2023/09/22(金) - 21:00
ピナレロがエンデュランスラインナップの最高峰モデルとなるDOGMA X、そして弟分のXシリーズX9/X7/X5を発表。奇抜なリアステーを持つ「レースを想定しない最高峰モデル」を現地イタリア・トレヴィーゾからお伝えします。
グローバル発表会の舞台となったのは、ピナレロのお膝元である北イタリアはヴェネト州のトレヴィーゾ。美しい城壁が残る旧市街地に用意されたプレゼンテーション会場で、同社エンデュランスモデルのフラッグシップとなるDOGMA X、そして弟分のXシリーズ(X9/X7/X5)が華々しくベールを脱いだ。
ピナレロファンならご存知の通り、今年1月に刷新されたばかりの同社ロードラインナップだが、エンデュランスモデルであるXシリーズにはエントリーモデルのX3/X1が用意されていたのみ。今回のニューモデルはその穴をトップエンドまで埋めるものであり、「F」と「X」からなるピナレロのロードラインナップが遂に完成することとなった。
発表されたDOGMA X、そしてXシリーズはイネオス・グレナディアーズが駆るDOGMA Fをベースにした近代ピナレロらしい基本設計を引き継いでいるが、最たる違いはなんと言ってもリアステー集合部だ。Y字に分かれたシートステー「X-STAYS」によって可能な限りシートステー全体を細くし、快適性を増すように設計が行われた。
ピナレロ首脳陣によれば、この目を引くデザインは快適性のみならず、「重量増や横剛性の損失なく快適性を担保し、ペダリングに対する素早い反応性を兼ね備えた」もの。DOGMA Xには「X」状のブリッジが与えられているが、より快適性を重視するX9以下にはブリッジのない「FLEXI STAYS 2.0 」が与えられ縦方向の柔軟性向上を狙っている。
どちらもワイドチューブレスタイヤ&ホイールシステムを前提としており、最大35mm幅のタイヤを飲み込むクリアランスをもつ。未舗装路も範疇に収めているものの、あくまでグラベルロードではなく、ピナレロらしいハイパフォーマンスと快適性を組み合わせたエンデュランスロードとしての命が吹き込まれている。
DOGMA Xは53サイズのフレームの場合、リーチはDOGMA Fに対して-3.9mm、スタックは+15.4mmと、先んじて登場していたX1/X3よりもアグレッシブなジオメトリーを採用。一方でX9/X7/X5はより長時間ライドの快適性を求めたジオメトリーを採用している。
DOGMA Xは東レのトレカT1100 1Kを採用し、53サイズでフレーム950g/フォーク400g。T900カーボンを使うX9とX7はフレーム960g/フォーク400g、T700カーボンを使うX5はフレーム990g/フォーク400gという重量値だ。
国内ラインナップはフレームセットでの販売で、XOLAR SUN、XOLAR BLUE、XOLAR BLACK、XOLAR GREENの4カラーが揃う。11月頃よりデリバリーが開始される模様。X9/X7/X5の販売内容や時期については追って発表される予定だ。
シクロワイアードは本国イタリアでのプレゼンテーションを取材。追って開発者インタビューを交えながらのテクノロジー詳細解説や、インプレッション、ピナレロ本社訪問などをレポートしていきます。
ピナレロ DOGMA X フレームセット
メインマテリアル:Carbon Torayca T1100 1K
ボトムブラケット:イタリアンスレッド
ブレーキシステム:Rad Systemディスクブレーキ(フラットマウント)
アクスル:フロント/100x12TA、リア/142x12TA
ローター最大径:160mm
最大タイヤサイズ:700x35c
カラー:XOLAR SUN / E200、XOLAR BLUE / E201、XOLAR BLACK / E2012、XOLAR GREEN / E203
価格:1,100,000円(税込)
グローバル発表会の舞台となったのは、ピナレロのお膝元である北イタリアはヴェネト州のトレヴィーゾ。美しい城壁が残る旧市街地に用意されたプレゼンテーション会場で、同社エンデュランスモデルのフラッグシップとなるDOGMA X、そして弟分のXシリーズ(X9/X7/X5)が華々しくベールを脱いだ。
ピナレロファンならご存知の通り、今年1月に刷新されたばかりの同社ロードラインナップだが、エンデュランスモデルであるXシリーズにはエントリーモデルのX3/X1が用意されていたのみ。今回のニューモデルはその穴をトップエンドまで埋めるものであり、「F」と「X」からなるピナレロのロードラインナップが遂に完成することとなった。
発表されたDOGMA X、そしてXシリーズはイネオス・グレナディアーズが駆るDOGMA Fをベースにした近代ピナレロらしい基本設計を引き継いでいるが、最たる違いはなんと言ってもリアステー集合部だ。Y字に分かれたシートステー「X-STAYS」によって可能な限りシートステー全体を細くし、快適性を増すように設計が行われた。
ピナレロ首脳陣によれば、この目を引くデザインは快適性のみならず、「重量増や横剛性の損失なく快適性を担保し、ペダリングに対する素早い反応性を兼ね備えた」もの。DOGMA Xには「X」状のブリッジが与えられているが、より快適性を重視するX9以下にはブリッジのない「FLEXI STAYS 2.0 」が与えられ縦方向の柔軟性向上を狙っている。
どちらもワイドチューブレスタイヤ&ホイールシステムを前提としており、最大35mm幅のタイヤを飲み込むクリアランスをもつ。未舗装路も範疇に収めているものの、あくまでグラベルロードではなく、ピナレロらしいハイパフォーマンスと快適性を組み合わせたエンデュランスロードとしての命が吹き込まれている。
DOGMA Xは53サイズのフレームの場合、リーチはDOGMA Fに対して-3.9mm、スタックは+15.4mmと、先んじて登場していたX1/X3よりもアグレッシブなジオメトリーを採用。一方でX9/X7/X5はより長時間ライドの快適性を求めたジオメトリーを採用している。
DOGMA Xは東レのトレカT1100 1Kを採用し、53サイズでフレーム950g/フォーク400g。T900カーボンを使うX9とX7はフレーム960g/フォーク400g、T700カーボンを使うX5はフレーム990g/フォーク400gという重量値だ。
国内ラインナップはフレームセットでの販売で、XOLAR SUN、XOLAR BLUE、XOLAR BLACK、XOLAR GREENの4カラーが揃う。11月頃よりデリバリーが開始される模様。X9/X7/X5の販売内容や時期については追って発表される予定だ。
シクロワイアードは本国イタリアでのプレゼンテーションを取材。追って開発者インタビューを交えながらのテクノロジー詳細解説や、インプレッション、ピナレロ本社訪問などをレポートしていきます。
ピナレロ DOGMA X フレームセット
メインマテリアル:Carbon Torayca T1100 1K
ボトムブラケット:イタリアンスレッド
ブレーキシステム:Rad Systemディスクブレーキ(フラットマウント)
アクスル:フロント/100x12TA、リア/142x12TA
ローター最大径:160mm
最大タイヤサイズ:700x35c
カラー:XOLAR SUN / E200、XOLAR BLUE / E201、XOLAR BLACK / E2012、XOLAR GREEN / E203
価格:1,100,000円(税込)
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