「勝てなかったのは、とても残念だし悔しい。しかし、目標としていたオリンピック枠を1つ確保できたのは良かった」と、アジア選手権で3位に入った新城幸也(バーレーン・ヴィクトリアス)は言う。コメントでレースを振り返ります。



アジア選手権に臨む新城幸也、岡篤志、山本大喜、小石祐馬、留目夕陽 photo:CorVos

タイ・ラヨーンで開催された2023年アジア選手権のロード最終種目である男子エリート。新城幸也(バーレーン・ヴィクトリアス)を筆頭に、山本大喜、岡篤志、小石祐馬(共にJCL TEAM UKYO)、そして留目夕陽(EFエデュケーション・NIPPOデヴェロップメントチーム)というメンバーで臨んだ日本ナショナルチームは、序盤から積極的なレース展開を繰り広げた。

このアジア選手権は、パリオリンピックの出場枠を掴むために重要な一戦。着順の上位2カ国に出場枠が1つずつ与えられ、2023年10月17日時点の国別UCIランキングで45位以内に入れなかった場合(ランキング20位以内は2枠確保だが現実的ではなく、45位以内なら1枠確保)を想定すると、このアジア選手権での最低1枠確保がマスト。落車によるシフトレバー破損から復帰した新城幸也はカザフスタン勢2人との戦いに敗れ3位となったが、カザフスタンが1,2位を占めたため、3位の日本が出場枠1を確保することとなった。

独走勝利を決めたグレブ・ブルセンスキー(カザフスタン) photo:CorVos

カザフ勢の先行を許したものの、3位に入り五輪出場枠を確保した新城 photo:Miwa IIJIMA

「今日は3位で精一杯だった。アジア選手権らしく、序盤からアタック合戦が激しかった。日本チームは後手に回ることなく、常に先頭に送りこんでレースをうまく進めた」と新城はレースを振り返る。

「消耗戦になり、残り50kmでチームメイトのマダン(バーレーン)と抜け出したのをきっかけに、集団に戻ることなく先頭を走り続けたが、カザフスタンの意気込みは全てのチームを蹴散らすワールドチームの走りだった。残り15kmでカザフスタンの選手と2対1なった時は、その前から脚を使っていたので太刀打ち出来なかった。

勝てなかったのは、とても残念だし悔しい。しかし、目標としていたオリンピック枠を1席確保できたのは良かった。そのためにタイまで来たのだから。久しくアジア選手権を日本チームとして勝ててないので、またリベンジしなくてはならないね!」と加えている。

アレクサンドル・ヴィノクロフと話す新城幸也(バーレーン・ヴィクトリアス) photo:CorVos

表彰台に上がる新城幸也(バーレーン・ヴィクトリアス) photo:Miwa IIJIMA

優勝したグレブ・ブルセンスキー(カザフスタン)は昨年のU23アジア王者であり、エリート初年度でチャンピオンジャージを継続。2位のエフゲニー・ギディッチは2019年のアジア王者にして現カザフ王者だ。

フィニッシュ手前で集団から抜け出した小石は4位。「力及ばず何もできなかったかと言えばそうじゃないけれど、戦略面でもう少しできたことはある。最後はポイントもあるし、少しでも前でゴールしなきゃと思った。抜け出してフィニッシュできたのは良かったと思います」と話している。

text:So Isobe