悲願のマイヨジョーヌを狙うユンボ・ヴィスマがツール・ド・フランス出場メンバーを発表。総合エースのプリモシュ・ログリッチ(スロベニア)とヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク)、ステージ優勝とマイヨヴェールを狙うワウト・ファンアールト(ベルギー)を5人の豪華アシスト勢が支える。



前哨戦ドーフィネで圧倒的な力を披露したヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ヴィスマ)とプリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィスマ)前哨戦ドーフィネで圧倒的な力を披露したヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク、ユンボ・ヴィスマ)とプリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィスマ) photo:CorVos
「バランスの取れたツールセレクション」ユンボ・ヴィスマはツール・ド・フランスに向けたメンバーセレクションについて、そのように表現している。

既に既定路線だったプリモシュ・ログリッチ(スロベニア)とワウト・ファンアールト(ベルギー)、そしてヨナス・ヴィンゲゴー(デンマーク)という3人のエースを支えるのは、ステフェン・クライスヴァイク(オランダ)とクリストフ・ラポルト(フランス)、ティシュ・べノート(ベルギー)、セップ・クス(アメリカ)、そしてネイサン・ファンホーイドンク(ベルギー)という5名。このアシスト勢のうち、昨年に続いて出場するのはクスとクライスヴァイクの2人だ。

「複数の目標を抱いており、異なるコースレイアウトでベストな選手を選んだ」と、ユンボ・ヴィスマのスポーツディレクターを務めるマライン・ジーマンは説明する。悲願のツール制覇を目論むログリッチと、昨年総合2位に食い込んだヴィンゲゴーで総合成績を、ファンアールトのステージ優勝とキャリア初となるマイヨヴェール獲得を狙う構えを見せている。

ドーフィネで区間2勝を挙げるなど、ワウト・ファンアールト(ベルギー)の仕上がり上々ドーフィネで区間2勝を挙げるなど、ワウト・ファンアールト(ベルギー)の仕上がり上々 photo:CorVos
「混沌となる序盤1週間でリーダーたちを安全に走らせる必要があるが、同時に他チームの総合エースを山岳コースで苦しめることもできる。ワウトの目標を叶える上でも考えうる限り最良のチーム選出になった」とジーマン氏は言う。

ただし前哨戦ツール・ド・スイスで胃腸炎を訴えたローハン・デニス(オーストラリア)は外れており、メイン集団の平坦牽引役はファンホーイドンクが担うことに。例年一人二役以上の役割を果たしてきたトニ・マルティン(ドイツ)が引退した今年、強いて弱点を挙げるなら戦力低下はその部分だろう。

text:So Isobe

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