ツール・ド・スイスを新型コロナウイルスが襲っている。ツール本戦を2週間後に控える中、アダム・イェーツ(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)やユンボ・ヴィスマが撤退を余儀なくされている。



アダム・イェーツ(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)アダム・イェーツ(イギリス、イネオス・グレナディアーズ) photo:CorVos
「チームとUCIのプロトコルに沿い、今朝軽い症状を訴えCOVID-19陽性を示したアダム・イェーツはレースから撤退することになった」イネオス・グレナディアーズはツール・ド・スイス第5ステージを迎えた6月16日の朝、イェーツの新型コロナウイルス感染をそのように報じた。

同じくこの日、チーム内感染が発覚したユンボ・ヴィスマはチームごとレースから撤退。チームDSMもセーアン・クラーウアナスンとカスパー・ピーダスン(共にデンマーク)、そしてケース・ボル(オランダ)が、さらにヒューマンパワードヘルスのジョセフ・ロスコフ(アメリカ)もコロナ陽性でレース撤退を余儀なくされている。

チームごと撤退となったユンボ・ヴィスマチームごと撤退となったユンボ・ヴィスマ photo:CorVos
今年はUAEツアーで総合2位、続くパリ〜ニースで総合4位と上々の滑り出しを見せたイェーツ。4月前半のイツリア・バスクカントリー以降はレースから離れ、カナリア島での高地合宿などトレーニングを積んできた。スイス初日の登坂スプリントで区間11位に食い込むなど好調ぶりを維持してきたが、ツール・ド・フランスが2週間後に迫ったタイミングでの罹患となってしまった。

また、チームごと撤退を選んだユンボは罹患者を明らかにしていない。「当面ツールの最終候補リストに影響はないものの、これからの数日間経過観察をしていく」とプレスリリースに綴ったほか、マスク着用や空気清浄機の使用、シングルルームでの宿泊など、感染対策に注意していることも触れられている。

text:So Isobe

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