1928年に創業したジャーマングローブメーカー"W+R"が展開するブランドのKinetiXx(キネティックス)。自転車用グローブのスプリング/サマーコレクションからLanceとLandoをピックアップしよう。搭載されたゲルパッドが特徴的な2種類を紹介しよう。



キネティックス Lando

1928年に創業したドイツの総合グローブメーカーのW+Rが2012年に始動させたスポーツ向けブランドのキネティックス。産業用手袋や警察や軍組織向けの製品を手掛けてきた知見を活かし開発されるスポーツ向けグローブは、クロスカントリースキーやノルディック複合などウィンタースポーツで高い人気を誇っている。

そして2021年の春夏モデルよりサイクルスポーツにも参入し、持ち前の技術を活かしたグローブをラインアップしており、今回は定番のLance(ランス)とLando(ランド)をピックアップして紹介する。また、最新モデルとして登場しているLedri(レドリ)は後日インプレッション記事として取り上げる予定だ。

キネティックス Lando

キネティックス Lando

非常に厚手のゲルパッドが採用されている

Landoは極厚のゲルパッドXx PowerGelを搭載したハイエンドモデル。弾力が高めのゲルパッドによって非常に優れた衝撃吸収性を実現しており、グラベルやマウンテンバイクなどで路面が安定しない状況でその性能は輝く。

そして手のひらが全面目の粗いメッシュとされていることもLandoの魅力だ。合成皮革が用いられることの多い手のひら部分は熱がこもりやすいが、メッシュとすることで優れた通気性を確保している。パッドの配置も衝撃吸収性と通気性、手の握りやすさを考慮しているため、グローブ全体で高い快適性を実現した。

手の甲側は目が細かいメッシュ生地が採用されており、通気性とフィット性を両立させている。親指部分の汗パッドやベルクロ式のクロージャーはトラディショナルな設計が施された。カラーはブラック/グレー、ブラック/ホワイト、ブラック/レッドという3色。価格は8,580円(税込)。

キネティックス Lance

キネティックス Lance

手の甲にメッシュ生地が配置されている
メッシュ生地は接着されている



非常に特徴的なパッドを備えたLandoに対して、Lanceは薄手のパッドを備えたモデル。素材はLandoと同様のXx PowerGelとされており、優れた弾力性が路面からの衝撃をカットする性能を備えている。薄手とされているため、ダイレクトな握り心地を実現していることがLanceの特徴だ。

手の甲側は伸縮性に優れるライクラによってフィット性を高めつつ、メッシュ生地を挟みこむことで優れた通気性も両立させた。この構造はメッシュ生地の上からライクラが接着されているため、着用した時に生地の切り返しが不快感を生み出すことはない。

また、手のひら部分は通気性を備えた合成皮革Amaraが採用されており、ユニークなパッド配置と相まって自然な握りを実現している。親指部分の汗拭きパッドや、中指と薬指のプラー、ベルクロのクロージャーという作りが使い勝手を高めている。カラーはブラックとホワイトの2種類。価格は8,030円(税込)。

薄手ながら衝撃吸収性に優れるパッド



キネティックス Lando
カラー:ブラック/グレー、ブラック/ホワイト、ブラック/レッド
サイズ:XS、S、M、L、XL
価格:8,580円(税込)

キネティックス Lance
カラー:ブラック、ホワイト
サイズ:XS、S、M、L、XL
価格:8,030円(税込)