昨年9月に第2子を出産したエリザベス・ダイグナン(イギリス、トレック・セガフレード)が、5月のブエルタ・フェミナで実戦復帰を予定していると明らにした。得意のクラシックは回避し、万全の状態でツール・ド・フランス・ファム出場を目指す。



今年5月のレース復帰を目指すエリザベス・ダイグナン(イギリス、トレック・セガフレード) photo:CorVos

「もし計画が思い通り進めば、復帰レースはブエルタ(5月1〜7日)になる予定。クラシックには出場せず、じっくりトレーニングを積んでから復帰したい。もちろんレースを走ることによる身体への刺激は相当のものになることだろう。そこでレースのリズムやプロトンの居心地の良さを味わいたい」と、エリザベス・ダイグナン(イギリス、トレック・セガフレード)は所属するトレック・セガフレードの公式サイトにそう綴った。

2009年のトラック世界選手権と2015年ロード世界選手権で2度アルカンシエルを獲得したダイグナンは34歳。2018年に第1子を出産し、復帰後は2020年リエージュ~バストーニュ~リエージュ優勝や初開催となった2021年パリ〜ルーベ制覇など輝かしい結果を残している。

昨年9月に第2子となるオルラ君を出産したエリザベス・ダイグナン(イギリス、トレック・セガフレード) photo:Trek - Segafredo

今回が2度目の選手復帰となるダイグナンは、出産後わずか4週間後に自転車に乗った時のことを「とても不安定な感覚だったけど、エンドロフィンがたくさん出てとても気持ちよかった」と振り返る。

「自分が自転車選手という自覚を取り戻すのに約6週間が必要だった。前回の出産時よりも身体の健康を損なっていたので、自分の脚を取り戻すのにより時間がかかった。そこまでは永遠のように長く感じたものの、自分の中で赤ん坊を育て、この世に産み落としたのだ。その素晴らしさを考えれば、6週間の苦しみなんて些細なことだった」。

2021年に初代パリ〜ルーベ・ファム王者に輝いたエリザベス・ダイグナン(イギリス、トレック・セガフレード) photo:CorVos

トレーニング再開後は、レディオシャックやチームスカイで活躍した夫フィリップが作成するトレーニングメニューを実施しているというダイグナン。「これを綴っている時点で出産から4ヶ月が経過した。現在は週20時間(1日3時間弱)のトレーニングを積んでいる。いまの練習の目的は持久力を取り戻すこと。まずは基礎を固め、高強度のトレーニングは出来ていないが、復帰を予定している5月に向け焦らず取り組んでいきたい」と実戦復帰への意気込みを語った。

ダイグナンが目下の目標とするのは、昨年初回大会が行われたツール・ド・フランス・ファムへの出場。「フェンスの向こう側でチームメイトとともに戦いたい。ファンとして観戦するのはまだ早すぎるからね!」と、現状報告の文を締めくくった。

text:Sotaro.Arakawa

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