来シーズン、ワールドツアーチームとして戦うアルケア・サムシックが、B&Bホテルズ KTM解散でフリー状態となっていたルーカ・モッツァート(イタリア)の獲得を発表。同時に2023年シーズンのロースター確定を伝えている。



キンタナの抜けたチームの中心選手と期待されるワレン・バルギル(フランス)キンタナの抜けたチームの中心選手と期待されるワレン・バルギル(フランス) photo:Team Arkéa Samsic
アルケア・サムシックに加入することが決まったルーカ・モッツァート(イタリア)は24歳のスプリンター。今年はフランス・ブルターニュで行われたトロ・ブロ・レオンで2位に入り、初出場したツール・ド・フランスの第4ステージではトップスプリンターを相手に6位入賞。ツールで合計4度のトップ10入りを果たした。

モッツァートはアルケアとの契約について「ここ数日間の(B&Bに関する)状況を見れば、アルケア・サムシックとの契約がどれほど素晴らしいものかがわかってもらえるだろう」とコメント。「引き続きフランスを拠点にすることが嬉しく、同じブルターニュが本拠地かつワールドチームに昇格した強いチームに所属することができ、本当に嬉しいよ」と喜びを語った。

スペイン・アルテアで合宿を行うアルケアアルケア・サムシックスペイン・アルテアで合宿を行うアルケアアルケア・サムシック photo:Team Arkéa Samsic
UCI(国際自転車競技連合)がワールドチームのリストを発表したことによって正式にワールドチームへの昇格が決定したアルケア・サムシック。また来季は使用バイクがキャニオンからビアンキに変わることについてモッツァートは、「ビアンキのバイクで走ることができ(イタリア人として)モチベーションにつながる」と話している。

アルケアからはトラマドール検出で今年のツールの全成績が剥奪されたナイロ・キンタナや弟のダイエル、ウィネル・アナコナなどコロンビア人選手4名が退団。一方でAG2Rシトロエンからクライマーのクレマン・シャンプッサン(フランス)や、ユンボ・ヴィスマからスプリンターのダヴィド・デッケル(オランダ)を補強し、モッツァートの加入で30名のロースターが確定した。

現在はスペイン・アルテアでトレーニング合宿を行っているアルケア。キンタナという中心選手が抜けたものの、ワールドチーム昇格に加えフルモデルチェンジを行った”Oltre RC”と共にワールドツアー復帰を果たしたビアンキなど注目度は高い。

text:Sotaro.Arakawa

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