ベルギーに拠点を構えるヘルメットブランドのレイザーが、オールラウンドヘルメット"Strada KinetiCore AF"をリリース。衝撃吸収システムの"KinetiCore"を搭載したミドルグレードヘルメットのインプレッションをお届けしよう。



レイザー Strada KinetiCoreレイザー Strada KinetiCore
創業100年を超えるベルギーのヘルメットブランド、レイザー。UCIワールドチームのユンボ・ヴィスマをサポートし、選手と共同でハイスペックなモデルを揃えるのと同時に、ミドルグレードやアーバンモデルまでのラインアップを揃えているブランドだ。

イノベーションを起こすことをブランドアイデンティティに掲げるレイザーは、2022年の春にKinetiCoreという新たな安全技術を開発。KinetiCore搭載ヘルメットの第一弾のラインアップの中でも、ロード用のミドルグレードモデルに位置するのがStrada KinetiCore AFだ。

衝撃吸収システム「KinetiCore」を搭載衝撃吸収システム「KinetiCore」を搭載
フィッティングシステム「ScrollSys(スクロールシス)」フィッティングシステム「ScrollSys(スクロールシス)」
KinetiCoreとはシェルの内側を凹凸のある造形とし、衝撃を受けた際にこの凹凸形状(クランプルゾーン)が潰れることで、サイクリストの脳に到達するはずのエネルギーを吸収するというテクノロジー。

シェル自体が変形する技術のため、垂直方向と斜め方向からの衝撃に対応できるという。さらにシェル内側にプラスアルファの構造物を追加しないため、フィット性と通気性、軽量性も犠牲にならないことが特徴だ。

前面に多くのエアインテークを配置前面に多くのエアインテークを配置
ヘルメットの上面からも空気を取り込めるようなデザインヘルメットの上面からも空気を取り込めるようなデザイン
そんなKinetiCoreが採用されたStradaは、オールラウンドモデルとして23個もの通気口が備えられた。エアインテークとフローティングフロントヘッドバンド、シェル内部のチャネル設計によって、ヘルメット内に熱が留まりにくく、高負荷のトレーニングライドや真夏のライドでも、ヘルメット内は快適さを保つことができるという。

StradaはフラッグシップのエアロモデルVentoと同じく「ScrollSys(スクロールシス)」という新しいアジャスターが搭載されていることも特徴。これまでのロールシスは円筒状のダイヤルだったが、今作ではベルト状とされており操作性が高められているという。また、ダイヤルが後頭部のサポーターに備えられておらず、後頭部のフィット感にも優れていることがポイントだ。

アイウエアをドッキングできるシリコーングリッパーがヘルメットの両サイドに搭載されていることや、ヘルメット後部にユニバーサルレーザーLEDを取り付けられるマウントが採用されるなど、細かい部分の設定も煮詰められていることも特徴だ。また、エアロシェル対応モデルであるため、空力性能の向上と雨対策も可能である。

後頭部にはクロージャーがなく、スッキリとしている後頭部にはクロージャーがなく、スッキリとしている
マットダークグレーフラッシュイエローは前から後ろにかけてグラデーションマットダークグレーフラッシュイエローは前から後ろにかけてグラデーション
サイズはSとM、L、XLの4サイズ展開。カラーはフルマットブラック、ホワイト、レッド、マットチタニウム、マットグリーン、マットダークグレーフラッシュイエローという豊富なカラーラインアップ。価格は13,200円(税込)。それでは早速、編集部員によるインプレッションに移ろう。



―編集部インプレッション

丸型頭の持ち主にジャストサイズ丸型頭の持ち主にジャストサイズ
ユンボ・ヴィスマの選手たちも着用するフラッグシップモデルVento KinetiCore AFと同タイミングで、ミドルグレードのStrada KinetiCore AFも国内展開が始まる。このタイミングでVentoに続き、Stradaも試着する機会を得ることができた。

テストを担当するのは高木。アジアンフィットのヘルメットが合う丸型頭の持ち主で、いずれのブランドもMサイズが合うため、Ventoと同じく、StradaでもMサイズを借り受けた。サイズ感はもちろんばっちり。

KinetiCoreがヘルメットと頭の間を風が抜ける配列になっているKinetiCoreがヘルメットと頭の間を風が抜ける配列になっている
ベルトは凹凸があり指に引っ掛かりやすいベルトは凹凸があり指に引っ掛かりやすい
シェル内部に凹凸を設けるKinetiCoreという新しいテクノロジーだけにフィット感は気になるところだった。実際に着用してみたが、被り心地はスタンダードなヘルメットと変わらない点には驚いた。それでいて安全性が強化されているというのは有り難い。

フィット面では新しいアジャストシステムのスクロールシスも気になる存在。シェル後部にアジャスターが組み込まれたレイザー独自システムのロールシスの発展形であり、アジャスターがベルトに進化しているものだ。指がかかる面積が広いベルト式かつ格子状の凹凸ディティールで操作性に優れていると感じる。走っている状態でも、ベルトに手をかけやすいのはうれしい。

ロールシスの美点は、後頭部を支えるサポーター部にダイヤルが搭載されないので、サポーターの締付け具合がキツすぎないこと。後頭部を下から支え、頭を優しく包み込んでくれるような被り心地で安心感があった。

ヘルメット内を風が駆け抜けていくヘルメット内を風が駆け抜けていく
フローティングフロントヘッドバンドの隙間から風が入り込んでくるフローティングフロントヘッドバンドの隙間から風が入り込んでくる
Stradaのシルエットはエアロ系のヘルメットのよう。それでいて23個と多くの通気口が設けられており、エアロダイナミクスと通気性、どちらにも優れていそうな雰囲気を感じる。見た目から涼しそうな印象を受けた状態で走り出した。

思っていた通り、ヘルメット内に熱が留まるような感覚はない。前面のエアインテークとフローティングフロントヘッドバンドから入り込んだ空気は、シェル内部を駆け抜けてそのまま後方のエアダクトから放出されている。常にヘルメット内の風を感じられるため、速度域が低いヒルクライムなどでも活躍してくれそうだ。

安全性に優れ、安心してサイクリングを楽しめる安全性に優れ、安心してサイクリングを楽しめる
ヘルメット後部にユニバーサルレーザーLEDを搭載できるのも嬉しい。車のドライバーから視認してもらいやすい高い位置にライトを配置し、安全性を高められるのは、通勤で毎日自転車に乗っている身からすると有り難い仕様だ。

さらにStradaはエアロシェルを装着できるという。エアロ性能はもちろんのこと、防風性や防水性の確保にもシェルは役立てられるため、雨対策や寒い時期の防寒対策として活躍してくれる。様々な場面で活躍してくれるオールラウンド性がStradaの魅力と感じる。

Strada KinetiCore AFはハイエンドと同じKinetiCore仕様で、優れた安全性と通気性、フィット性を高いレベルで実現しながらも、価格が13,200円(税込)というのは驚きだ。コストパフォーマンスに優れているため、スポーツ自転車初心者やベテランまでにオススメできるオールラウンドヘルメットだ。公式オンラインストアでも販売されているため、一度チェックしてみても良いだろう。(インプレッション:高木)



レイザー Strada KinetiCore
カラー:フルマットブラック、ホワイト、レッド、マットチタニウム、マットグリーン、マットダークグレーフラッシュイエロー
サイズ(重量):S(290g)、M(300g)、L(330g) 
価格:13,200円(税込)

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