ロード世界選手権の前日にホテルで騒いでいた少女2人を突き飛ばしたとして、警察連行されたマチュー・ファンデルプール(オランダ)。本日26日に現地の裁判所に出廷し、約14万円の罰金を課せられられたものの、判決を不服として控訴。同選手は同日午後に帰国予定だという。



レース会場を去るマチュー・ファンデルプール(オランダ)レース会場を去るマチュー・ファンデルプール(オランダ) photo:CorVos
今回の事件が起こったのはマチュー・ファンデルプール(オランダ)が出場予定だったロード世界選手権男子エリートロードレース前夜。ファンデルプールが宿泊していたホテルの廊下で騒いでいた少女2人が、同選手の部屋のドアを複数回に渡り叩き、ファンデルプールは注意した際に2人を突き飛ばしたという。

その後、通報を受け到着した警察に連行されたファンデルプールは、パスポートを没収された後、午前4時にホテルに戻ったと伝えられている。ファンデルプールはレースに出場したものの、スタート後僅か30kmで棄権した。

オランダの公共放送組織NOSによると、ファンデルプールは9月26日に現地オーストラリアの裁判所に出廷。1,500オーストラリアドル(約14万円)の罰金が下されたものの、この判決を不服とし控訴する予定と伝えている。また当初出廷予定は27日だったが、担当弁護士が同選手が帰国する26日に変更を要求し、認められたという。

オランダナショナルチームの監督を務めるクリストフ・ルードフートは、レース後インタビューに答え「何があったかについて彼と話し合ってはいないが、彼は競技ができる状態ではないほど落ち込んでいた。一睡もすることなく、精神的に参っていた」とファンデルプールの状態を説明。また「途中棄権となったツール・ド・フランス以降、彼はこの2ヶ月間この日を目指しすべてを懸けていた。彼は再び競技に楽しさと喜びを感じ、良いレースができることを望んでいた」と語っている。

NOSは、ファンデルプールはインタビューに応じなかったと伝えている。

text:Sotaro.Arakawa