ヘルメットでお馴染み、ケープラスから初登場したアイウェアがKU(クー)EYEWEAR “ZERO(ゼロ)”。他ブランドのヘルメットとも馴染むエッジの効いたデザインだけではなく、柔らかな掛け心地とクリアな視界を約束するれっきとした「ハイスペックスポーツアイウェア」だったのだ。ファーストインプレッションをお伝えしたい。



ケープラスから登場したKU EYEWEAR “ZERO”。ブランド初のアイウェアを試したケープラスから登場したKU EYEWEAR “ZERO”。ブランド初のアイウェアを試した
ヘルメットメーカーがアイウェアを、あるいは、アイウェアメーカーがヘルメットをリリースする流れが静かに続いている。カスクがそうだし、オークリーもそう。カブトやPOC、スコットなどはどちらもずっとラインナップしているし、さらに100%、アルバオプティクス、シーコンなど、気鋭のアイウェアブランドも次々と登場し、あるいはアイウェアに参入して市場を賑わせている。そう、今やサイクルアイウェア界はかつてない群雄割拠時代と言えるのだ。

そんな中、ケープラスがブランド初となるアイウェア「KU EYEWEAR “ZERO”」を発表し、今年のサイクルモードで日本国内市場に殴り込みをかけてきた。輸入販売を行うチャンピオンシステムの積極的プロモーションも手伝って、特に関東圏を中心にサイクリストの間にじわじわと広まるケープラスのアイウェアだけに、サイクルモード以降、出展イベントでの反応は非常にいいという。

クリアで広い視界を提供するレンズ。鼻部分があえてフレームレスになっているのもいいクリアで広い視界を提供するレンズ。鼻部分があえてフレームレスになっているのもいい
曲線を組み合わせたテンプルのデザインも良い感じ曲線を組み合わせたテンプルのデザインも良い感じ ノーズパッドはフレーム一体式。調整不可だがデザインはピカイチノーズパッドはフレーム一体式。調整不可だがデザインはピカイチ

フレームは落ち着きのあるマット仕上げ。レーシーすぎない雰囲気に貢献する部分フレームは落ち着きのあるマット仕上げ。レーシーすぎない雰囲気に貢献する部分
エッジが効いてるようで、それでいてたおやか。90's路線を突っ走るワイドレンズと角張ったデザインが今のアイウェアの主流だが、KUのZEROはどのブランドとも違う、柔らかいデザインが大きな特徴だ。

細身のメインフレームからテンプルに繋がる曲線も、フレームと一体化したノーズパッドも、鼻上で折り返す部分があえてフレームレスになっているのもイイ。フレームがゴムっぽい素材でマットコーティングされているのも、手に取った印象を柔らかく、それでいて他と違う高級感を演出してくれるポイントだ。

アジア人の顔型の統計データをもとに開発したという形状は、こめかみ部分をキュッと締め付けるのではなく、フワッと包み込む柔らかい顔あたり。局所的に負担がかかる部分もないし、長時間走るとき、あるいはキツめフィットのアイウェアが苦手な人にはすこぶるイイと思う。ただオフロードユースや、細い顔の人なら少し緩く感じる場合もあると思う。

フィッティングは柔らかめ。長時間かけ続けてもストレスは少なそうだフィッティングは柔らかめ。長時間かけ続けてもストレスは少なそうだ
今回はスペシャライズドのS-Works Prevail 3ヘルメットとフィッティングしてみたが、どことも当たることはなく相性も上々。もしあなたが「ケープラスのアイウェアだから、ケープラスのヘルメットに合わせるべきなんでしょ」と思っているなら、その考えは一度捨ててよろしい。特に今回試したグリーンなんてサイコーにオシャレだし、他とちょっと違うけど、奇抜すぎずスポーティーすぎない、少しだけ女性的なデザインは、アイウェア界において稀有な存在。さすがは「サイクリングxファッション」を掲げるブランドだけのことはある。

レンズは見ての通り上下左右にワイドだから視界の広さは抜群。当然と言えば当然だけれど、視界の歪みもなく、レンズの中心から端まで色味が変わることもない。何よりかけた瞬間に「あ、これは良いレンズだ」と思わせる、視界が少しくっきりとするような感覚がZEROにはある。

レンズは濃すぎず、薄すぎず。日が出ている時間帯なら幅広く使えるレンズは濃すぎず、薄すぎず。日が出ている時間帯なら幅広く使える
今回試したグリーンレンズは濃すぎず薄すぎず朝から夕方まで使えそうな濃さで、外からユーザーの目線を認識できるレベル。ミラーレンズでは無いので威圧感もそこまで感じ無いし、目が見えるのは一緒に走る人や道ゆく車のドライバー、歩行者にとっても良いことだと思う。どのカラーを選んでもクリアレンズが付属するし、交換も少しフレームを曲げればパキッと簡単だった。

カラーバリエーションは6種類で、ケープラスヘルメットに合わせたローズ、グリーン、ベージュといったアースカラーはもちろん、ホワイトやブラック、グレーといった定番色もラインアップ。税込18,150円という比較的買い求めやすいプライスも嬉しいところ。

ファッショナブルなだけでも、スポーティーなだけのアイウェアでもない、絶妙に使い勝手が良いアイウェアだファッショナブルなだけでも、スポーティーなだけのアイウェアでもない、絶妙に使い勝手が良いアイウェアだ
カラーバリエーションは6種類。カラーバリエーションは6種類。 付属品一式。クリアレンズがセットされるのも嬉しい付属品一式。クリアレンズがセットされるのも嬉しい


柔らかな掛け心地とクリアな視界を約束するレンズ。そして何より、ケープラスらしいセンスが活きるデザイン。ZEROはケープラスが放つ、サイコーにケープラスらしいアイウェアだ。ただただファッショナブルなだけの、あるいはただただスポーティーなだけのアイウェアじゃない。ケープラス・ヘルメットユーザーはもちろん、他ブランドのヘルメットを被っている人にこそ注目してもらいたいアイテムだ。



ケープラスアンバサダーの着用例を一挙紹介

チャンピオンシステムから、ケープラスのアンバサダーを務めるインスタグラマーのZERO着用写真が届いたので、着用カラーと共に紹介。コーディネイトの参考にしてもらえたら幸いです。

ranさん(White)ranさん(White)
AZUKIさん(DESERT ROSE)AZUKIさん(DESERT ROSE) 萩原武さん(Gray)萩原武さん(Gray) taeさん(Gray)taeさん(Gray)

bekiさん(SAND BEIGE)bekiさん(SAND BEIGE) AMUさん(White)AMUさん(White)

meguguさん(DESERT ROSE)meguguさん(DESERT ROSE) なななさん(SAND BEIGE)なななさん(SAND BEIGE) minamiさん(MIDNIGHT GREEN)minamiさん(MIDNIGHT GREEN)




ケープラス KU | EYEWEAR “ZERO”
カラー:White、Black、Gray、Desert Rose、Midnight Green、Sand Beige
価格:18,150円(税込)

text:So Isobe
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