世界最大の注目度を誇るツール・ド・フランスは、今も昔も新製品発表の場。ここでは各チームが使用している未発表製品、興味深いセッティングをフォトギャラリー形式で紹介します。まずは前編から。



ヴィンゲゴーの新型?ブラケット/レバー

ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ヴィスマ)のサーヴェロ S5に取り付けられた未確認ブラケット/レバー photo:So Isobe

今大会最大の注目選手の一人がマイヨジョーヌを着るヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ヴィスマ)だ。サーヴェロのS5とR5を使い分けるヴィンゲゴーだが、彼のS5には他選手が使うスラムの最高峰モデルRed e-Tap AXSと異なるシフト/ブレーキレバーが装着されている。これに関してメカニックは明言を避けたものの、現行Redよりも明らかにコンパクトであり、今年3月に発表されたセカンドグレードのForceとその形状は酷似する。

新型Forceに酷似するが、果たして? photo:So Isobe

現行のRedは2019年初旬に発表されたものであり、ビッグギアや新型Blipsの追加などアップデートはされているが、タイミング的にはそろそろモデルチェンジの時期と思われる。この未発表レバーが新型Redとなるのだろうか?



シマノペダルを運用するユンボ・ヴィスマ

クリストフ・ラポルト(フランス)とディラン・ファンバーレ(オランダ)は未だシマノペダルを運用中 photo:So Isobe

もうひとつユンボ・ヴィスマで興味深いのが、クリストフ・ラポルト(フランス)とディラン・ファンバーレ(オランダ)の二人がシマノペダルを使用していることだ。チームは今年コンポーネントをシマノからスラムに変え、ペダルはスピードプレイになったものの、未だその名残がある模様。



スペシャライズドのTURBO RapidAir WET

ボーラ・ハンスグローエのマシンにセットされたTURBO RapidAir WETタイヤ photo:So Isobe

ドイツのスペシャライズドタイヤラボで作られる供給専用品 photo:So Isobe
トレッドパターンは現行RapidAirと共通のように見える photo:So Isobe



スペシャライズドの供給を受けるボーラ・ハンスグローエとスーダル・クイックステップがサブ運用するのが未発表のTURBO RapidAir WETタイヤだ。両チームとも基本的にはクリンチャーのTURBO Cottonを使用するが、雨予報の場合このタイヤを運用、あるいは準備する。聞くことろによればドイツ拠点のスペシャライズドラボで少量生産されるプロ供給専用モデル。ただし今年のツールでは終始雨のステージはなく、今のところ出番はあまり多くないようだ。



サガンのGRXディレイラー

サガンのサブバイク。リアディレイラーに注目 photo:So Isobe

DI2のGRXを装備。セラミックスピードのプーリーもセットする photo:So Isobe

一際大きな声援を浴びるペテル・サガン(スロバキア、トタルエネルジー)だが、彼のスペアバイクにグラベル用コンポーネントのGRXが搭載されているのを発見。パリ〜ルーベで機械式コンポを使い続けるなど独特の機材セットアップを特徴とする彼だが、チョイスの真意は不明。さらによく見るとセラミックスピード製プーリーが装着されるなど、こだわりの強いセッティングだ。



TT用タイヤの使用率増加中。未発表のCORSA SPEED 28cも

サイモン・イェーツ(イギリス、ジェイコ・アルウラー)の山岳セットアップ。CORSA SPEED(25c)を使う photo:So Isobe

カレブ・ユアン(オーストラリア、ロット・ディステニー)が勝負を狙ったステージでのセット。やはりCORSA SPEED(25c)を履く photo:So Isobe

ヴィットリアサポートチームのほとんどが新型CORSA PROを使用しているが、一部選手が勝負どころでタイムトライアル用タイヤとしてラインナップされるCORSA SPEEDを使っている。例えばヴィンゲゴーやサイモン・イェーツ(イギリス、ジェイコ・アルウラー)は難関山岳ステージで、スプリンターのディラン・フルーネウェーヘン(オランダ、ジェイコ・アルウラー)はスプリントステージで、と、場面は選ばない様子。

ヴィンゲゴーが山岳ステージで運用するCORSA SPEEDの28c。未発表サイズだ photo:So Isobe

なお、CORSA SPEEDの28cはラインナップに無い未発表モデル。CORSA PROのSPEED版は未だリリースされておらず、ヴィットリアはその代わりに現行SPEEDの28c版を用意したということだろうか。

後編に続きます。

text&photo:So Isobe