来年でチーム発足7年目を迎えるバーレーン・ヴィクトリアスが新チームキットを明らかにした。特徴的なモザイク柄に黒の割合を増やしたチームキットの詳細はもちろん、コルブレッリやトゥーンス、トラトニクが離脱した来シーズンのチーム戦力も紹介する。



モデルに抜擢されたチーム期待の若手選手であるジョナサン・ミラン(イタリア、バーレーン・ヴィクトリアス)モデルに抜擢されたチーム期待の若手選手であるジョナサン・ミラン(イタリア、バーレーン・ヴィクトリアス) photo:Bahrain - Victorious
グルパマFDJが新チームキットを発表した同日の12月9日、同じALE Cyclingがサポートするバーレーン・ヴィクトリアスも2023年シーズンの新チームキットを公開した。赤で占められたジャージはモザイク柄はそのままに、黒のアウトラインや濃い赤色が随所に入ったよりシックなデザインへマイナーアップデートが施された。

チーム設立時から所属する新城幸也が来季も走るバーレーン・ヴィクトリアスは、今年ソンニ・コルブレッリ(イタリア)が不整脈のため現役を引退。またディラン・トゥーンス(ベルギー)が8月にイスラエル・プレミアテックへ、ルーラーとしてグランツールには欠かせない戦力だったヤン・トラトニク(スロベニア)がユンボ・ヴィスマへ移籍するなど主要メンバーがチームを去ることになった。

差し色である水色は変わらず差し色である水色は変わらず photo:Bahrain - Victorious新チームキット背面新チームキット背面 photo:Bahrain - Victorious

一方、チームはジロ・デ・イタリアとブエルタ・ア・エスパーニャで区間優勝のあるニキアス・アルント(ドイツ、チームDSM)や、34歳のアンドレア・パスクアロン(イタリア、アンテルマルシェ・ワンティ・ゴベールマテリオ)など即戦力を補強。またフェン・チュンカイ(台湾)の宇都宮ブリッツェンへの移籍を受け、同じ台湾からセルジオ・トゥが加入し、他にもトラック競技出身のキャメロン・スコット(オーストラリア)やセビリアの現ロード&個人タイムトライアル王者であるドゥシャン·ラヨビッチなど、24〜5歳の選手を中心にここまで7名を獲得している。

イタリアメディアによるとバーレーンは、バスク開幕の来季ツール・ド・フランスをミケル・ランダとペリョ・ビルバオ(共にバスク出身)がエースとして総合上位を狙い、ダミアーノ・カルーゾ(イタリア)とジャック・ヘイグ(オーストラリアがジロ・デ・イタリアで総合を争う予定だと報じている。また、今年のミラノ〜サンレモを初制覇したマテイ・モホリッチ(スロベニア)は来季パリ〜ルーベ優勝を目指すとインタビューにて強調している。


text:Sotaro.Arakawa