モビスターが2023年シーズンに向けたチームプレゼンテーションを行い、男子30名&女子15名のメンバーを披露した。バルベルデが引退したチームはマスが中心となり、女子はファンフルーテンが新加入リッパートと共に現役ラストイヤーを迎える。



男子30名、女子15名で2023年シーズンを臨むモビスター男子30名、女子15名で2023年シーズンを臨むモビスター photo:Movistar Team
男女がワールドチームとして活動しているモビスターが12月21日、2023年シーズンに向けたチームプレゼンテーションを実施した。男女合わせ45名の選手たちが集結したのはモビスターの親会社テレフォニカの本社があるマドリード。今年現役を引退したアレハンドロ・バルベルデ(スペイン)も登場し、チームから特大写真が贈られた。

今年2月にチーム通算1000勝目を飾り、来年で44年目のシーズンを迎える男子チーム。2005年からチームの中心を担ったバルベルデが引退後、中心選手と目されるエンリク・マス(スペイン)は今年2年連続でブエルタ・ア・エスパーニャ総合2位入賞。来年もツール・ド・フランスとブエルタの両方で総合エースを務めることが明らかになっている。

引退のバルベルデの他にイニーゴ・エロセギ(スペイン)がエキポ・ケルンファルマへ移籍したチームには、UAEチームエミレーツからスプリンターのフェルナンド・ガビリア(コロンビア)が加入。その他にも2020年ジロ・デ・イタリアで山岳賞を獲得したルーベン・ゲレイロ(ポルトガル、EFエデュケーション・イージーポスト)と、元スペインジュニア選手権のロード&TT王者である19歳のイバン・ロメオ(スペイン、ハーゲンスバーマン・アクセオン)が加わった。

壇上で涙を浮かべたアレハンドロ・バルベルデ(スペイン)壇上で涙を浮かべたアレハンドロ・バルベルデ(スペイン) photo:Movistar Team
引き続き総合エースを担うエンリク・マス(スペイン)引き続き総合エースを担うエンリク・マス(スペイン) photo:Movistar Team来年が現役ラストイヤーとなるアネミエク・ファンフルーテン(オランダ)来年が現役ラストイヤーとなるアネミエク・ファンフルーテン(オランダ) photo:Movistar Team

女子では今年のジロ・ドンネとツール・ファム、セラティジット チャレンジbyブエルタという3つのステージレースで総合優勝したアネミエク・ファンフルーテン(オランダ)が来季ラストイヤーを迎える。

ロード世界選手権で驚きの勝利を挙げ、最も優れた自転車選手に贈られるヴェロ・ドールに輝いたファンフルーテン。しかし今年は山岳レースの終盤に孤立するシーンが目立ったため、チームはメンバーを1名増やし、ステージレースで活躍が期待されるクライマーのリアヌ・リッパート(ドイツ)とワンデーレースが得意なフローイチェ・マッカイ(オランダ)を共にチームDSMから獲得した。


男子チームは1月17日に開幕するツアー・ダウンアンダー(UCI.WT)でシーズンインを迎え、女子チームは1月29日に行われるスペインのワンデーレース、コスタ・デ・アルメリア(UCI.1.1)で創設6年目のシーズンが開始する。

text:Sotaro.Arakawa