5月6日(土)に開幕するジロ・デ・イタリアに向け、ボーラ・ハンスグローエが出場メンバーを発表した。総合エースのアレクサンドル・ウラソフ(ロシア)を中心に、ユンゲルスやスキー競技出身のパルツァーなど強力クライマーたちが揃った。



他チームに先んじてジロ出場メンバーを発表したボーラ・ハンスグローエ photo:CorVos

いよいよ今年最初のグランツールであるジロ・デ・イタリアが、5月6日(土)に開幕する。既に全チームの暫定出場メンバーリストは公開されているものの、選手の間で急増する新型コロナウイルス感染者の影響も考えられるなか、ボーラ・ハンスグローエが先んじて出場する8名の選手たちを発表した。

その中心となるのはチーム加入2年目を迎えるアレクサンドル・ウラソフ(ロシア)。昨年はツール・ド・フランスで総合エースを任され、総合5位と表彰台にあと一歩まで迫ったウラソフは、2021年大会で総合4位という順位を更新するべく出場する。

総合エースを務めるアレクサンドル・ウラソフ(ロシア、ボーラ・ハンスグローエ) photo:Makoto AYANO

ジロに初出場するアントン・パルツァー(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ) photo:CorVos

その脇を固めるのはこれが8度目の出場となる35歳のベテラン、チェザーレ・ベネデッティ(ポーランド)、登坂力に優れたパトリック・コンラッド(オーストリア)やレナード・ケムナ(ドイツ)など。また昨年のツールで区間1勝を挙げたボブ・ユンゲルス(ルクセンブルク)は今年はジロとツールの両方に出場予定だ。

将来のエース候補である23歳のジョヴァンニ・アレオッティ(イタリア)と共に今回注目されているのが、ジロ初出場となるアントン・パルツァー(ドイツ)だ。現在30歳のパルツァーはスキーマウンテニアリング(登山スキー)とマウンテンランニングで成功を収め、2021年4月にボーラで自転車選手としてのプロキャリアをスタート。2021年のブエルタ・ア・エスパーニャでは早速完走を果たし、今回が自身2度目のグランツール挑戦となる。
ジロ・デ・イタリア2023 ボーラ・ハンスグローエ出場メンバー
アレクサンドル・ウラソフ(ロシア)
ジョヴァンニ・アレオッティ(イタリア)
チェザーレ・ベネデッティ(ポーランド)
ニコ・デンツ(ドイツ)
ボブ・ユンゲルス(ルクセンブルク)
レナード・ケムナ(ドイツ)
パトリック・コンラッド(オーストリア)
アントン・パルツァー(ドイツ)
text:Sotaro.Arakawa
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