イタリアのパーツブランド、デダ・エレメンティが新機軸のアルミステム"SUPERBOX DCR"を発表。ステム内部を通すフル内装、ステム下部を通すセミ内装など、4通りのケーブルルーティングに対応する意欲作だ。



デダ・エレメンティ  SUPERBOX DCRデダ・エレメンティ SUPERBOX DCR (c)カワシマサイクルサプライ
エアロダイナミクスを追求し、シフト/ブレーキケーブルを露出させずに組み上げる内装式コックピットシステムの採用がレーシングロードの必須要件となってきた。各フレームブランドが様々な方式でこのシステムを実現し、専用のコックピットパーツを前提とするフレームも増えている。

一方で、ハンドルやステムを得意とするパーツブランドもこの時流に乗って様々なプロダクトを提案。フレーム専用設計にとらわれることのない選択肢を提供し、依然として市場での価値を維持しているのだ。

バイクによってパーツを組み替えることで様々な規格に対応するバイクによってパーツを組み替えることで様々な規格に対応する (c)カワシマサイクルサプライ
今回紹介するのは、イタリアのデダ・エレメンティによる内装システム対応ステム"SUPERBOX DCR"。同社の人気ステムであったSUPERZEROをベースに、最新バイクに対応する内装システム"DCR/S-DCR"を搭載し、新たなスタンダードを目指す戦略モデルだ。

SUPERBOX DCRステム最大の特徴は、あらゆるケーブルルーティングに対応する点。デュアルコントロールレバーからハンドルとステムの内部にケーブルを通し、フレームへと導くフル内装システム"DCR"はもちろん、ハンドル部からケーブルを出し、ステム下のカバー内に収納するセミ内装システム"S-DCR"にも対応する。

デダ・エレメンティ  SUPERBOX DCRデダ・エレメンティ SUPERBOX DCR (c)カワシマサイクルサプライ
1-1/8"の標準的なフォークコラムに対応し、46mm(1-1/8インチ)または56mm(1.5インチ)のアッパーベアリングを採用するフレームであればSUPERBOX DCRを使用可能。サイズは 90mm~130mm(10mm刻み)となり、重量は175g(110mm)。価格は18,100円(税込)だ。

また、このステムに対応する専用アウトフロントマウントも登場。高い強度を誇るグラスファイバー強化ナイロン製のSUPERBOX COMPUTER MOUNTは、SUPERBOX DCRのフェイスプレートに挟み込む形で設置するため、ハンドル周りを煩雑にすることなく必要なデバイスを配置可能。

デダ・エレメンティ  SUPERBOX  COMPUTER MOUNTデダ・エレメンティ SUPERBOX COMPUTER MOUNT (c)カワシマサイクルサプライ
ガーミンのエッジシリーズとブライトン、ワフーのサイクルコンピューターに対応し、下部にはGoProマウントも用意されるため、アクションカメラやライトなども装備できる。一つで二役をこなし、クリーンなルックスを実現する。ケーブルフル内装によるすっきりした外観を損なわないためにも、併せて使いたいアイテムだ。価格は6,000円(税込)



デダ・エレメンティ SUPERBOX
サイズ:90mm~130mm(10mm刻み)
素材:6061アルミニウム
アングル:82°
ハンドルバー径:31.7mm
クランプ高:32mm(47mm:S-DCRカバー使用時)
フォークステアラー:1-1/8"(28.6mm)
重量:175g(110mm)
色:POB
価格:18,100円(税込)

SUPERBOX COMPUTER MOUNT
材質:グラスファイバー強化ナイロン
重量:35g
価格:6,000円(税込)