerer, 55mm offset (44-54cm), 45mm offset (56-61cm)
ホイール:DT Swiss R460 DB, 28h
コンポーネント:Shimano 105 7100, 12-speed
ハンドル:Vision Trimax Compact
サイズ:44, 48, 51, 54, 56
カラー:Black
価格:399,000円(税込)