Covid-19陽性でジロ・デ・イタリアを棄権したレムコ・エヴェネプール(ベルギー、スーダル・クイックステップ)の復帰戦は、6月11日開幕のツール・ド・スイスに。その後は8月に開催されるロード世界選手権で二連覇を目指す。



ツール・ド・スイスの出場を発表したレムコ・エヴェネプール(ベルギー、スーダル・クイックステップ) photo:CorVos

先日閉幕したジロ・デ・イタリアで区間2勝とマリアローザ着用を果たしたレムコ・エヴェネプール(ベルギー、スーダル・クイックステップ)。しかし第9ステージ後にCovid-19の陽性反応が出てレースを棄権。そしてチームは6月2日、エヴェネプールの復帰戦が6月11日(日)に開幕するツール・ド・スイス(UCIワールドツアー)であることを発表した。

「今年最大の目標であるジロ・デ・イタリアが残念な形で終わった。そんな僕にとって残るシーズンの計画を立てることはとても難しかった。だからこそチームと共に良いスケジュールを組むことが重要であり、良い思い出のあるスイスで再スタートを切ることが完璧だと思ったんだ」と、エヴェネプールは話している。

昨年のツール・ド・スイスに出場し、最終ステージの個人タイムトライアルで勝利したエヴェネプール。直後のTTベルギーナショナル選手権も制し、ブエルタ・ア・エスパーニャ総合優勝と世界選手権制覇への良い流れを作った。「その後はタイトルを保持すべくTTベルギー国内選手権とロードにも出場する。その後は美しいヴァル・ディ・ファッサでの高地合宿を経て、8月の世界選手権を目指す」と、今後について語っている。

その後は8月の世界選手権を目指すレムコ・エヴェネプール(ベルギー、スーダル・クイックステップ) photo:CorVos

クリテリウム・デュ・ドーフィネと並びツール・ド・フランスの前哨戦として知られるツール・ド・スイス。正式なスタートリストは発表されていないものの、大会にはペテル・サガン(スロバキア、トタルエネルジー)やロマン・バルデ(フランス、チームDSM)などツールを目指す選手たちがこぞって出場する。更に一部報道ではジロで総合優勝を飾ったプリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィスマ)の出場も濃厚と見られており、ジロで実現しなかったエヴェネプールとの総合争いが期待される。

text:Sotaro.Arakawa

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