春の長野を満喫できるロングライドイベント「アルプスあづみのセンチュリーライド」が、4月23日と5月21日にそれぞれ開催される。春先の松本から安曇野、白馬にかけてのエリアを自転車で満喫できる160kmコースに、毎年多くのサイクリストが集結する人気イベントを紹介しよう。



【桜のAACR】残雪の連峰と蒼い空のコントラストの眺めはなんとも言えず美しい【桜のAACR】残雪の連峰と蒼い空のコントラストの眺めはなんとも言えず美しい photo:Makoto.AYANO
冬の染み入る寒さが和らぎ、気持ちよくサイクリングを楽しめるようになる春。雪解けを迎えた信州にて開催されるロングライドイベントが「ミズタニ自転車プレゼンツ アルプスあづみのセンチュリーライド(以下、AACR)」だ。冠に名づけられたように、今大会も昨年に引き続き、リドレーやMETといった多くのブランドの代理店を務めるミズタニ自転車の協力の下、開催に向けて準備が進められている。

春先、山々は雪化粧が残る北アルプスの雄大な景色を楽しむことができる長野県安曇野エリア。抜群のロケーションを舞台として、初心者からベテランまで様々な脚力の方が楽しめるカテゴリーの設置やルート設定、豊かな自然が育んだ食材を活かしたエイドステーションでの振る舞い、そしてなによりも地域の方々の温かな心遣いとおもてなしを堪能できる人気イベントとして、AACRは開催されてきた。

いわゆるロングライドイベント人気の火付け役としても知られるAACRは、ロケーション、グルメ、コミュニティという3つの要素を兼ね備える稀有な存在でもある。コロナ禍により2年間の休止を挟み、昨年よりwithコロナ大会として復活。体調管理チェックシートの提出など、様々な対策を行うことで、出来る限り安心して大会に参加できるような取り組みが行われている。

より多くのサイクリストに信州を楽しんでもらうため、4月の「桜のAACR」と5月の「緑のAACR」という2大会開催も変わらない。2023年大会も同様に4月22~23日の”桜のAACR”と、5月20~21日の”緑のAACR”という2回にわたってイベントが行われる。

【緑のAACR】残雪の白馬連峰をバックにペダルを回す【緑のAACR】残雪の白馬連峰をバックにペダルを回す
受付などが設置されるメイン会場となるのは梓川のほとりにある公共の宿「梓水苑」(しすいえん)。松本ICからのアクセスも良好で温浴施設も併設される梓水苑は、ロングライドイベントのメイン会場としてはまさにうってつけと言える施設である。大会前日にはブース出展も予定されているという。ミズタニ自転車プレゼンツ、ということで、リドレーやDMT、METといったブランドはもちろん、大会公式ジャージを手掛けるウエイブワンなども出展予定だ。

今年は緑も桜も同じコース設定で、160kmコースは梓水苑が、120kmコースは国営アルプスあづみの公園 (堀金・穂高地区)がスタート/フィニッシュ地点となる。AACRのルート設計および監修を務めるのは、かつて日本を代表するMTB選手であり、松本市に自身のショップ「BIKE RANCH」を運営する鈴木雷太氏だ。選手時代から信州に拠点を置き、松本・安曇野の地をこよなく愛する雷太氏がプロデュースするルートは走りやすく素晴らしい眺望が広がるとっておきのコースとなる。それではルートを見ていこう。



今年は2大会共通ルートに。華やかな「桜のAACR」新緑まぶしい「緑のAACR」

ルート上に桜が咲き誇る最高の季節だルート上に桜が咲き誇る最高の季節だ
コロナ禍以前のAACRでは桜と緑で細部が異なるルートが引かれていたが、2023年大会では共通のルートを走ることに。160kmコースは梓水苑をスタートして梓川沿いを少し西へと走った後、北上。120kmスタートであり、160kmコースの第1エイドとなる国営アルプスあづみの公園 (堀金・穂高地区)へと向かう。

その後も国営アルプスあづみの公園 大町・松川地区、仁科三湖を経由し、白馬へ。松川沿いの冠雪したアルプスを眺める絶景ロードがコースの最北端となっている。ロッジホテルのルポゼ白馬に設けられたエイドステーションで英気を養えばあとは再び南下していく。

白馬連峰を背景に快調に飛ばす白馬連峰を背景に快調に飛ばす
とはいえ、来た道をそのまま折り返すわけではない。もちろん、交通量の関係などもあり走りやすい道は往復で重なるルートもあるが、半分以上は往路と復路で異なる道を走ることになる。行きでは西側を、帰りは東側を通ることになる木崎湖や、復路でしか通らない高瀬川沿いの道など、変化に富んだルート設定はAACRのノウハウの集大成でもある。

桜と緑でルートは共通となるが、桜と緑で1か月近く間があくだけに見えてくる景色も異なってくる。過ぎ去った冬の残り香を感じつつ、咲き誇る桜の中を走る「桜のAACR」、迫る夏の足音を聞きつつ、眩しい新緑を行く「緑のAACR」。どちらも魅力的な1日となるはずだ。

初春の木崎湖の桟橋は素晴らしいロケーション

白おにぎりに郷土味噌をつけて頂く。AACRの人気エイドだ白おにぎりに郷土味噌をつけて頂く。AACRの人気エイドだ ルポゼ白馬でふるまわれた石窯ピザとミネストローネルポゼ白馬でふるまわれた石窯ピザとミネストローネ


また、地元の方々のおもてなしの心が詰まったエイドステーションもAACRのコアな魅力。大会名物の味噌おにぎりやお漬物はもちろん地元の方々の手作りの品。昨年からエイドステーションとして登場したルポゼ白馬では焼きたての石窯ピザが食べられるなど、ボリュームもクオリティもどんどん進化しており、今年のエイドにも期待大だ。


申込受付中!2月5日までエントリー可能

穂高エイドにはカラフルなチューリップ畑が待っている 桜だけでない華やかな春先の信州を楽しめる穂高エイドにはカラフルなチューリップ畑が待っている 桜だけでない華やかな春先の信州を楽しめる photo:Makoto.AYANO
さて、今年のAACRはすでに募集を受付中。一般エントリーが開始されており、2月5日(日)までエントリーを受付中だ。申し込みはランネットから可能となっている。エントリー費は160kmが13,000円(高校生以上。中学生は7,000円)、120kmが12,000円(高校生以上、小中学生は6,000円)となっている。春のシーズンインにピッタリのAACR、ぜひ申し込んでみては。



ミズタニ自転車プレゼンツ アルプスあづみのセンチュリーライド
開催日:【桜】2023年4月22~23日 (日)、【緑】 2023年5月20~21日 (日)
開催地:長野県松本市
エントリー期間:~2023年2月5日 23:59
種目・参加資格:【桜】160km男女中学以上、120km男女小学以上
        【緑】160km男女中学以上、120km男女小学以上 
参加料(税込):【桜】【緑】ともに、160km 13,000円(中学7,000円)、120km 12,000円(小中学6,000円)       
定員:【桜】【緑】ともに、160km(1・2・3組)各400人(4組)300人//120km(1・2組)各250人:合計2000人、