今年プロシリーズに昇格した4日間のチェコ・ツアーが開幕。新城幸也も出場する大会初日は集団スプリントに持ち込まれ、ライリー・シーアン(アメリカ、NSNサイクリングチーム)がプロ3勝目を手に入れた。



サインに応じるミケル・ランダ(スペイン、スーダル・クイックステップ) photo:Czech Tour

アークティック・レース・オブ・ノルウェーと同じ8月13日に開幕したチェコ・ツアー。同じ4日間のステージレースで、今年から上から2番目のレースカテゴリーであるプロシリーズに昇格した本大会。ノルウェーがパンチャーやスプリンターに適したレイアウトである一方、こちらは初日を除き、3日連続で1級山岳フィニッシュとなる個性的な大会だ。

そのためスタート地点にはツール・ド・フランスで2年連続の総合10位となったジョルダン・ジェガット(フランス、トタルエネルジー)や、ブエルタ・ア・エスパーニャを控えるミケル・ランダ(スペイン、スーダル・クイックステップ)らクライマーが顔を揃えた。また新城幸也(ソリューションテックNIPPOラーリ)も6月下旬の全日本選手権以来のレースとして出場した。

逃げを追いかけるプロトン photo:Czech Tour

初日はチェコの首都プラハを出発する丘陵ステージで、ペピン・レンデリンク(オランダ、スーダル・クイックステップ)ら4名がエスケープ。しかし20歳の若き総合エース、アンドリュー・オーガスト(アメリカ)やジャック・ヘイグ(オーストラリア)ら豪華メンバーを揃えるネットカンパニー・イネオスがプロトンを先導し、逃げをキャッチ。勝負は予想通り、集団スプリントに持ち込まれた。

チェコのコンチネンタルチームであるATTインベストメントも積極的に集団前方でペースを作るなか、最終ストレートに先頭で入ったのはネットカンパニー・イネオスだった。ベン・ターナー(イギリス)が真っ先にスプリントを開始すると、背後についたライリー・シーアン(アメリカ、NSNサイクリングチーム)も同じタイミングで踏み始める。そして左側に寄るターナーとフェンスの間からシーアンがスプリントを伸ばし、そのままフィニッシュラインに先着した。

今大会唯一のスプリントチャンスをものにしたライリー・シーアン(アメリカ、NSNサイクリングチーム) photo:Czech Tour

プロ3勝目を手に入れたライリー・シーアン(アメリカ、NSNサイクリングチーム) photo:Czech Tour

NSN(当時イスラエル・プレミアテック)のトレーニー(研修生)時代の2023年にパリ〜トゥールを制し、翌年にプロ入りしたシーアン。しかしそこから勝利が遠のき、今年5月に育成チームのメンバーとして出場したベルギーのワンデーレースで勝利。その勢いをチェコ・ツアー初日の勝利へと繋げた。

「最後はスプリントになると考えていた。逃げを捕まえられることも分かっていたし、脚の感触もすごく良かった。昨年、このフィニッシュがどれだけ難しかったかをよく覚えていたので、かなり注意していた。チームには完璧な位置まで連れていってもらい、あとは自分が良いスプリントをするだけだった。これがキャリア3勝目で、自分にとって大きな意味を持つ勝利だ」とシーアンは喜びを語った。
チェコ・ツアー2026第1ステージ
1位 ライリー・シーアン(アメリカ、NSNサイクリングチーム) 3:45:15
2位 ベン・ターナー(イギリス、ネットカンパニー・イネオス)
3位 ロメト・パユル(エストニア、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)
4位 スコット・マッギル(アメリカ、モダンアドベンチャープロサイクリング)
5位 ノラン・ハイスマンス(ベルギー、フランダース・バロワーズ)
6位 ドミニク・ノイマン(チェコ、ATTインベストメント)
7位 フィリッポ・トゥルコーニ(イタリア、バルディアーニCSF・7サベール)
8位 ジュール・ヘステルス(ベルギー、フランダース・バロワーズ)
9位 トーマス・ペゼンティ(イタリア、ポルティ・ヴィジットマルタ)
10位 セルジ・ダルデル(スペイン、カハルラル・セグロスRGA)
個人総合成績
1位 ライリー・シーアン(アメリカ、NSNサイクリングチーム) 3:45:05
2位 ベン・ターナー(イギリス、ネットカンパニー・イネオス) +0:04
3位 ロメト・パユル(エストニア、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ) +0:06
4位 スコット・マッギル(アメリカ、モダンアドベンチャープロサイクリング) +0:10
5位 ノラン・ハイスマンス(ベルギー、フランダース・バロワーズ)
6位 ドミニク・ノイマン(チェコ、ATTインベストメント)
7位 フィリッポ・トゥルコーニ(イタリア、バルディアーニCSF・7サベール)
8位 ジュール・ヘステルス(ベルギー、フランダース・バロワーズ)
9位 トーマス・ペゼンティ(イタリア、ポルティ・ヴィジットマルタ)
10位 セルジ・ダルデル(スペイン、カハルラル・セグロスRGA)
1位 フェリックス・ガル(オーストリア、デカトロンCMA CGM)
その他の特別賞
ポイント賞 ライリー・シーアン(アメリカ、NSNサイクリングチーム)
山岳賞 ペピン・レンデリンク(オランダ、スーダル・クイックステップ)
ヤングライダー賞 ロメト・パユル(エストニア、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)
チーム総合成績 フランダース・バロワーズ
text:Sotaro.Arakawa
photo:Czech Tour
Amazon.co.jp

最新ニュース(全ジャンル)