2022年ツール・ド・フランスで総合優勝を達成したユンボ・ヴィスマが、今年のツールで着用するスペシャルジャージを発表した。「ヴェロドローム」と名付けられ、次世代の子どもたちに夢を与える星空がデザインされている。



ツール限定ジャージを着用したマリアンヌ・フォス(オランダ、ユンボ・ヴィスマ) photo:Jumbo-Visma

「昨年、我々は長年の夢であったツール・ド・フランス総合優勝を達成した。大きな夢を描き、達成に向け期限を設けることでそれを実現した。このジャージで世界中の夢を追う人々に勇気を与えたい」と、ユンボ・ヴィスマのリチャード・プルッヘGMはプレスリリースでそう語った。

ツール・ド・フランス2年連続の総合優勝を目指すユンボ・ヴィスマが発表した特別ジャージは、チームカラーである黄色と黒の面積を増やしたデザイン。胸の真ん中にはフランスの地図があしらわれ、その背面には星空、そしてジャージ全面に星が散りばめられている。

新ジャージのコンセプトは夢。チームのジャージサプライヤーであるAGUとオランダの大型テーマパーク「エフテリング」がコラボレーションし、「星空の下でヴェロドロームというメリーゴーランドを抜け出した子どものサイクリストが、夢のようなシャンゼリゼにフィニッシュする物語」を表現したデザインとなっている。

胸元にあしらわれたフランス photo:Jumbo-Visma
背面には星空 photo:Jumbo-Visma


限定ジャージを身にまとったワウト・ファンアールト(ベルギー) photo:Jumbo-Visma

ユンボは昨年12月にジロ・デ・イタリアとツールに臨む総合エースを発表しており、ジロはプリモシュ・ログリッチ(スロベニア)が、ツールには大会2連覇を目指すヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク)とワウト・ファンアールト(ベルギー)の出場を予定している。

それ以外にもツールには春のクラシックで活躍を見せたクリストフ・ラポルト(フランス)やティシュ・ベノート (ベルギー)がメンバー入りする予定で、重要な山岳アシストであるセップ・クス(アメリカ)はジロとツールの連戦が濃厚だ。

また、新ジャージは7月23日に開幕するツール・ド・フランス・ファムに出場する女子チームも着用する。昨年大会で区間2勝を挙げ、マイヨヴェール(ポイント賞)を獲得したマリアンヌ・フォス(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)がスプリントエースとして臨む予定だ。

ツール・ド・フランス2023暫定メンバー
ヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク)
ナータン・ファンホーイドンク(ベルギー)
ディラン・ファンバーレ(オランダ)
ワウト・ファンアールト(ベルギー)
クリストフ・ラポルト(フランス)
セップ・クス(アメリカ)
ステフェン・クライスヴァイク(オランダ)
ティシュ・ベノート (ベルギー)
text:Sotaro.Arakawa