バーレーン・ヴィクトリアスやグルパマFDJをサポートするアレが、Watt 3.6というビブショーツをリリースした。ライダーが生み出すエネルギーを活かすことを念頭において開発されたビブショーツを紹介しよう。



アレ Watt 3.6

長時間サドルの上に座り続ける一方で、時にはダンシングのようにダイナミックに身体を動かすサイクリングというアクティビティにおいて、身につけるものには多くのことが求められる。吸汗速乾性などに代表される長時間のライドにおける快適性はもちろんのこと、サポート機能やエアロダイナミクスといった、ライダーのパフォーマンスを引き出す性能までも同時に求められ、日進月歩で研究が勧められている分野の一つだ。

バーレーン・ヴィクトリアスやグルパマFDJなど世界最高峰のチームをサポートするALE(アレ)も研究開発の手を緩めることなく、常に新しいウェアをリリースし続けている。最新のテクノロジーやこれまでになかったコンセプトを具現化したものは"R-EV1"というカテゴリーで用意されており、最先端の技術をユーザーも手に取れるようになっている。

特徴的な縦縞がライダーのパフォーマンスを引き出す

バンドにグリッパーが配合されている

そんなR-EV1に新しいビブショーツWatt 3.6が加わっている。現在のレースシーンでは選手が発揮するパワーの計測は必要不可欠であり、その指標はW(ワット)で表す。モデル名のワットもパワーデータのことを表しており、意味するところはライダーが生み出すエネルギーを最適化することを目指したビブショーツであるということだ。

Watt 3.6に採用されているシャトル織り生地はアレのRDラボで開発され、イタリア国内で独占的に生産されているもの。これを骨盤横から太ももの前を覆い、自然と筋肉に沿うように配置することで、ライダーをサポートしようとしている。縦溝のようなジャガード構造であり、部分によって溝の間隔が異なるため、部分によってコンプレッション性能の変化をつけていることもポイントだ。

中央で縫合されており、ホールド力と快適性を両立させている

パッドは8HFが採用されている

ライダーのパフォーマンスを高めるためにビブショーツがずれないようなホールド力も実現。肩紐はxAirと呼ばれる構造を採用しており、前側と後ろ側、肩甲骨部分の3ピース構造とすることで、前後どちらもしっかりと吊り上げられるように作られた。また、裾部分のバンドにはグリッパーが編み込まれている仕様のため、どこかにストレスがかかりにくいことも特徴だ。

パッドは8HFという独自設計のモデルが備えられた。これは4mm厚の60kg/m³クッションに、8mm厚の120kg/m³クッションを組み合わせることで非常に高い快適性を実現したパッドだ。中央部分には神経の圧迫を防ぐ溝が備えられているため、長時間のライドでも快適に過ごせるようになっている。



アレ Watt 3.6
フィッティング:Racing
素材:Graded 3.6 Speedy
重量:165g
対応気温:18℃〜30℃
パッド:8HF
サイズ:XS、S、M、L
価格:37,290円(税込)