プロスペックの4賞ジャージや歴史を讃える特別ウェアが登場　サンティーニのツール・ド・フランスコレクション

イタリアの老舗ウェアブランドのサンティーニが、2025年のツール・ド・フランスコレクションを発表。プロスペックの4賞ジャージから、開催地にインスピレーションを得たファンの心をつかむアイテムが多数ラインアップされている。

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グランツールシーズンも始まり、一際熱が高まりつつあるサイクルロードレースシーン。来るツール・ド・フランスに向けて公式サプライヤーであるサンティーニが、今年のTDFコレクションを発表した。

プロ選手と同仕様の「テクニカルプロギア」

まず注目したいのは、実際のレースで使用されるものと同じ仕様で作られた「テクニカルプロギア」シリーズだ。表彰台に登る選手たちと同じマイヨジョーヌとマイヨアポワ、マイヨヴェール、マイヨブランの4種類が、それぞれ高機能素材を使用し、空力性能を追求したプロフィットで展開される。

生地の裾部分を切りっぱなしにすることで空気抵抗を軽減し、レース中のパフォーマンスを最大化。フレンチカラーやシリコングリップのウエストバンド、三つの背面ポケットなどを搭載。ビブショーツには中距離から長距離のライドでも快適さを保つシャモアが採用されている。

より多くのサイクリストが楽しめるファンライン

プロ仕様のテクニカルギアに対し、「ファンライン」は日常的なライドを楽しむサイクリスト向けのコレクションとなっている。デザインはプロギアと同様の4賞ジャージが展開される。

ウェアとしてはより快適性を重視したクラシックフィットを採用。軽量なフロントパネル、通気性に優れた背面と襟、空力性能も考慮した設計を組み合わせることで、パフォーマンスと快適性のバランスを実現した。

子供用サイズも充実しており、5歳から13歳向け、1〜2歳の赤ちゃん向けまで展開。家族全員でお揃いのジャージを着てツール・ド・フランスの雰囲気を楽しむことも可能だ。またマイヨジョーヌとマイヨアポアにはネックウォーマー、グローブ、キャップ、ソックスまで用意されており、全身コーディネートも可能だ。

2025年開催地を記念した特別コレクション

2025年のツール・ド・フランスの開催地にちなんだ限定デザインも豊富に用意されている。まずは今年のグランデパールに選ばれたリールのコレクション。フレンチトリコロールのベースに、フライドポテトのアイコンが組み合わされたユニークなデザインが特徴だ。

そして目を引くのが、シャンゼリゼ通りでのフィニッシュ50周年を記念した「Arrivee Champs Elysee 50th Anniversary」コレクションだ。1975年にベルナール・テヴネが初めてシャンゼリゼでゴールした歴史的瞬間を称える、大胆でカラフルなグラフィックデザインが特徴的だ。

また、凱旋門をモチーフにした「Arc De Triomphe」シリーズは、ディープブルーとクラシックホワイトの2色展開で、フランスを象徴する歴史的建造物の優雅さと壮大さを表現している。ジャージに加え、ビブショーツ、ベースレイヤー、グローブ、ソックス、キャップがラインアップされている。

ツール・ファムのグランデパールであるブルターニュコレクションも登場。ブルターニュの旗をモチーフとし、アクセントカラーを配置することでフランスらしいアーティスティックな雰囲気を演出する。ラインアップはジャージ、ビブショーツ、ベースレイヤー、グローブ、ソックス、キャップだ。

ツール・ド・フランスの歴史に残る名峠を称える特別なコレクションも発表された。2025年に復活するピレネー山脈のオタカム峠、1955年にジャン・ルー・ガンダリアスが初制覇したマドレーヌ、「巨人峠」の異名を持つモンヴァントゥなど、それぞれの峠にまつわる歴史的エピソードをデザインに落とし込んでいる。

遊び心あふれる「COMBO」シリーズ

さらに遊び心あふれるデザインとして「COMBO」シリーズが登場。4賞ジャージ全てをモチーフとして、大胆なカラーブロックと赤い水玉模様を組み合わせた鮮やかな色彩が特徴だ。このシリーズは、レースの厳格さとは対照的な楽しさを表現しており、カジュアルなグループライドやイベント参加時に最適なアイテムだ。ラインアップはジャージ、ビブショーツ、ベースレイヤー、グローブ、ソックス、キャップ。

今回紹介したウェア全てはツールの歴史と文化を感じさせるデザインに仕上げられている。自分のライドをより特別なものに演出できるコレクションだ。