UCI自転車世界選手権大会5日目に行われたパラトラックの女子C3 500mタイムトライアルで、杉浦佳子が初日に続く2つ目の金メダルを獲得。川本翔大は男子C2の1kmTTとオムニアムでそれぞれ銀メダルに輝いた。



出場選手の中で唯一40秒を切った杉浦佳子 photo:JCF

UCI自転車世界選手権大会のトラックパラサイクリングも残すところあと2日(トラックはあと3日)。この日はトラックでは女子マディソンや男子エリミネーションの決勝が行われ、パラトラックでは男子Bプリントやタイムトライアルが実施された。

初日の女子C3個人パシュートで世界一に輝いた杉浦佳子は、女子C3 500mタイムトライアルに出場。個人パシュートで2位だったアニーク・ファンデンアーセン(オランダ)の40.086秒というタイムを上回り、また唯一40秒を切る39.184秒で杉浦はフィニッシュ。今大会2つ目となる金メダルと、世界一の証である2枚目のアルカンシエルに袖を通した。

2つ目の金メダル獲得を喜ぶ杉浦佳子 photo:UCI

トラックパラサイクリング女子C3 個人パシュート表彰台:2位ファンデンアーセン、1位杉浦、3位ペンブル photo:JCF

杉浦はレース後、「今大会のバンクは少し苦手なタイプでしたので、伊豆ベロドロームでの自己ベストをターゲットに、目標を39秒5としていました。自分としては最高の結果になったと思います。自分はトラックには向いていないと思っていましたので、こういう結果になったのは最初から丁寧に教えてくれたコーチ陣に恵まれたからだと思います」とコメントしている。

1kmタイムトライアルで銀メダルに輝いた川本翔大 photo:JCF

一方、男子C2個人パシュートで銅メダルに輝いた川本翔大は男子C2 1km タイムトライアルに臨んだ。予選を2位で通過した川本は決勝でそのタイムを上回ったものの、アレクサンドル・ロート(フランス)に惜敗し銀メダルを獲得。また4種目で争われるオムニアムでもポイントを伸ばし、総合2位で銀メダルに輝いた。

銅メダル1つ、銀メダル2つとパラトラックで活躍した川本。「銀メダルは率直に嬉しいです。ですが、個人パシュートで銅メダルでしたので、また新たに課題が見つかったと思います。この後、ロードが控えていますので、しっかり狙えるところは狙って、トラックでメダルを獲れた良い流れをロードにもつなげて行きたいと思います」と、8月9日より順次スタートするロードパラサイクリングに向け川本は意気込みを語った。

また、トラックでは男子エリミネーションの決勝に挑んだ橋本英也が13位、女子マディソンでは梶原悠未と内野艶和のコンビが全体の8位でレースを終えている。

1kmTTとオムニアムで2つの銀メダルを獲得した川本翔大 photo:JCF
トラックパラサイクリング女子C3 個人パシュート結果
1位 杉浦佳子 39.184
2位 アニーク・ファンデンアーセン(オランダ) 40.086
3位 メル・ペンブル(カナダ) 41.404
トラックパラサイクリング男子C2 1kmタイムトライアル結果
1位 アレクサンドル・ロート(フランス) 1:09.947
2位 川本翔大 1:10.700
3位 ゴードン・アラン(オーストラリア) 1:11.445
text:Sotaro.Arakawa
photo:JCF

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