石畳だけでなく狭いコースが落車を誘発したツール5日目。ジャック・ヘイグ(オーストラリア、バーレーン・ヴィクトリアス)とミヒャエル・ゴグル(オーストリア、アルペシン・ドゥクーニンク)が落車リタイアし、また完走したダニエル・オス(イタリア、トタルエネルジー)も首の骨折でレースを去ることが分かった。



座り込むジャック・ヘイグ(オーストラリア、バーレーン・ヴィクトリアス)とチームカーを呼ぶフレッド・ライト(イギリス、バーレーン・ヴィクトリアス)座り込むジャック・ヘイグ(オーストラリア、バーレーン・ヴィクトリアス)とチームカーを呼ぶフレッド・ライト(イギリス、バーレーン・ヴィクトリアス) photo:Bahrain - Victorious
バーレーン・ヴィクトリアスが発表したプレスリリースによると、ジャック・ヘイグ(オーストラリア)は複数箇所の擦過傷や打撲と肘を縫合する傷を負った。またフランス・バランシエンヌ総合病院で行ったCTスキャンで手首の骨折が見つかったものの、脳震盪や頭部の怪我はなく、ヘイグは翌7日に自宅があるスペイン・アンドラに戻るという。

ヘイグが落車したのはカレブ・ユアン(オーストラリア、ロット・スーダル)やプリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィスマ)も巻き込まれたツール・ド・フランス第5ステージの残り30km地点。ラウンドアバウトの出口で干草を入れたクッションがコース上に転がり、それに引っかかる形でヘイグを含む複数の選手が落車した。チームの総合エースを担うヘイグは、昨年大会の第3ステージも落車でレースを去っているため、これで2年連続の途中棄権となった。

同じく落車でDNFとなったミヒャエル・ゴグル(オーストリア、アルペシン・ドゥクーニンク)は鎖骨と骨盤(腸骨)を骨折。チームによるとゴグルはベルギーのヘーレンタルス病院で手術を受ける予定だと伝えている。

またレース終了後、第3セクターの沿道で撮影してたファンに衝突、落車したダニエル・オス(イタリア、トタルエネルジー)のツール離脱が明らかとなった。落車後もレースを続けたオスはトップと13分7秒遅れの154位でフィニッシュ。しかしその後の検査で頚椎の骨折が分かり、首を数週間固定する必要があると診断されたという。

3名の棄権によりプロトンの人数は173名となった。

text:Sotaro.Arakawa